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神戸辺り、たゆたう時間

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2006年06月01日
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  書名  物語 イタリアの歴史2
  著者  藤沢 道朗
  出版社 中央公論
  ISBN  4-12-101594-0

『物語 xxの歴史』との出会いは『物語 イタリアの歴史』からだったことは、以前に書いた通りです。
本書はその続編です。
今回はハドリアヌス帝からカラヴァッジョまでの人生を縦糸に、それぞれの生きた時代背景を横糸に、イタリアという地域の物語が織り上げられています。
この織物は、それだけで纏うといささかスースーして薄ら寒いですが、『物語 イタリアの歴史』という織物と重ねて着用すべきです。

ただ重ね着しても決して重厚な感じはなく、むしろ軽やかさを旨としています。ともすれば分厚くなりがちなテーマを物の見事に軽やかに仕上げていると言ってもいいでしょう。
むろんそれはどう読んでも本書+前書は通史ではない、ということの裏返しですし、ある程度のイタリア史を把握していないとおもしろさを味わえないという面は否定できません。

しかしそれでも本書は、『物語 xxの歴史』シリーズ中の最高作であると思います。
本書の解説で「イタリア語では歴史と物語というのは同じ単語storiaである」という言及があります。また高校時代の英語教師が「歴史(History)とは、彼の物語(His Story)である」と言っていたのを思い出しました。
そう、物語こそが歴史であり、歴史こそが物語である。それがイタリア史だ、ということです。

残念ながら、著者は本書が世に出る前に他界しています。もう続編はない、ということです。本書を読んでイタリア史が更に興味深くなった私には、すごく残念です。

この記事シリーズも回を重ねて第10回。そろそろ手持ちも底をつきました。そして気が付けばW杯開幕はもう目の前。
「書を綴じよ。TVを見よう」

<総合評価>
お薦め度  ★★★★☆
<個別項目評価>
図表充実度 ★★☆☆☆  地図は豊富とは言えない
             美術品は多数出てくる
物語の出来 ★★★★☆  残念ながら、前作の方がおもしろい
年表の出来 ★★☆☆☆  イタリアと周辺地域との事実を段組して
             分けて書けば、もっと高い評価に
             なるが・・・





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最終更新日  2006年06月01日 12時44分32秒


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