テーマ:小学生の勉強(1306)
カテゴリ:国語
キノの旅―The beautiful world という時雨沢 恵一さんの初期の作品があります。
かなり人気があるものらしく、今でもなかなかの売れ行きのようです。ただ、書店の店頭では、既に新しい「リリアとトレイズ」というシリーズの方をおいているでしょう。 もうね、本を読んでくれるのなら、ライトノベルズでもいい、お願い という心境で買った本です。期待はしていませんでした。 ところが、すごい食いつきで読んでいくのです。既に四巻めに入りました。字も小さいし、絵もそれほどないのですが、短文のテンポ良い文体と短編形式が読みやすさに繋がっているようです。 「お母さん、先に読まないでよ」と釘を刺されています。 内容もライトノベルズと言って侮るなかれ。風刺を利かせた社会批評が小気味良く展開されています。十代半ば、ユニセックスな印象を受けるクールな主人公なのですが、クールなだけに自分の願望や夢を自由にのせていくことができるようです。押し付けがましい「主人公の気持ち」がない。ここも息子のような性格にあっていたのかもしれません。 時雨沢先生ありがとうございます。 で、これを入試の素材文にするかどうかです。太宰治さんも発表当時は「ライトノベルズ」と言われるようなものを物しておられたのですから、今後もライトノベルズから優れた書き手が伸びてくることは間違いないと思います。しかし、キノの旅を入試の素材文になさる先生は相当さばけた方ですね。まあ、息子が喜んで本を読むということに重きをおきたいと思います。 読んであげるのには若者言葉がやや辛い。自分で読むなら小学校高学年から上は私のようなおばちゃんまで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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