KOKO のアリゾナぐる～ぶ記

昨夜、ブライアンの参加してる別のバンドが初めてのクラブで演奏するというのでついて行きました。昔は近くに住んでいて、チャリでよく通っていたダウンタウンも最近疎遠で、お店も随分変わっているのでちょっと歩いてみたくて。

セットアップ、サウンドチェックは開始時間の2時間も前。スタッフしかいないクラブ。赤と黒が基調の、何の装飾も無い板張りの部屋にステージがあり、反対にバーのカウンター。なんかこういう感じ、初めてだ。

隣の部屋に行ってみたらつららのようなLEDの電飾がある部屋。DJがスタンバってる。階下にも部屋があるというので行ってみたら、また趣の違う、隠れ家的な部屋と、DJブースと、バー。

なんと生バンドと2部屋のDJが同時にプレイするという事です。それがうるさいのなんの！

私は昔から一つ以上の音楽が同時に聞こえるのがすごく気持ち悪い性質なのですが、DJの音量は音楽というより、地響き！ブライアンは演奏が終わっても音が鳴り続けているので何度も機材が壊れたと思ったと言っていました。

客層はすごく限られている感じで、20代、中流って感じかな。女の子達は一様に短いスカートかぴっちり（今ボディコンの事なんて言うの？）ドレス。高いハイヒール。まだ慣れてなくてカクカク歩いてる子も。みんなバンドが演奏している最初の部屋は廊下扱いで、殆ど素通りして隣のDJ部屋へ行ってしまいます。エレクトロニック音楽ガンガン、電飾チカチカ。それに酒が入って、ヒールで踊るって、私には拷問に見えます。

この手のクラブは昔は何度か誘われて行った事がありますが（昔はraveって言ったよね）、若い頃も苦手だったわ…　

休憩中もバンドのオジサン達（平均年齢 55歳くらい）はげっそり。孫ほど年の違う若者たちのクラブ方式に翻弄されて、まぁライブバンドがとうに時代遅れとは言わないまでも、かなり若者受けはしないものだとまざまざと感じた瞬間だったでしょう。私だってそう感じたんだから。

若さはうらやましいけど、なんだろう、若いのにこんな所で何の役にも立たない時間を過ごして、勿体ないな～と思いました。おばさんの大きなお世話な事もわかってるんだけどね。私はバンドのオジサン達と若者達のちょうど中間くらいの年。100％わからないでもない。女の子は若くて自信があるから見られに行くのですよね。まだ他者からのフィードバックでしか自分を評価する術を知らないというか。

幸か不幸か私は自分にわけも無く自身を持てなかったので、自分が主役になりたいというより能のある人を見ていたいという思いでバンドを見に行く事が多かったのですが、今あの時間がすごく役に立っていると思っています。