|
カテゴリ:観劇
15日と21日に銀座、博品館劇場で観劇してきました。
何故今日まで書けなかったかと言うと、本当に自分の考えがまとまらず、どうに記したら良いのか言葉が見つからなかったから… 脚本・作詞・演出 荻田浩一 出演 浦井健治 池田有希子 森新吾 小野妃香里 良知真次 朝澄けい 上野真未 戸井勝海 宮川浩 【幸福の王子】しか知らない私にとって、この作品は衝撃的だった。 自分の作品を世に知らしめるために、自らが広告塔になり注目を受け続けようとした。 『同性愛』というスキャンダラスな面までさらけ出しても、美しいものを愛するということに拘り続けたのは、自分が美しさとは縁のない恐怖感や不安からだったのか… 年老いたワイルドが夢うつつの中で画家オーブリー・ビアズリーの幻想と出会う。 そして若き日のオスカーを自ら演じて見せるところから始まり、役者が何役かを演じ分けながら進んでいく。 老いたオスカーの宮川さんと、若き日のオスカーの浦井くんとの対比はおもしろく、その周りで繰り広げられる人間模様も楽しい。 セリフが曲にのるのではなくて、ポイントで効果的に感情表現のための歌が入る感じ あとはダンス… アンサンブル的に後ろで踊られるダンスメンバーの豪華なこと。 特に森くんのツバメはサイコーに素敵 そして照明の美しさ。 場面によって、赤や青に一瞬にして変わったり、スポットのあたり方も様々で目が離せない。 2幕で見せた浦井くんのサロメは美しくて、彼の手の動きのしなやかさに女性と間違えてしまいそうになった。 (背はでかいけどね…) 彼は歌も上手くなり、かなり安定してきていると思った。 確かに声は甘くソフトだけれど、その声を有効利用して雰囲気を盛り上げていたように思える。 益々【ルドルフ】が楽しみになってしまう~ この作品を観て、オスカー自身は勿論、オーブリー・ビアズリーやアルフレッド・ダグラス、ロバート・ロス、妻のコンスタンスに至るまで興味が湧いて来た。 まずは作品から触れてみようと【幸福の王子】と【ドリアングレイの肖像】を買ってきた。 読んでみて、またこの作品に戻りたくなったら、DVDを購入しよう~ そして最後に、メイベルに聞かれる。 『あなたは幸せだった』 『幸せだった…あぁ、幸せだった』 幸福の王子のように全てを失っても、誰かのために愛する人のためにしたことに後悔のない潔いオスカーの人生は美しいと言えるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月29日 18時42分45秒
コメント(0) | コメントを書く
[観劇] カテゴリの最新記事
|
|