カテゴリ:国語
桂 望実さんが書かれた喪失と成長の物語です。
小学館 ; ISBN: 4093861331 ; (2004/03) 大切な、大切なものをなくしてしまっても、まだ遺された人には生活がある。ずっと、ずっと・・・。そう、子供はこんなにも親を見ているものなのでしょう。わがままいっぱい言っているようで、色々飲み込んだ言葉があるのでしょう。見えているようで見えないものなのでしょう。 ここで成長するのは少年だけではありません。ジジイも成長します。いくつになっても成長できるという希望も点す、二倍おいしい物語です。 遺されたパートナーは? 悼む余裕がありません。本当は寂しいけれど、夢中で走り続けなければつまづいてしまうから、大事な子供たちが見えなくなってしまう。 今回は大人の視点より、より少年の視点に沿って読むことができました。本当に良くできた作品です。破綻なく周囲のそれぞれの人たちの思いが交錯し、調和します。 泣けるよ。 装丁がいいですね。カラフルでシンプルで、手に取ってみようと思わせる感じがします。しかし、これも小学六年生で読むのはかなり「ススンダ」子供です。これが中学入試に出るということはススンダ子供が欲しいのでしょうね。 実際に読むのは中学生からと言う気がします。弟や妹がいて、うんざりしているお兄ちゃんやお姉ちゃん向けでしょうか。 クールボーイはススンダ子供ではありませんが、妹の世話にうんざりしているおにいちゃんではあります。そのうち読む気になるでしょうか。そう願いたい。 はぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.06.28 22:15:06
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