テーマ:フランス文学(162)
カテゴリ:文学
IFJTにてR.先生の講義。第7回。
今回講読の範囲となったのは、p.208~p.262のあたり。 相変わらずほとんど予習もせず、R.先生の解説もなかなか聴き取りができず…なのだが、『Le chercheur d'or』の様子が、何となく把握できたような気がする。 その曖昧過ぎな、“何となく把握できたような気がする”ところをメモしておく。 サン=テグジュペリの『星の王子さま』に雰囲気が近い。海と砂漠、船と飛行機。これらに互換性があるようにも感じられる。 パウロ・コエーリョの『アルケミスト』にも雰囲気が近い。何かを探し求めている途中で女性と出会って仲良くなってしまうところなど、共通点がある。 『Le chercheur d'or』を含めたこれら3作品はどれも、少年・青年が未開の地を彷徨し、その途上で何かを見つけて成長していく物語だと思う。 ところで、『星の王子さま』も『アルケミスト』も、大人も子供も読める良書として日本では大人気で、信者とも言えるファンも少なくないようだ。 『Le chercheur d'or』は、一度『黄金探索者』(※)というタイトルで邦訳が刊行された模様だが、その後の注目度は極めて低いようだ。ボリュームのある作品なので子供には少々重いかもしれないが、挿絵なども入れて復刊すれば、かなり反響があるのではないか。 (※) 当ブログでは今まで、私が勝手に『黄金探求者』と邦題をつけていたが、新潮社から1993年に刊行された中地義和訳は『黄金探索者』であったことを確認した。今回から中地訳と同じ題で記すことにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.01 13:13:22
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