ウッキーの「酒とゴルフとギャンブルと女」

一ヶ月ぶりにコースへ出た。


今回のメンバーは８人。

親睦会のため、始めてご一緒する方も３人いらした。

４人ずつ２組で回ったのだが、私の組にもそのうちの１人が入った。



なんとその一人がコース２回目と言う超初心者さん。。

しかも前回は３年位前で、どこのコースだったかさえ記憶にないという。

チョッと不安がよぎった・・・




さてスタート

ティーグラウンドで彼が素振りをしているのはアイアン。

どうやら３番アイアンらしい。

ウッドを持っていないのかと思ったが、そういうわけでも無い。

どうやら彼はドラーバーを振り回しOB連発で進行を妨げる事に気を使ったようだ。

（しかし、そのような人のためにプレイング４が用意してあるのだが・・）



チョロで始まった彼の２度目のゴルフは、７打かかってグリーンへ。

テンパっているのか、それとも全く知らないのか、ライン踏みまくり。。

そこで最低限のマナーだけを教えてあげたが、プレッシャーになったのか４パット。

パー４、１１点でのスタートをきった。



その後もショートでボギーが１回あったが、ミドル・ロングでは良い当たりが連続する訳も無く、前半を７０でフィニッシュ！




ゴルフはメンタルスポーツだと言うが、誰と周るかはスコアに大きく影響する。

特に私のような人間の出来ていないモノにとっては重大事項だ。


全て彼のせいにするわけではないが、久しぶりに大たたきの前半だった。

・・・いつ以来だろう、スコアに二桁の数字を書き込んだのは。

ようやく安定して１００を切れるようになったのに、逆戻りだ。


同様に他の２人もひどいスコアだった。





昼食休憩でビールを飲み、多少気心も知れてきた後半。


元来スポーツマンらしい彼は、とにかく飛距離だけは出る。

さすがにグリーン周りはてこずっていたが、上手く乗りさえすればスコアがまとまる様になってきた。



迎えた１３番ミドル。

２打目をグリーンエッジまで持ってきていた彼は、パターで寄せる。

そして緊張のパーパットを１メートルとチョッと残していた。

軽いスライスラインを全く気にすることも無く、ど真ん中から直球を放り込んだ。


「ナイスパー！！」みんなが口をそろえてハイタッチ。

困惑気味の彼は一人ひとりに両手で握手をしてきた。

ようやく一つ（同じ組）になれた気がした瞬間だった。




おかしな物で、そこから全員のスコアがまとまるようになってきた。

私もその後の５ホールは１バーディーを含む１オーバーで周ることができた。


結局私は前半より１１打良くなる大波賞なみのスコアで、

前半終了時には諦めていた１００をなんとか切ることが出来た。



人生初のパーを記録した彼は後半を６２であがり、１３２。

（殆ど初めてにしては出来すぎのスコアだと思う）

スコアより何より彼にとっては無事周って来れたことが嬉しかったようで、

「ゴルフ、はまりそうです！　ありがとうございました」


彼、相当気を使っていたんだなぁ・・・




夜の懇親会でスッカリ打ち解けた彼は、次回の約束をして帰って行った。