KOKO のアリゾナぐる～ぶ記

昨日、とあるバーで、あるホームレス寸前のミュージシャンを手助けするチャリティーの演奏をしてくれと言われたので行きました。

このバーは先週までブライアンが他のバンドの助っ人をしていた所です。ベースの人が酷い飲んだくれで今まで持ってたのが不思議なくらいでした。普通は15分が相場の休憩も30分くらい取り、遅刻なんかあたりまえ。他のメンバー数人も若いので影響が見えにくいものの、かなり飲んでたそうです。

で、今日もその面子で6時スタート、続いて他のバンド数組が演奏という形だったのですね。6時なので5時過ぎに着きますが、なぜかステージは他のバンドの機材。こういう時は無償だし、早くやって早く帰りたいもの。皆「この後仕事あるから」とうそついて順番を変わってもらおうとします。

そしたらこっちが待つ羽目になりますよね。電話一本入れてくれればもうちょっと後に来たのに。他人の時間を尊重しない奴、本当に腹がたちます。

さて、駐車場で待っているとあのベースの人がやって来ました、もう飲んでるみたいです。

そしてあろう事に、この人のせいでみんな首になったのに、彼がどんだけギグが目白押しかを自慢しはじめたのでした。

これには参った。

私たちは今はっきり言ってギグが少なくて大変な時期です。 今持ってる仕事も普段以上に大切にして、遅刻や長い休憩などもってのほか。お客さんが多ければバーが少しでも儲かるように無償で延長したりします。

それなのに仕事をなめてかかってる彼が苦労せずに仕事が沸くようにあるという事が

なんだろう。

こう、私たちの努力をあざ笑われているようで、

この上なく気分が悪くなって、

帰りました。

普段、他の人が仕事沢山入ってると聞いてもうらやましいな～とか、良かったね、という感情はありますが、

「なんて不公平な世の中なんだろう」

と思うことはありませんでした。

まぁ彼は単独ベーシストで、いろんな人のバンドに行ってカバーをやる人で、私達は主にオリジナルで勝負していてばら売りをしているわけではないので簡単に比較はできません。ヒット曲ばっかりカバーしていればまぁそこそこ仕事は取れるでしょうが。

というか、まず、最初に謝罪ですよね。俺のせいで首になっちゃってごめん、と。

そして（彼もこのチャリティーの主催側だったのですが）順番変わったのに連絡しないでごめん、と。

この狭い世界ではなんとかごまかせるけど、社会人だったらやってけないですよね。二度と仕事をあげないし、頼まれてもしない。信用できない。

私達は（ブライアンと私、という事ですけど）音楽ももちろんゆるぎないものにしたいですが、その前に人前でステージをやり、クラブやイベントの主催者からギャラを貰うという事を意識して、大人として基本的な事はちゃんとこなします。

今回はそんな努力をあざ笑われているかのような、屈辱的な出来事でした。