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カテゴリ:自閉症と情緒
自閉症の子の中には、乳児期までは正常に育ちながら、時にはある程度の言葉も話せるようになりながら、1歳から2歳にかけて、次第に人への関心が失われ、言葉が無くなり、模倣しなくなり、やっていた活動をやらなくなったりして、自閉的な行動が目立つようになる子らがいます。このような子らは、途中まで正常に来て、自閉症の方向へ変化したということで、オレ線型の自閉症と言われています。
何かキッカケがあって、自閉的になってしまったという子もいれば、徐々にというか気がついた時には、人の関心をしめさなくなっていたという子もいます。 キッカケとしては、母親が入院したり家族の看病のために家にいなくなったこと、引越し、本人が病気になったこと、予防接種を受けた事、などがあります。環境の変化がかなり大きな影響力を持つようです。予防接種に関しては、中に含まれる水銀のせいだと言われています。私が聞いた例では、2歳頃にお葬式に参加して、みんなが黒づくめの服を着ていたことに驚いたのか泣き出し、その後人への関心が失われてしまったということがあります。けっこう多いと思うのは、2-3歳頃に引越しをして、それ以後自閉的になっていったという例です。このころに自分の住んでいる世界がどのようなものであるか、というイメージができあがると言われています。それなのに、引越しすることで自分の今まで築いてきた世界ががらりと変化してしまうわけです。大人の経験とはまったく違うわけです。大人は、広い世界を知っています。ですから、引越しは、広い世界の中でのある点から別な点への移行ということになります。しかし、自分の周りの世界がようやくわかってきた幼児にとっては、全世界が変化し、別世界になってしまったとも感じられる変化であるわけです。 母子分離体験は、幼い子にとっては、衝撃的な経験だろうと思います。一緒にいて安心感を感じていた人がいなくなってしまうのですから、かなり不安なことと思います。 ただ似たような経験をしても、自閉的にならない子もいるのですから、自閉的になった子の持つ内的要因についても考えなければならないでしょう。ただこれは単なる想像に過ぎない話であることをお断りしておきます。 生後半年以後、くつろぎ性の情緒が現れて、安心感を感じるようになり、母親のもとで安心できるようになってきます。安心感を感じるようになるとともに、不安も感じるようになります。それが、さらに安心感が深まったり、達成感や自信を積み重ねていくことで、母親から離れても「安心した状態」を続けられるようになるわけです。安心感や自信が深まることで、少々衝撃的なことがあったとしても、心の安定を維持したり、安定を回復できることになります。 もし、くつろぎ感が現れても、十分には現れず、安心感や自信が深まり切れなければ、不安を感じやすい状態が続くことになります。ただ、不安を引き起こす事件がなければ、不安になりやすい状態であっても、不安は起きません。しかし、強い不安を感じる出来事が起こり、十分でなかった安心感も消えてしまったら、人と一緒にいてもくつろいだ感じになれず、人とのやりとりも楽しめなくなり、集中性の情緒や高揚性の情緒だけが残り、自閉的な行動へと進んでしまうのではないかと考えられます。 もちろん、ショックを受けた初期に人のもとでくつろげるように慰めがしっかり行われれば、自閉的な行動へと進んでいかない場合もあるのではないかと考えられます。もちろん、たとえ自閉的な行動へと進んでも、もちろん、くつろぎ性の情緒を引き出して、さらにくつろぎ性の情緒を深めながら、人とのやりとりを楽しめるようにしていけば、自閉的行動は減り、社会性も発達していくことになると思われます。これは、どの自閉症の子にも言えることです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月25日 10時54分16秒
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