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カテゴリ:世界の国々
イギリスシリーズ第4話。
今日は、ホストファミリーの子育てについて…。 滞在中、手配してくれた会社の手違いにより途中でホストファミリーが変わったのだが、どちらの家にも小さな子どもがいた。 最初の家にいたのは、1歳半くらいの女の子。お母さんは二十歳そこそこの若~いママで、"Oh, dear!"が口癖だった。 イギリス人は本当に紅茶好きの国民だが、驚いたのは、哺乳ビンにミルクティーを入れて飲ませていたこと! どこの家庭でもそんなことをしているのかどうかわからないが、あんな小さな子にカフェインの入った飲み物を与えてよいものだろうか…と、ちょっと心配になった。 ![]() ![]() (私が好きなF&Mの紅茶とディオールの哺乳ビン^^;(←最近はこんなのでミルクを飲んでいるお子さんもいるんですねぇ…)) 次にお世話になった家には、2歳と5歳の男の子がいた。 2歳のサイモンは金髪でくりっとした目がすごく可愛い、天真爛漫を絵に描いたような子。5歳のショーンは栗色の髪で、ときどき少し寂しげな表情を見せたりする、繊細なイメージの子だった。 この家のお母さんはすごくきれい好きで、家の中はいつもぴかぴか!お料理もおいしくて、私はホストファミリーが替わったことをひそかに感謝した^^;。 一つ困ったことは、子どもの夕食時間は4時頃と決まっていて、私は完全に子どもグループの一員(!)として扱われていたので、その時間に夕食を食べ終わってしまうと、夜お腹がすいて死にそうになることだった。 仕方なくお菓子の袋を買い込んでおいて、お腹がすくと部屋でぼりぼり食べていたため、帰国する頃にはだいぶ体重が増えていた~^^;。 そんな時間に夕食だったのは、夕方になると週に数回ママがパパと交代で仕事をするために出かけていくのも理由の一つだったのかもしれない。 パパは子どもの世話から様々な家事まで、とてもよく家の中のことをやっていた。 お皿を洗っているママの隣で、楽しそうにお皿をふいているパパの姿は、はっきりと記憶に残っている。鼻歌を歌いながら、ときどきママのお尻をポンポンと軽く叩いたりしている(目が点!)。 すごく微笑ましい光景だったけれど、自分の父親が台所に立っている姿など見たこともない私には、衝撃的な映像だった! こんな二人だったけれど、お兄ちゃんの子育てにはとても厳しいところがあった。 確か夜の7時頃がショーンの就寝時間で、その時間になると2段ベッドのある子ども部屋に連れていかれ、強制的に電気を消され就寝させられる。 なぜか弟のサイモンは起きていることを許されていたので、ショーンは泣いたり暴れたりして抵抗したが、無駄だった。 何だかすごくかわいそうになってしまって、部外者が口をはさむことではないと思いつつ、どうしてサイモンは許されるのにショーンは寝かされるのか、聞いてみた。 答えは、まだサイモンが小さすぎて話してもわからないのと、ちょっとした病気を抱えているから…ということだった。病名はよくわからなかったが、今になって考えると、アレルギー性のものだったのかもしれないと思う。 両親はきちんとした教育方針をもっていたようだが、私にはショーンがかわいそうで、あまり納得できなかった。 2歳のサイモンは、夜中に泣いて起きてくることがよくあった。小さくても寝室は両親と別々なので、マミ~!マミ~!と叫びながら廊下を歩いている。ある時、あまりにうるさいので^^;、つい私が部屋のドアを開けて相手になってあげていたら、ママが真っ白なネグリジェで、大天使のように現れ、サイモンを優しく抱きかかえて自分たちの部屋に消えていった…。まるで夢の続きを見ているようなシーンだった。 そういうとき、ショーンはぐっすり眠っていたのか、起きてしまったけれどおとなしくしていたのか、わからない。 でも、彼は長男の悲哀をにじませつつ、彼なりに抵抗したりしながら健気に日々を生きていた。 私は子どもグループの一員だったから^^;、二人と一緒に公園に行ったり、部屋の中ではお馬さんになってあげたり、結構体を張って遊んであげていたから、二人ともすごくなついてくれた。 お別れの日、ショーンは子ども部屋から出てこなかった。 私は残念に思いながらも、ママにさよならを伝えてもらうことにして、サイモンにバイバイしながら家を出、迎えの車に乗った。 車が動き出したとき、突然ショーンが泣き叫びながら家から出てきて、ママに押さえつけられているのが見えた。その姿はどんどん小さくなっていった。(うるるん滞在記の最後のところみたいに…) 天真爛漫でとっても可愛いサイモンと、ちょっと屈折したところがあるけれど本当は甘えんぼのショーン、どちらも私の心の中にあの頃の姿のまま生きている。 本当はもう二人とも立派な青年になっているのだろう。 私のことなんか、とっくに忘れちゃっただろうなぁ。(涙) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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実は我が家何度かホームステイを受け入れていて20歳代前半のお兄ちゃんお姉ちゃんが来るたび子供達の事をとても可愛がってくれてたのを思い出しました。
そうそう、お別れの時にはお互いにオイオイ泣いてるのにその日の夕方には『ママ、次は誰が来るの?』なんて聞いてきてた息子です。 それから我が家も最近は8時ですが子供達は7時には寝かせていました。夫、MJの教育方針の一つですが7時過ぎに寝て6時には起きて楽しく朝を迎えるというのが彼には重要な事だそうです。 そしてもう一つの理由は夫婦の時間を大切に持つと言うことらしいです。夫婦の時間と言うのは作らないと無い!と今でも断言しています。 早寝早起きは子供達の情緒の成長面でもとても大切だと実践してみて実感しています。 私も親子はいつまでも親子だけど夫婦はいつでも他人になれるものだし最終的には二人だけの人生の方が長いのだから夫婦関係を第一の置く今のスタイルが好きです。 (Oct 14, 2004 11:03:47 PM)
さーもんぴんくちゃん
ホームステイの受け入れ、いいですねぇ。我が家もやってみたいと思いつつ、狭いからとか片付けなくちゃならないからとか…^^;、なかなかふん切りがつきません~。 >そうそう、お別れの時にはお互いにオイオイ泣いてるのにその日の夕方には『ママ、次は誰が来るの?』なんて聞いてきてた息子です。 きっとショーンもそうだったんでしょうね(- -;。 >それから我が家も最近は8時ですが子供達は7時には寝かせていました。夫、MJの教育方針の一つですが7時過ぎに寝て6時には起きて楽しく朝を迎えるというのが彼には重要な事だそうです。 うちの息子が小さい頃は8時でした。でも友達はもっと遅い時間のテレビ番組を見ているよ!とか言ってかなり抵抗していました~。 早く寝てくれなくちゃ自分のことが何もできないので(笑)、許してあげませんでしたが、最近ではさすがに大人並に遅くまで起きています。 テニスやら塾やらで家に帰ってくるのが10時頃だったりするし…。あまり良くない生活ですよね~(ため息)。 そういえばマザーグースに、遅くまで起きている子どもの家にやってくるというWillie Winkieの歌がありますよね。 さーもんぴんくちゃんの家では登場しますか? 息子が小さい頃はWillie Winkieが来るよ~!というと、ささっとベッドに入っていたものでした。 あの頃はかわいかった~。しみじみ。 >私も親子はいつまでも親子だけど夫婦はいつでも他人になれるものだし最終的には二人だけの人生の方が長いのだから夫婦関係を第一の置く今のスタイルが好きです。 欧米では大人の時間と空間は、子どものものと完全に分離されていますよね。 日本では渾然一体という感じ…。 女の人は子どもができると「お母さん」になってしまい、女性の部分がどんどん無くなっていくような気もしますね。 さーもんぴんくちゃんは、いつまでも「いい女」でいられそうですね♪ (Oct 15, 2004 12:40:33 AM)
外国は全然生活が違うのですね~
(当たり前だけど・・・笑) さぞ、カルチャーショックだったでしょうね。 外国の人って親子でもプライベートは別々って 感じですね。 我が家ではいつまで経っても部屋に布団敷き詰めて みんなで寝てます。 お互いに隣に寝てないと不安な状態です(^_^;) まあ、別々に寝る部屋も無いんですけどね(笑) (Oct 15, 2004 01:41:32 PM)
rinko osakaさん
>外国は全然生活が違うのですね~ >(当たり前だけど・・・笑) >さぞ、カルチャーショックだったでしょうね。 本当にそうでした。男の人が家事を当たり前のように手伝ってくれるのはすごくいいな、と思いましたが、お皿を洗った後、泡がついたまま水切りカゴに入れちゃうのを見たのは、記憶から消去したかったです^^;。 >外国の人って親子でもプライベートは別々って >感じですね。 >我が家ではいつまで経っても部屋に布団敷き詰めて >みんなで寝てます。 >お互いに隣に寝てないと不安な状態です(^_^;) そういうのもあったかくて、いいですよね~♪ 最近は息子の寝ているふとんにもぐり込もうとすると、「きめー(=きもい=気持ち悪い)!あっち行け!」なんて言われちゃいますが…(涙)。 >まあ、別々に寝る部屋も無いんですけどね(笑) いえいえご謙遜を…。 やはり暮らし方には文化の違いが色濃く出るものですね♪ ----- (Oct 15, 2004 06:15:47 PM)
またまたよいお話を伺いました。
なかなか涙が出るまで現代っ子は別れを惜しんではくれないですよね~~。 それにしても、ショーン君、ちょっとその環境はきついですね。 実の子なのかな。 今頃は、とても立派な青年になっているのでしょうか。 連絡取ったら、結構覚えているかもしれないですね。 (Oct 16, 2004 06:30:26 AM)
naked fishさん
>それにしても、ショーン君、ちょっとその環境はきついですね。 >実の子なのかな。 え~~~っ?実の子じゃない可能性?今の今まで考えてもみませんでしたー! 当時の私は西洋人の違いがほとんどわからなかったし…^^;。 確かに弟のサイモンは、お母さんとすごく似ている気がしたけれど、お兄ちゃんは髪の色が違っていたなぁ。 お父さん似だったと思いたいなぁ。 >今頃は、とても立派な青年になっているのでしょうか。 >連絡取ったら、結構覚えているかもしれないですね。 まぁ、そんな可能性があると思ったら、ちょっとうれしいですね(*^-^*)。 でも、当時の家には99%住んでいないと思うし(何て呼ぶのか忘れたけれど、2階建ての家が4軒つながったような家だった。2つつながったのだとsemi-detached houseとか呼ぶらしいんですが…。あの二人は絶対に大きな一軒家に住むために稼いでいたと思う…)、そもそも当時の家がどこにあるのか覚えていないんです~(涙)。 ----- (Oct 16, 2004 01:08:25 PM)
スイス人の友達と話していて、
「親と子どもが一緒に寝るのはどうして?」と聞かれて 「泣いたり何かあった時に横にいた方がいいから」って答えたけど、納得しませんでした。 それで、こっちから 「どうして子どもは別の部屋で寝るの?」って聞いたら 「だって、夫婦の寝室でしょ?」 そんな当たり前のこと!って感じでした。 最後には「日本の家は狭くて部屋も少ないから」という 物理的な理由で納得したみたい。(^^; 私は、子どもを見えないところで寝かすのはできないなー。 (Oct 16, 2004 01:30:48 PM)
ひま999さん
>スイス人の友達と話していて、 >「親と子どもが一緒に寝るのはどうして?」と聞かれて >「泣いたり何かあった時に横にいた方がいいから」って答えたけど、納得しませんでした。 そういう感覚をわかってもらえないほど、東洋人と西洋人の考え方は違っているんですね~。 一般にアジアの国々では、小さい子どもは親と密着して育っているような気がします。 >それで、こっちから >「どうして子どもは別の部屋で寝るの?」って聞いたら >「だって、夫婦の寝室でしょ?」 >そんな当たり前のこと!って感じでした。 欧米人は夫婦の生活が第一!というのがまず始めにあって、そこから子どもの育て方を考えている気がしますね。 >最後には「日本の家は狭くて部屋も少ないから」という >物理的な理由で納得したみたい。(^^; う~ん、やっぱり精神的な部分はわかってもらえないんですね~。 >私は、子どもを見えないところで寝かすのはできないなー。 乳幼児突然死症候群とか、窒息死とか…いろいろな可能性を考えると、特に小さな赤ちゃんなどは、側にいないと心配でたまらない気がしますね~。 ----- (Oct 16, 2004 02:44:14 PM)
オハヨウゴザイマス♪
イギリスって私にとってはまだまだ未知な世界なので、とっても面白かったです!哺乳瓶にミルクティーとは驚き・・・。(笑)小さい頃から体に紅茶が染み込んでるからあんなに好きになっちゃうんですかね、やっぱり。 子供って人の雰囲気とか匂いとかそういう感覚で覚えてることっていっぱいありますし、ショーンとサイモンもメーベルさんに会えば、何をしたって詳細まで覚えてなくても懐かしい感じを覚えてくれるんじゃないかな・・・。 (Oct 17, 2004 07:01:14 AM)
cafe_Englishさん
>イギリスって私にとってはまだまだ未知な世界なので、とっても面白かったです!哺乳瓶にミルクティーとは驚き・・・。(笑)小さい頃から体に紅茶が染み込んでるからあんなに好きになっちゃうんですかね、やっぱり。 以前イギリス人に1日何杯くらい紅茶を飲むのかインタビューしているのをテレビで見たんですが、1日40杯(!)なんて言っている人もいました~。(驚) かくいう私も紅茶好きで、(40杯には遠く及びませんが)口が寂しくなると電子レンジでカップにお湯を沸かして、ティーバッグで紅茶を作って飲んでいます^ ^;。(いろいろ試したけれど、ダージリンが一番好き) >子供って人の雰囲気とか匂いとかそういう感覚で覚えてることっていっぱいありますし、ショーンとサイモンもメーベルさんに会えば、何をしたって詳細まで覚えてなくても懐かしい感じを覚えてくれるんじゃないかな・・・。 きゃーっ、私の匂い?? 当時は香水なんか全然つけてなかったし、どんな記憶の断片が残っているのかと思うとちょっと怖いです~。 ----- (Oct 17, 2004 01:36:10 PM)
最近パソコンに迎えなかったので
日記をイッキ読みしました。 留学もホームステイの経験もないrinですが 「お別れのときって、つらいだろうなあ・・・」 と思うと、rinまでうるうるしてしまいます。 良いお話をありがとうございました! 福岡はここ数日とっても穏やかな秋晴れです。 土曜日のPTA主催のフェスタ(バザーやお祭り)と 前日からの準備と今日のバレーで筋肉使ったので 今じわじわと筋肉痛が押し寄せてきました(><) rinのしわの件ですが 年の割には少ないといってもらえるのですよ。 ファンケルのコラーゲンは ず~っと飲んでいます。 rinはバレー歴四半世紀(!) のセッターなのですが 椎間板ヘルニアとひざの関節炎と 両足首の捻挫の癖とがあり、 コラーゲンが欠かせないのです。 もひとつ! 洗顔は普通の石鹸を思いっきり泡だてて お肌に乗せて、手のひらで泡を 押したり引いたり、数回。 そして泡を集めて顔にのせ数分間放置して、 流水でしつこいくらいに流しています。 ・・決してごしごししない というのが良いのかな?・・ シワがあるかないかで 印象が変わると思い 頑張っています。 おかげで10歳くらい若く見られます。 (背が152cmしかないというのも プラスしてると思う。) しか~し!20代でもないので 笑うとものすごくシワ出来ますよ(^-^) またゆっくりお邪魔します♪ (Oct 17, 2004 03:18:23 PM)
りんちゃん3996さん
rinさんて、すごいスポーツウーマンなんですね! バレーのセッターなんて、素敵! オリンピックの日本チームのセッターの方を思い出します。 他の選手が「林」みたいに見えて、その中にいる可憐な少女っていう風情ですよね~。 でもコートでは誰よりも機敏な動き! かっこいいですぅ~! > 福岡はここ数日とっても穏やかな秋晴れです。 あ、やっぱり福岡にお住まいなんですね(^-^)。 >ファンケルのコラーゲンは >ず~っと飲んでいます。 > rinはバレー歴四半世紀(!) > のセッターなのですが > 椎間板ヘルニアとひざの関節炎と > 両足首の捻挫の癖とがあり、 > コラーゲンが欠かせないのです。 コラーゲンって、そういう使い方もあるんですね。知りませんでしたー。 目的は他にあっても、やはりお肌に対する効果は絶大なんですね♪ >もひとつ! >洗顔は普通の石鹸を思いっきり泡だてて >お肌に乗せて、手のひらで泡を >押したり引いたり、数回。 >そして泡を集めて顔にのせ数分間放置して、 >流水でしつこいくらいに流しています。 > ・・決してごしごししない > というのが良いのかな?・・ 私の洗顔なんて、本当にいい加減で、お風呂の石鹸でついでに洗ってしまっておしまい!という感じです。何年後かに、悲惨な結果になるのかしら~(涙)。 あ、でも「普通の石鹸」という点では同じですね!(*^o^*) …て、そこがポイントじゃないですよね^^;。 >シワがあるかないかで >印象が変わると思い >頑張っています。 >おかげで10歳くらい若く見られます。 >(背が152cmしかないというのも >プラスしてると思う。) 本当に可憐な雰囲気なのでしょうね。 いいなぁ。 よ~し、私も洗顔をもっと丁寧にして、がんばろう~っと! ----- (Oct 17, 2004 08:11:06 PM) |