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カテゴリ:日常
いつ頃だかはっきりは覚えてませんが、間違いなく今年に入ってからですが、あるおじさん、仮にロナルドさんとします、が、よくギグに来てくれるようになりました。ちょっとゆるめに映画の(現代の)インディアンのようないで立ちで、ガリガリで、カウボーイハットの下の眼がぎろっと光る印象。手には自作のごつい杖。
私はいつも一歩引いてしまうのですが、ブライアンに異様にフレンドリーで、一度話しだしたら長くてなかなか解放してくれないタイプ。ギグのセッティングの時や片づけの時も親友のように話をしたがります。 彼は昔ミュージシャンで、主にカントリーの有名人の物まねをして結構仕事してたそうですが、病気をして引退したと。昔のプロモやなんかを押し付けるようにくれるので(どうしろっていうの)まあ本当なんでしょう。 チャリティイベントの時は司会役を買って出てくれ、有名人のサイン入りギターをオークションするために寄付してくれました。 こんなにフレンドリーなのですが、私はどうしても直感的にこの人ヤバいというのが拭えずにいました。ブライアンにも気を付けてねって言ってるし、高い物をくれると言ったらもらわないように厳しく言っています(←お母さんですね)。 (実は別の知り合いで、昔はとっても親切にしてくれたのに今は敵と化してるような気味の悪いおっさんがいます。その人は、私達が地元のコンテストで優勝した時、目に涙を浮かべてその後のツアー用のスーツケースを買ってくれたり、ギターをくれたりアンプをくれたり… だったのですが、ある時から手のひらを返したように他人行儀になり、一部の共通の知人には私達の陰口を言ったり、自分のメルマガ(私のメール許可して無いのに勝手に来る)で私達の仕事してるバーの悪口を書いたり。私達と口も聞かなくなったのですが(大変結構ですが)なぜかギグに来て、私達の方を見ずに数曲で帰ったり、半ストーカー化。躁鬱の気もあり、絶頂ごきげんの時もあれば数か月みかけない事も。) というわけでね、ホンマでっか?TVの請け合いですけど、向こうの好意に対して同じくらい返さないと「こっちはこんなに思っているのに!」とストーカー化しやすいそうです。まあこれは本当にロナルドさんが私達に好意を持ってくれてる事を想定してですが、もっと懸念してるのは、なぜか彼が急接近してきた事です。なんかウラがあるような気がしてしょうがない。例えばいろいろ恩を売ったりして、ある日手術にお金が必要だと言って沢山の人から借りて消えるとか… わかんないけどね、不自然なのよ。 で、先日のメキシコに行った時に、同乗者のデビーが急に 「ロナルドさん、知ってる?」 って言うのです。知ってるよ? 「結構長い事?」 いや、まだ一年も知らない。 彼女が語り始めました。 「あのね、あの人が住むところ探してるって言って知人から紹介されたの。私の土地(数人と暮らしている)を借りればと知人に紹介されたんだけど、私旅行行く所だったから、帰ってから話し合おうと言ったの。帰って来たらあの人、もう自分のトレーラーハウスを乗り入れて、なぜか100脚くらいある椅子を外に並べ、自分で使うスペースがないからと他の住人のコンセントを抜いたのよ。冷蔵庫の中身が腐っちゃった人もいた。 それで、あの人、 私のトレーラーハウスの中でくつろぎながらテレビ見てたの!そこに住んでる友達が私のトレーラーに入って良いよって言ったって言うのだけど、絶対にそんな事言うはずかない!引っ越してきていいとも言ってない。今すぐ出てけって言ったら俺は病身なのにそんな扱いかって言うの。私は癌なのよって言ったら、そんな事は知らない、俺の病気の方が重いんだ!って言うの! とにかく出てってって言ったら警察呼ぶって言うの! ああ呼んでください、こっちのセリフよ!って事で警察が来たんだけど、若い警官もあまりの事に状況が掴めず、全然話が噛みあわない。(だって不法侵入者が警察呼んだんだもん 笑)。 だからその警官に言ってやったの、あんたが今日家に帰って、私があんたの椅子に座ってビール飲んでたらどうする?って。で、やっとわかったみたい。 ところであの人、 ブライアンとKOKOは古い友達だって言ってたよ」 |