124875 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

6月7日の朝にいきます

6月7日の朝にいきます

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2023年02月02日
XML
​​​​女性セブン編集部で編集長に会った。
「今、企画が上がっていて進行前のものが3つあるんだけれど…」
その3つの企画のうち、どれか一つのアポイントメントから記事までができたら、
その後も記事を書かせてくれるという。

あとの2つは忘れたが、
1つは「野口五郎を、熟年女性が寄ってたかって、からかっちゃった」
というような座談会企画。

なんとなく、できそうな気がした。
そこで野口さんの所属事務所に電話をしてみた。
まさかの、即OK。
野口さんはすでに新御三家としてトップスターの位置にいらしたが、
少年から大人への脱皮を、事務所としては考えていた時期だったらしい。

次は熟年女性の人選。
私が選んだのは、カルーセル麻紀さん、十勝花子さん、一谷伸江さん。
どの方も企画の趣旨を完全に理解してくださり、
始終、賑やか、且つ笑いが止まらない、とても楽しい座談会となった。

初めて書く原稿は、座談会だったため、悩むことなくできた。
編集部で書いていると、編集長は心配だったらしく、
何度も「大丈夫? 書ける?」と覗きにいらしたが(o^―^o)ニコ

ここから私の女性セブンでの記者生活が始まった。
2回目の仕事は、某有名俳優と女優の密会記事。
初めて張り込みというのを経験したが、
「原稿はデータでね」の意味が解らないほど私は素人だった。

何人もの記者が多方面から取材をした場合、
それをまとめる「アンカー」というライターがいる。
アンカーに渡す取材原稿が、データ原稿。

「データの原稿料は原稿用紙1枚で幾ら、って決まるから、
なるべくたくさん書くといいよ」と担当デスク。
「リアリティを出すために、張り込んだパブの内装やら、雰囲気も書くべし」
…私は素直に従った。

ただゴシップ記事は、その1回で、もうやりたくないと思った。
後味が良くない…。
自身で責任が取れないデータ原稿での参加も、生意気だけれどやりたくなかった。
フリーランスで生きていく以上、何よりも信用が大事なはずだ。
取材する相手のプライバシーも守っての記事を書きたい。

この週刊誌だけで食べていくのではなく、他も当たらなきゃ。
そう思い、新人ライターの登竜門的存在である学年誌にも売り込みに行った。
旺文社の小学〇年生などの学年誌である。

そこでは毎月のレギュラーを貰えることができ、
他にも色々な雑誌の編集部に、片っ端から売り込みに行った。

もっと、もっと、仕事がしたい。書きたい…。

小学館では「女性セブン」の他に「プチセブン」からも声がかかった。
主婦と生活社の「主婦と生活」本誌や「JUNON」でもレギュラーを掴んだ。
後に料理研究家となった女性編集者に声を掛けられ、料理ムックにも参加できた。

その中でも特に思い出深いのは、
「アングル」という情報誌で四谷のバーボンバーを取材していた時のこと。
グラスを傾けていた客の男性に声をかけられた。
「君、フリーランス? 楽しそうに取材しているね」

講談社の「月刊ミミ」という
少女漫画と芸能人グラビアや情報、実用記事を扱った少女向け雑誌の編集者。
後日、渡された名刺の住所をたどり、護国寺の講談社に訪ねた。

この際、私は初めて遅刻という失態をしてしまった。
当時、渋谷に住んでいた私は、山手線で池袋に出たが、
池袋駅は初めてで、有楽町線の池袋駅が山手線から遠いなんて、知らなかったのだ。

「この仕事、遅刻は完全アウトだからね」とひどく叱られた。
その後、私は遅刻は一回もしていない。
いや、あと1回だけ、時間を勘違いしての遅刻はあった。
愛猫の「紀子(きこ)」が余命いくばくもないと知って、パニックになった時…。
この時は東大教授の取材で、ずっと研究室で待っていてくださった。感謝。

この日から「月刊ミミ」や、その編集者でスタートした「月刊ビッグミュージック」で
私はたくさんのミュージシャンたちと出会うこととなる。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年02月02日 08時40分06秒
[フリーランスライター] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X