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カテゴリ:美味しいもの
グルメの秋なので、引き続き美味しいものです。
今日の午後、大変お世話になった証券会社にお勤めの方を訪ねることになり日本橋小舟町に行きました。手土産には何がいいかなあ。。。と迷います。 そういえば、「証券会社を訪ねる時は、”相場に勝てるように”と必ずゲンを担いだ、めでたいものを持っていくと先方に喜ばれる」と先輩に言われたなあ、と思い出し甘酒横丁にある有名な柳屋さんで、鯛焼きを求めることにしました。 古い小さな間口のお店は、すでに20人ほどがとぐろを巻いて並んでいます。 ここの鯛焼き屋さんは、一度に10個くらいできるような大量生産型の焼き型を使いません。 ほら、よくプレスして作るホットサンド用の焼き型ってあるでしょう? あれの鯛焼き版が10本ぐらい常に火にかかっていて、職人さんが端っこから順繰りに鯛焼き君を焼いていくんです。ひとつの焼き型から一匹の鯛焼き君。つまり、簡単に言うと、一匹の鯛焼き君を作るのにとても手間隙かけて丁寧に作ってくれるのですね。 そしてまた、買うまでも結構時間がかかるのです。 ちょうど夕方の3時半ころ。並んでいる人はギョーカイのお兄ちゃんや、ちょいと粋に着物を着こなしたおばあちゃんや、観光客や、赤ちゃんを連れたママさんなど、様々な人がいます。 この世知辛い時代に、決してイライラした態度を見せることなく、ニコニコしながらみんな順番を待っています。 ふときづいたのですが、鯛焼き君を買ってお金を払うと、地元のお客さんは、”ご馳走様でした~。”って言って出て行きます。 なんだか、その空気感が独特で、気持ちがほんわかします。 20分くらい待ち、ついに私の順番です。 訪ねるお方の会社には少なくてもそのフロアに30人の従業員がいるはずなのですが、後ろに待つ人々の視線を浴びながら ”30個ください。”とは言えず、かわいく10個だけ買いました。 嬉しいことに、ホカホカアツアツの鯛焼きは先方で大変に喜ばれ、3時のおやつで私もついでに一匹頂いてきました。 人形町は、いつ訪れても面白い町です。古き良きものと新しきものが共存していて、お店の人々は心なしかキップがよく粋な感じがします。道産子の私でもあの町ではちょっぴり江戸っ子になれる気がするのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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