|
カテゴリ:音楽
私も気づけばバンド歴20年ちょっと。
ツーソンの大抵のクラブで演奏してきたし、いろんなミュージシャンとの交流もあります。 しかし今回の女バンドを通して、身近にいながらも全然知らない世界があるんだなと知る事になりました。 まず私達を雇ったプロダクションの社長。彼の名前は「エルビスの物まねの人」という感じで知っていました。エルビスの物まねする人って私の周りだけでも数人いるんです。彼はただのパフォーマーにとどまらず、プロダクションを作っていろんなバンドやミュージシャンを雇ってショーをしているという事もなんとなく伝わっていました。 映画のセットのようなガスライト・シアターの楽屋。 ここはコメディ的な劇が多く上映されています。 で、先日のリハーサルで、時間切れで大きな会場から社長の部屋に移動した時に彼の部屋に沢山彼の会社のショーのポスターが貼ってあって、エルビスだけにとどまらずボビー・ダーリンやジョニー・キャッシュを演じてる彼の姿がありました。他にもディスコやカントリーなどのテーマのショーのポスターがあり、知っているミュージシャンもちらほら。 「昔よく演奏してた某さん最近見ないね」 という時は大抵この手の仕事をしているようです。 こんな所にこんな仕事があったのかー。 女バンドで出張した先々の劇場もテーマバンドが多く出演していて、今はこういう時代なんだと納得。ちょっと前はカバー・バンド(日本で言うコピーバンド)と言われてましたが今はトリビュートと言って、特定のバンドだけを見た目まで再現するようなバンドも結構います。こういう劇場は主にシニアがターゲットで、大抵のお客さんは割安なシーズンチケットを買って見に来るそうです。 トリビュートが流行る前にここに目を付けてた社長はさすがだね。 食事しながらショーを見れます。今度お客さんとして来たい。 でもリハーサルではなるべく観客を飽きさせないように長いソロを短くしたり曲の最後のいい所をカットしたり、との指示が多かった。上手い下手はあまりこだわらず、きらびやかに、テンポよくなるべくわかりやすい過去のヒットだけを目まぐるしく提供する。 でもこの客層はグレイトフル・デッドやサンタナなど、かなり長丁場のソロや即興ジャムが売りのバンドを楽しんでた世代だと思うので、4小節の間奏をカットするのにそんなに意味があるのだろうか。最近のメインストリームの曲なんかギターソロなんか殆どなかったりするのでかえって新鮮だと思うのだけど。 トリビュートが流行れば流行るほど私達のようなオリジナル重視、演奏重視のバンドの出番が減っていくのは寂しい事だと思いますが、今の所2つの世界が混ざる気配はなく並行しているように思えます。そのままでいてくれればいいのだけど… ユマの劇場。広い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.03.17 17:34:25
コメント(0) | コメントを書く
[音楽] カテゴリの最新記事
|