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6月7日の朝にいきます

6月7日の朝にいきます

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2024年04月12日
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カテゴリ:ペット
​​​​​​​​一緒に暮らして最期を看取った猫たちのことを、一頭ずつ書いてきた。
今回は、光稀を引き取った後に迎えた成猫の男のコ、五朗くんのことに触れたいと思う。

ごろうくんは(引き取った後で、呼び名はそのままに、漢字を決めた)私より26歳年上女性の飼い猫だったが、
その女性が幾つかの理由によって、突然に飼えなくなってしまったのだ。

仕事で知り合い、相性がよくてプライベートでもしょっちゅう電話をしたり、会ったりする仲になった。
「順子さんしかいないの。順子さんなら安心して託せる」そう言われて、断る理由はなかった。
その時ごろうくんはすでに推定10歳を超えていたし、我が家には紀子と光稀もいたが、
どちらも他の猫との相性を心配する必要がないほど、穏やかで、友好的な性格だ。

やがて、ごろうくんをキャリーバッグに入れてタクシーで都内から横浜へとやってきたその女性は、
しばらくごろうくんを抱きしめて涙を流しながら、別れを惜しんでいた。
元々は保護猫で、いじめられっこだったために自宅に引き取ったという。
他にも何頭もの猫を保護しては一緒に暮らしてきた人の、最後の家猫だったコ。
別れの辛さは想像するに余りあった。

ごろうくんは、やたらと甘えん坊な猫で、最初から私の膝に載ってきてくれるようなコだった。
あまりに甘えん坊なので、呼び名が自然に「ごろりんこ」とか「ごろりんこちゃん」になった。
呼ぶとその場でゴロゴロと喉を鳴らし、体を床に擦りつける。
毎日、前の飼い主さんだった彼女に、その日のごろうくんの様子を報告していたが、
「ごろりんこ」と言う呼び名に「ぴったり!」と喜んでくださったっけ。

ごろりんこは、甘えん坊で、そして焼きもち焼きでもあった。
私が先住のきこちゃんや光ちゃんを撫でていると、眼を三角にして傍にきた。
猫の眼が三角になるのを、私は初めて見たかもしれない。

ごろりんこは、推定16~17歳まで生きてくれた。
最後の方は、ペット用に獣医師が調合した炭入りの漢方薬を与えたが、やはり猫に多い腎臓病で旅だった。
今頃、元飼い主の女性(2021年に他界)と会って、一緒に過ごしているだろうか?


そうそう、ごろりんこちゃんに関しては、面白い話がある。
数年前、電話がかかってきたのだΣ(・ω・ノ)ノ!
「お母さん、ごろうだよ。大事な人から預かったお金を落としちゃって・・・」
・・・そう、詐欺電話だ。

いろいろな、葉書で応募する懸賞に、私は時々「五朗45歳」などと書いて送っていたのだ。
どこかでその名簿が売られ、五朗は人間だと認識されたらしい。
もちろん、引っ掛かりはしなかったが、今思うと引っ掛かったふりで警察に電話したらよかった。

ちなみに、他の猫たちの名前でイタ電がかかってきたことはない。
でも・・もし・・虹の橋の向こうからかかってきたら、どんなにいいだろう。







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最終更新日  2024年04月12日 11時58分57秒
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