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カテゴリ:なんでもレヴュ~
「ぼぎわんが、来る」の興奮が冷めやらぬうちに手持ちの澤村伊智本三冊目を読みました。
やっぱ徹夜してしまいました。読むの遅いけど、じっくり読みたいという気もあって、邪魔が入らない夜中に。 最初はちょっと物語が長いな~という感じ。現在進行形のとある出版社のあれこれと、それより一昔前に少女が書いたと思われる謎の小説が交叉し、繋がっていく過程はホラーというよりミステリー。これって、犯人は人間なの?お化け無し?って感じたくらい。 後半、ほつれた謎がつぎつぎ解かれ、お化けも迫り、いくつかのどんでん返し(これって死語?)があって爽快です。 物語も面白いのですが、登場人物の口を借りてのホラー小説、雑誌、映画などを痛烈に批判してたり、オマージュしてるのも面白い。作中でももう「リングみたいに」と言わせちゃってるのですが、聞くと4日以内に死ぬという呪われた都市伝説、という一見子供っぽ過ぎる題材を使って、怖い話の日本全国への広がる工程とか、広がり方自体の脅威を考察している。作者は本当にホラーマニアなんだなあと思わせるけど、その知識や批評の伝え方に押し付けがましさが無く、明快で読みやすい。 ぼぎわんでも結構私が住んでた場所に近い地名が出てきて親近感があったのですが、今回もある登場人物が住んでた所が私の親戚が住んでた所に近い。まさかネバー・エンディング・ストーリーのようにその人が本当に私の実在のおじさんだったなんて話だったら... 何言ってんだ私(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.05.20 15:59:38
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