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KOKO のアリゾナぐる~ぶ記

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2017.07.28
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カテゴリ:旅行 その他
歯医者さんを出て、帰りにレストランに行きました。
せっかくだけど麻酔が効いてて私は空腹にも関わらず何も食べませんでした。
瓶のコーラもこぼさないようにそーっと飲んだ。
水あたりが怖いので氷の入った飲み物や水洗いされた野菜とか口にしないようにと思ったけど瓶のコーラなら大丈夫だよね。



お土産屋さんもちょっとのぞきました。ツーソンでもよく売られてるメキシコの焼き物や分厚いグラス類。カラフルに着色された、微妙な顔した動物の彫り物。これまた派手派手な色遣いのウールの毛布。楽しいけど何も欲しくない(笑)。

お店番も通行人もおっちゃんが多い。女の人は何をしてるんだろう。子供がかわいい。小さな女の子を4人も連れてた若いママがいました。しかも妊娠中な感じ。すごい。あっちこっち行ってしまう子供を小走りで連れ戻す様子は、子育てというよりヤギ飼いのよう。

治安は、うーん、直接危険は感じないんだけど、路地とかあるし一人じゃ危ないな。ジャンキーっぽい人も多いし、ごついライフルを携えた警官もいました。

帰り(アメリカ入国)は長蛇の列。審査が厳しくなっているようです。
暑いし座る場所もなく、病身のデビーは辛そうでした。
国境にそって高い柵が見えます。その3歩横にはもう家があるんだからシュールだよなあ。
デビーが前にここで並んでいた時、10人くらいの人がメキシコからアメリカ側に飛び越えていたそうです。柵の意味無し(笑)。


やっと審査官が見えて来た。ほぼ空港のと同じだけど、3人しかいない。日本のどこからとか、どうやって永住権を手に入れたのかとかどこに住んでるのとか聞かれました。何か買った?というので何も買ってないと言ったら


「何しにきたの?」


って言われた。お土産買わない日本人なんて珍しいだろう(笑)。
歯医者って言ったら納得してたけど。


先に終わってたおばさま達はなんでそんなに質問されてるのかと心配していましたが、外国人はこれでも普通のほうよ。あ、せっかくだからスタンプ押してもらえばよかった(あれは入国の時にもらうのだけど)。


パスポートを持っていないアメリカ人の友人は出生証明書でOKだったみたいです。



とりあえず帰る事ができたので(←拘束された過去アリ)ほっとしたけど、そうだ、まだボーダーチェックがあった。これは国境から10分くらいの所でまた国境警備隊のチェックがあるのです。なんと犬が車の「におい」を察知してしまい、引っかかってしまいました。運転手は「処方箋」カードを持っていたのでたとえ葉っぱを持っていても一定量なら問題ありません。もちろんこのチェックは予定内なので現物は持っていませんが、ほんのわずかな匂いだけでも一応全員下車させられて車を調べられました。


国境警備隊のテント。お相撲さんのような腹の人がわざとらしく明るくお喋りしていました。

「こないだは処方箋カードがあると言ってた人の車から25キロの葉っぱが出てきてねえ。いくら処方箋持っててもアウトだろう、はははは。彼のおかげでこうして全部チェックしなくてはいけなくなったんだ」。


その話、口実を作るための嘘でしょう?


実はブライアンの姪っ子もその旦那も国境警備隊員。今度きいてみよー。


15分ほどでやっと車が戻ってきました。でもそういえば処方箋カード、持ってるかどうか聞いただけで見せろとは言わなかったなあ。私のIDも聞かれなかったし荷物検査もなかった。厳しいのか緩いのかわからん…。




まあちょっとした事がありましたが、楽しい小旅でした。朝8時半に出て午後3時半にツーソンに帰ってこれた国外旅行。3人目の同行者のイヴォンは2か月前旦那を亡くし、彼の事を話すたびに泣いていました。彼女もベーシストで、旦那さんはギタリストでした。今も彼の意向で音楽を続けていきたいのだけど、20年も一人になった事がないので毎日が辛いと。ジェーンは背中の手術後、数年間激痛との戦い。デビーは私よりすこし上だけど、数年前から癌を患っていて自分達で「ホスピス」と呼んでいるコミュニティーに住んでいます。


みんな大変なもん抱えてるけど、一所懸命生きている。


のほほんと生きてる私は車の後ろで小さくなっていました。





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最終更新日  2017.07.28 16:47:06
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