古館発言に自民党が怒った
4日の報道ステーションを見ていた。 確かに古館キャスターの呆れ果てたといわんばかりの言い方は聞いた。そして思わず吹き出したが、そんなに問題になるは思わなかった。 自民党関係者の誰かが見ての反応か、 それとも自民党員からの指摘か知らないが、 番組が視聴者の一人として気にもならなかった。 失笑する類のことだった。 自民党への批判は政権党への批判であるから、 他の野党に比べて辛らつになるのは当然だ。 現在の政治状況では、 もっと真剣にやれよが、 国民のいつわざる気持ちだろう。 言い過ぎもあると思うが、 今回のことは自民党が、 目くじら立てる程の問題ではない。 だけど、あえて苦言を呈するのは、 ニュースステーションや、 朝まで生テレビなど、 テレ朝報道番組や討論番組と、 自民党の争いかも知れない。 マスコミへの介入が多くなった昨今の政治家の度量の小ささを感じさせる出来事である。政治的緊迫感を持って欲しい時期の政治家の馴れ合いすぎる構図への批判だと思うが、そんことに反応する政治家の抗議どころか自民党の抗議を受けるテレビ朝日の出方が面白い。 古舘伊知郎キャスターの発言に対しての、 他の報道番組やマスコミの発言も聞きたいものである。 願わくば、もっと過激な発言に対しても、 クレームをつけて欲しかった。 自民党は党役員会と役員連絡会の撮影を無期限で禁止すると文書で通知したという。その処置がどんな意味を持つものか、分からない。自民党が政権党であり、天下の公党であり、テレビ朝日が公的なマスコミである以上、はい、そうですかで終わっては面白くない。 映画「靖国」の国会試写会と明らかかに違うが構図は同じだ。 もう一度確認すると、 2008年6月4日の後期高齢者医療制度の報道であった。 自民党役員連絡会の開始前かどうは気づかなかったが、 確かに、古舘キャスターが、 「よく笑っていられますね」と言った。 隣の上山アナウンサーも 「ええ」と、 相槌を打った。 しかし、繰り返すが、 見ていた視聴者の一人としては、 失笑したが気にはならなかった。 自民党山崎正昭参院幹事長はこの日この問題を理由に定例の記者会見を欠席したという。そんな馬鹿なと思う行動だ。定例の紀伊者会見を欠席したのが古館問題以上に大きな問題のような気がする。それは野次馬的発想であるが、そんな気がする。 山崎正昭参院幹事長はテレ朝への撮影禁止だけでなく、 記者クラブでのテレ朝の会見取材を禁止したい考えを伝えたと言う。 日本は報道の自由のある民主国家のはずだが、 参議院幹事長は報道規制も考えるとは凄い。 番組を潰すことも簡単に考えそうだ。 日本は言論の規制され強権国家になる。 視聴者が失笑して気にもならないようなことでの報道規制は、 国会内での映画検閲と同じと思う。 記者クラブ側は 「会見は記者クラブの主催であり、応じられない」と、 説明したのは当然である。 古館伊知郎は嫌いだが、 そんな些細なことで、 マスコミを規制しようと、 目論む政治家はもっと嫌いだと、 野次馬は怒っているのである。 映画「靖国」も国会での視聴も、 古館呆れ発言への対応も、 民主国家としては情けない。 国民は失笑しているだけだ。 自民党も失笑するするぐらいのことだと思うが。