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カテゴリ:女バンド修行
まだ木の香りが新しいリハーサル会場。なぜかここでのショーはなかった。 とりあえずみんな平凡な女の子たちで安心。 高嶋ちさこみたいのはいませんでした。 (テレビで見る分には好きだけど)。 みんなもたった数週間で28曲覚えて大きなステージでプロとして(お金もらって)演奏しなければならないプレッシャーを感じていました。私と同じく睡眠不足が見て取れる。 会場の従業員は私の顔を知ってたらしく 「お、ツーソンの有名人がきたぞ」 とかなんとか言っておちゃらけてたんですけど、私は他の子たちに余計なアウェイを与えたくなかったので大きなお世話でした。社長も名前は知ってるけど実際会った事あるかどうかも曖昧だったのですが、あったみたいです。ブライアンの事も知っていました。 音合わせしたら全然 全然 あさって本番できるような状態じゃなくて ノートパソコンの中のアレックスもこころなしか唖然としてたように見えるのですが ま、それは私のしったこっちゃないし。 つまずくのは殆どギターの子が自分のソロのタイミングを掴んでいないからなのですが(一番後にスカウトされて練習時間も短かったらしい)、 「ここはこうだよ」 って言われても 「そうですよね、すいません」 じゃなくて 「あ~、なるほど、かっこいい!」 という新鮮な返事(笑)。今初めて聞いたんかい!? 他の二人はちゃんと一通り覚えてきていました。キーの子は歌が上手い。好みで言ったらヴォーカルの子よりもソウルフルな、「最近」の声。曲の割り当てを見るとドラムの子も結構持ち歌がある。歌声も子供みたい(笑)。私も全2曲と少ない方ですが(文句言いっぱなしだったのでこれが限界と思ったんだろう)ギターの子は1曲だけ。しかもコード2つだけの簡単なやつ。私の数少ないレパートリーにも入ってる。 「他に10倍上手いシンガー達がいるのになんで私が歌う必要があるのかわかんない」 と、全然文句や怒ってるふうも無くさらっと言ってしまう。 あ、この人好き!(笑)。 そんなわけでリハーサルはやっぱり全然進まず、次のリハーサルが来てしまったので機材を持って2階の狭い社長室に移動(みんな社長とは呼んでなかったけど呼びやすいのでこう書きます)。気づかなかったけどギターの子は風邪ひいてたみたいで、のど飴ガリガリしていました。 そういえばこの話が決まってから、絶対抜けられないので、超流行っていた風邪には敏感でした。誰かと握手したらすぐ手を洗い、誰かが使った後の私のマイクはこっそり消毒布で拭いてから使いました。なのにこんな狭い部屋でごほごほやられたら… (←結構神経質だな、私も)。うつされそうだなーと思う時ほどうつらないんですけどね。 ドラマーだけは数時間離れた町から来てるそうですが、他はツーソンで活動していて、ダウンタウンなんかで結構頻繁にギグをしてるそうです。会わない時は会わないもんだね。ギターの子はブライアンを知ってたみたいですが。彼女が最近加わったバンドはツーソンでも結構有名。60歳くらいのリーダーは私も知っています。あの人、自分大好きそうだから利用されないように気をつけてね。と心の中で語りかける私(笑)。 狭い部屋で顔を突き付けているとなぜかずっと親近感がわきました。 ギターの子は帰る時に 「ずっと昔からの知り合いみたいな楽しい気分。じゃあまた明日ね!」 と言ってました。 なんでも思った事は口にする素直な子だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.03.15 07:16:47
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