三浦春馬研究会⑥~『わたしを離さないで』その1
日本中がコロナで混沌としていた2020年春、Amazonプライムで時間があれば、次々映画やドラマをみていた。なのに『君に届け』以来、なぜか春馬くんの映画やドラマはみていなかった。それが7月18日以降、ダムが決壊したように三浦春馬への旅が始まった。春馬くん、岡部&風早で止まっていてごめんね。でも、これは春馬くんが、私のためにとっといてくれたんだ、と思うことにしている。おかげで、たくさんの未視聴作品があり、少しずつ少しずつ、いろいろな三浦春馬に出逢えた。最初に観た連続ドラマは『わたしを離さないで』だった。とっても重いテーマで、見始めたのはいいけど、胸がいっぱいになって苦しかった。それでもみなくてはいけない、と思った。全10話を2日間かけて一気に視聴。ハンカチでは間に合わず、タオルが手離せなかった。『わたしを離さないで』は、もう5,6回通してみている。何度見ても飽きない。毎回、新たな魅力を発見できる。それほど、三浦春馬は素晴らしい。1つ1つの演技に胸をうたれる。1話の冒頭から麻酔がきいていく目の動きに、恐ろしさすら感じた。10話までみてから、冒頭に戻ると、なお切なくなる。よくがんばったね、と。4回目、だったんだ、と涙が出る。初見ではわからなかったけど・・・。子役からバトンタッチされた時、中川翼くんが春馬くんに乗り移ったようだった。あとになってわかったが、春馬くんは翼くんの演技を現場に見に行って、癖や話し方を研究していた。だからこそ、違和感なく物語が続いている。ちょっとみんなと違う少年友彦。友だちからも、ちょっと意地悪されていた。悔しくて、足をジタバタして泥が跳ねるシーン。後に、青年トモが同じ仕草をするが、少年トモがそのまま成長しているかのようだった。春馬くんのこういう細かい表現力は、努力のたまものなんだと思う。青年になったトモも、やっぱりちょっと天然くん。みんなでサッカーをしているときに、恭子がロールサンドをもってきてくれて食べるシーン。足をひろげて地面に座り、キョロキョロしながら、「サッカーできるとこにしてよ」と恭子に。あのトモは味わい深い。あんな表情、仕草、できないよ!役になりきっている、というか、役が乗り移っている、というか。さすが三浦春馬!!コテージに移ってからの、恭子、美和、トモの三角関係は、もやもや、イライラ、しっぱなしだった。いつまでも美和に振り回される恭子。同じく美和に振り回されるトモ。そして、恭子と美和の関係性にとまどう様子や、自分の不甲斐なさに、心をいためるような表情も最高!目のキョロキョロだけで気持ちが通じる。しかし、美和ってすごい子だなぁ。それに合わせる恭子って、どんな気持ちだったんだろう。やっぱり、好きな人にはちゃんと好きって言わないとダメだな。(私もずっと後悔していることがある)コウスケさんとトモ、二人の庭でのシーン。「お前のそういうとこが あの二人の空気を確実に悪くしてると思うよ」「え?」「お前、なにかっていうと恭子ちゃんのこと 目で追っかけてるだろ」「え?」「え?気づいてないの?」「俺、そんなことしてます?」「それが美和ちゃんをイライラさせて、 恭子ちゃんを攻撃させてる」この時の春馬くんの表情の1つ1つが好き!切ない表情の三浦春馬は最高だなぁ。なんだろう、そこはかとなく色気がただよう。天然トモは、気づいていなかったのか!自分の気持ちにすら。そりゃ、美和は怒るよな。でも、そもそも、美和は恭子のものを奪いたかっただけ。というより、恭子を失いたくなかったんだよね。そして、台所での恭子と二人のシーン。「私たちは、幸せな時間をすごすとしたら、 誰かを好きになったり、 好きだって言ってもらうことしかないのよ」「恭子はいいところいっぱいあるよ。 その気になればいくらだって、 好きだって言ってくれる人なんてさ」「トモは?トモは言ってくれない?」恭子の手を握って膝まづきながら、恭子を見つめるトモ。最初に観た時は、やった!これで気持ちが通じ合う!って思ったんだけど、途中でお邪魔が入って進展せず。なので、2回目以降は、切ないシーンになってしまった。この時のトモの表情は、何度見ても飽きない。ほんの少しの時間だったけど、恭子もトモも、気持ちが通じかけたんだよね。話が途切れた途端、またいつもの優柔不断な表情に戻るトモ。こういう変化のつけ方には、ほれぼれしてしまう。三浦春馬の緩急のつけ方は芸術品。『サムライハイスクール』も驚いたけど、どのドラマでも、笑顔と涙顔の振れ幅が大きい!ほんとに、ほんとに大好き!!!※三浦春馬研究会は勝手に三浦春馬を研究する会です。 春馬くんのこの表情が好き、このセリフ最高! など、ただただ春馬くんを愛で、褒めたたえていく場所です。 春馬くんのすべてを受け入れ、尊厳を傷つけることなく、 優しい光に包まれるように、春馬くんを語っていきます。