カテゴリ:ペット
一緒に暮らして最期を看取った猫たちのことを、一頭ずつ書いてきた。
今回は、光稀を引き取った後に迎えた成猫の男のコ、五朗くんのことに触れたいと思う。 ごろうくんは(引き取った後で、呼び名はそのままに、漢字を決めた)私より26歳年上女性の飼い猫だったが、 その女性が幾つかの理由によって、突然に飼えなくなってしまったのだ。 仕事で知り合い、相性がよくてプライベートでもしょっちゅう電話をしたり、会ったりする仲になった。 「順子さんしかいないの。順子さんなら安心して託せる」そう言われて、断る理由はなかった。 その時ごろうくんはすでに推定10歳を超えていたし、我が家には紀子と光稀もいたが、 どちらも他の猫との相性を心配する必要がないほど、穏やかで、友好的な性格だ。 やがて、ごろうくんをキャリーバッグに入れてタクシーで都内から横浜へとやってきたその女性は、 しばらくごろうくんを抱きしめて涙を流しながら、別れを惜しんでいた。 元々は保護猫で、いじめられっこだったために自宅に引き取ったという。 他にも何頭もの猫を保護しては一緒に暮らしてきた人の、最後の家猫だったコ。 別れの辛さは想像するに余りあった。 ごろうくんは、やたらと甘えん坊な猫で、最初から私の膝に載ってきてくれるようなコだった。 あまりに甘えん坊なので、呼び名が自然に「ごろりんこ」とか「ごろりんこちゃん」になった。 呼ぶとその場でゴロゴロと喉を鳴らし、体を床に擦りつける。 毎日、前の飼い主さんだった彼女に、その日のごろうくんの様子を報告していたが、 「ごろりんこ」と言う呼び名に「ぴったり!」と喜んでくださったっけ。 ごろりんこは、甘えん坊で、そして焼きもち焼きでもあった。 私が先住のきこちゃんや光ちゃんを撫でていると、眼を三角にして傍にきた。 猫の眼が三角になるのを、私は初めて見たかもしれない。 ごろりんこは、推定16~17歳まで生きてくれた。 最後の方は、ペット用に獣医師が調合した炭入りの漢方薬を与えたが、やはり猫に多い腎臓病で旅だった。 今頃、元飼い主の女性(2021年に他界)と会って、一緒に過ごしているだろうか? そうそう、ごろりんこちゃんに関しては、面白い話がある。 数年前、電話がかかってきたのだΣ(・ω・ノ)ノ! 「お母さん、ごろうだよ。大事な人から預かったお金を落としちゃって・・・」 ・・・そう、詐欺電話だ。 いろいろな、葉書で応募する懸賞に、私は時々「五朗45歳」などと書いて送っていたのだ。 どこかでその名簿が売られ、五朗は人間だと認識されたらしい。 もちろん、引っ掛かりはしなかったが、今思うと引っ掛かったふりで警察に電話したらよかった。 ちなみに、他の猫たちの名前でイタ電がかかってきたことはない。 でも・・もし・・虹の橋の向こうからかかってきたら、どんなにいいだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月12日 11時58分57秒
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