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カテゴリ:学校で
38期生が卒業して、1週間がたとうとしている。
卒業させても、仕事は山ほどある。 なかなかブログを書く時間がとれない。 明日から学年旅行で金沢2泊3日。 その前に、一行でも卒業のことを書いておきたい。 卒業式は、泣いた。 特に、別れの言葉。 受験期、今まで3年間積み上げてきたことは何だったんだ? と思うような事件が色々あった。 授業も成績に関係なくなった時こそ、きちんと成立することを目指してきたのに、 気が入らない人がバラバラと出ていた。 ものすごくいい子達だっただけに、裏切られた感を持つ先生達も複数いた。 しかし、たった10分くらいの「別れの言葉」はそのすべてを払拭するくらいの エネルギーがあった。 先生達一人一人の思いや行動が、こんなに伝わっていたのかとうれしくなった。 生徒会役員の4人が、今年も一緒に書かせてくださいと申し出てきた。 昨年、「送る言葉」を4人で書いたのだ。 そのときから、「来年の別れの言葉も、この4人で書きたい!」と言っていた。 「じゃ、今年もよろしく!」とお願いした。 僕の要求は、 どこの中学にいっても通用する模範的な「送る言葉」ではだめ。 うちの学校だからこそ通じる「送る言葉」であること。 つまり、具体的なエピソードで語る。 さらに「素晴らしい先輩」と言わずに、具体的なエピソードを語る中で、聞いている人の中に、 「ああ、素晴らしい先輩だったんだな~!」ということを創り出す。 「言わずに言う。」ということを徹底して指導した。 生徒達のつかみは早い。 ものすごく感動的な「送る言葉」になった。 「別れの言葉」が霞んでしまうくらいだった。 その経験を今年も生かしたいというのだ。 最初の会合の時に、 何を伝えたいのか、 聞き終わった時、会場にいるそれぞれの立場の人にどんな想いを残したいのか そのことだけを時間をかけて話あった。 その後、4人は自主的に集まり、分担をしたりして原稿を仕上げていった。 ほぼ完成に近づいた頃呼ばれた。 通常の「別れの言葉」なら合格。 でも、38期の代表としての「別れの言葉」なら完成度60%。 僕の突っ込みが入る。 4人が誠実に応える。 それをメモしながら、涙がにじんでくる場面がたくさんある。 そのことを言葉にしよう。 やはり対話の力はすごい。 生徒達が持っているものをぐんぐん引き出していく。 それが卒業式3日前。 次の日、代表で発表するU君が原稿をまとめてきた。 職員室でそれを読みながら、涙がボロボロ落ちてきた。 う、う、う、と声がでそうになった。 近くにいた先生が、心配してくれるくらいだった。 放課後、読む練習もかねて、他の3人に聞いたもらった。 そこでは、読み方の指導をしているつもりで、また泣いた。 前日、卒業式の準備がすべて整った会場で、U君と僕と放送担当の先生だけのリハーサル。 そこでも泣いた。 そして本番。 どんな内容の話なのか十分知っていても泣けた。ボロボロ。 先生達の想いが、あらゆる活動を通じて、子ども達の中に蓄積されていて、 子ども達の中に生きているということがうれしかったんだと思う。 そして最初に話した 何を伝えたいのか=感謝 残したい想い =誇り(お父さん、お母さんが自分の子に対して、 先生が38期生に対して、 後輩が先輩に対して、 38期生がこの学校に来れたこと、仲間と出会えたことを) が十分に伝わったからだと思う。 卒業式退場の前に、子どもたち、PTAのみなさんによるサプライズで 3年の先生達、全員の前で花束をもらった。 その場の空気が、先生達の言葉を待っているのを感じたので、 代表してマイク無しでお礼を言った。 「38期生のみんな、卒業おめでとう! 君たちとの思い出は、ずっと忘れない。 保護者の皆様、ずっと見守ってきてくださってありがとうございました。 皆様のご活躍を心から祈っています。 ありがとうございました。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.19 00:47:19
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