カテゴリ:フリーランスライター
関東地方もようやく梅雨入りとなった。
例年通りに咲いた紫陽花が、すでに終盤を迎えている場所も少なくなくて、 なんだか今年は(も?) 春からずっと気候がおかしい。 今はもう撮影に出ることがなくなったが、現役だった時、雨には左右されたものだった。 特に大雨で、新幹線が止まったり飛行機が欠航になった際は、スケジュールが狂ってサイアクだ。 ただ不思議とカメラマンには「晴れ男」や「晴れ女」が多い。 撮影は屋外でのものと屋内でのものがあるが、 外での際に、降られることが極端に少ないカメラマンは、確かにいた。 対して撮影時に同行するライターは・・どうだろう? 雨男や雨女もいたはずだが、同業だと同じシーンで一緒にはならないので、良くは知らない。 そういう私は、「嵐の後の晴れ女」と言われていた。 前夜や当日の未明までは大雨や台風などで、とてもオープンでの撮影は無理そうな日でも、 出発の直前に雨が上がり、風が凪いで、撮影は可能となることが多かった。 (まるで私の人生そのもの?) あれは40歳頭の頃だったか、北海道での取材があり、でも台風の影響で飛行機はどの便も欠航となっていた。 無理かな? そう思って編集者からの連絡を待っていたが、かかってきた電話の内容は 「カメラマンが、ライターが貴女なら羽田空港に予定通りに集合しよう、って言うのよ。 あの人、嵐の後の晴れ女だから」と強調したらしい。 ご期待に応えられたようで、私たちが乗る予定の便の一本前まで、他の航空機会社はどこも欠航したが、 私たちの便は、予定通りに北海道へ飛ぶことを決断した。 ほんの数十分の差だった。 本当なら「嵐の後の晴れ女」ではなく「晴れ女」であるほうがいいに決まっている。 ハラハラしながら天気予報に釘付けになることなく、安心して出かけられるのがいちばん。 でも、「雨女」で撮影が中止になったり延期になるよりは、ずっとマシ・・・かな? 今でも、プライベートでの約束で屋外へ出かける予定の時、この「嵐の後の晴れ女」はほぼ健在である。 朝一のテレビの天気予報で「雨」と出ていても、出掛ける時間になると 「思いの他早くに雨雲が去り・・」とアナウンスされる。 そういえば、母は雨女だ(最近はどうか知らないが)。 まだ姪っ子たちが子供の時、一緒にディズニーランド等へ出かける予定の日は、ほぼほぼ降られた。 雨のために乗れなくなった「ダンボ」の前で、半べそをかいている姪っ子たちの写真が残っている。 これは母にも気の毒な話だが、ただ、どうして母が参加する日に限って雨となるのか、とても不思議な偶然だ。 「晴れ女」「雨女」 単なる偶然の重なり? なんだかそれだけではないような、そんな気もする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月24日 12時00分14秒
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