『神はサイコロを振らない』
2006年に放送されたこのドラマ。大好きで毎週楽しみにしていた。のちに小説ももちろん読んだ。ずっと見たかったんだけど、なかなか見る機会がなかった。それをやっとみることができて、一気見した。ある日、飛行機が突然消えた。墜落した痕跡は1つも見つからないまま、全員死亡とされたが、10年後、突如として飛行機が現れる。そして、10日後にまた消えてしまうという。10日間、それぞれの乗客はどう生きるのか。今みるとすごいメンバー。主役は小林聡美で、その彼氏が山本太郎。親友がともさかりえで、弟は武田真治。飛行機に乗っていた乗客の中に、成海璃子、中村友也(今の中村倫也)、丸山智己がいる。科学者として大杉連がいたり、遺族(?)の中に尾美としのり、高橋惠子がいて、市川実日子が漫才師の相方だったりする。鶴見辰吾に升毅、岸部一徳もいる。みんなわか~~~い!璃子ちゃんは、このドラマの役が好きで、ずっと注目していて、昨年は大河にまで出演。このバックの璃子ちゃんの透明感がすごい!ピアニストの役で、母親が高橋惠子。母親に対して、死んだ自分のCDを出すなんて、とわだかまりをもっていたのだけど、小学生の子どもが搭乗していたという親に、「私の自慢の娘が一緒に乗っています。 きっと娘がきれいなピアノを聞かせています。 だから、大丈夫です」と話していた、というのを聞いて和解する。中村倫也は、10年経って大ブレイク。璃子ちゃんとのツーショット、お似合い♪漫才師の相方の先輩が乗客だった、という市川実日子。言われなければ市川実日子と気づかないかもしれない。丸山さん(=『天外者』の勝海舟)も若い!ひったくりをした鞄を持って飛行機に乗り、10年後の世界で大金が入っていることに気づく、というお話。7話で登場した、小学校教師だったベンガルの教え子だった城田優。小学生の時いじめられていたことが、ずっと心に残っていた先生に、心残りを払拭してくれた。この優くんも若いなぁ。武田真治は、ともさかりえと、あきさん・菊坊の関係で、二人の明るさに救われた。でも、このシーンは泣かせる!「今の僕のことは忘れてください。 次に会う時に、恋に落ちるためです。 次に会う時は、きっと僕は今よりずっと、もっと、 楽しい日々を送れた男になっています。 それまでは、ありがとうって言葉も、 あきさんと過ごした時間が大事だったことも、 さよならも言いません」「次に会う時、今よりもずっといい男になってる菊坊に会えるなんて、 楽しみだな。消えちゃうのがほんと、怖くなくなったよ。 楽しみだなぁ」あきさんからのプレゼントは、スーツ。ニートから脱出できるか!?そして、そして、今は政治家の山本太郎。いい演技してるなぁって思った。最後まであきらめないパイロットの役だった。9話完結だけど、9話それぞれに物語があり、伏線もあり、本当にいいドラマだった。最後は、あっけなかったけど、それもまた良し!もう一度地上波で再放送されないかなぁ。10年前の私が、今、この世界に来たら、とか、10年前の自分を、今、愛せるのか、とか、いろいろ考えてしまう。神はサイコロを振らないっていうバンドがあるらしい。この1月期のドラマを見ていて、主題歌の字幕で気づいてびっくりし、このドラマを見たい!と切に思ったのだが・・・。で、その《神はサイコロを振らない》の意味だけど・・・「アインシュタインの言葉に、こういう言葉がある。 君に捧げよう。神はサイコロを振らない。 我々人間は、神のそれを受け入れるしかないんだよ」と、物理学者・大杉連が言う。難しい理論らしいけど、結局は、神は偶然を起こさない、すべては決まっている、っていうことか?う~ん、難しいし、悩むけど、いい言葉だな、とずっと思っていた。10年前に亡くなった、と思っていた人が、10年前の姿でそのまま戻ってくる。しかも、10日間限定だと、翌日わかる。それなら、あの時、怖い思いをしたあの時、死んでしまえばよかった、という人もいる。でも、この10日間で、想いを、伝えられる。意味はあった、のだろう。10年後、戻ってきてくれるなら・・・たとえ10日間でも、戻ってきてくれるなら・・・そう考えると涙があふれる。奇しくも、昨晩はコンフィデンスマンJPプリンセス編が、地上波で放送された。さすがだ!最高だ!ありがとうをでっかい花束にして渡したい。