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カテゴリ:吉野
自宅から、車で、1時間30分ほどですから、来ようと思えばいつでも来れるのですが、泊りがけで来る機会は、さほど、ありません。 桜の季節に泊まろうと思えば、かなり前に予約をしないといけないと思いますし、その際、車で来ようものなら、身動きがとれなくなってしまいますが、この時期は、すいています。 人は少ないし、桜や、花見弁当、酒やビールなどに気を取られることなく、あちこちを見ることができました。 それにしても、この町は、人を引き付けるようで、私の、宿泊した旅館には、頼山陽、高橋是清、東郷平八郎、閑院宮、久邇宮多嘉王、加藤高明らが宿泊したらしい。 このような、錚々たる方々の宿泊された旅館に泊まる機会は、なかなかありません。 写真は、何を書いているのか分かりませんが、「坂の上の雲」で、西田敏行が演じていた、高橋是清の書である、とのことです。 さらに、「坂の上の雲」に、この後出てくる、東郷平八郎の書もありましたが、それには、「名山絶景」と書かれてありました。 桜の時期に来たのだと思いますが、軍人らしいというか、そのままというか、何のひねりも無い言葉を、素朴な字体で書いてました。 このように、人を引き付けるのは、南朝イデオロギーのなせる業かと思えば、北朝系の皇族も、あっけらかんと(か、どうかはしりませんが)、来ているのがおもしろい。 ここで、吉野と桜との関係について、奈良県吉野町が出しているパンフレットから引用します。 「吉野山が日本一の桜の名所となったのは、奈良時代の昔、役行者が金峯山寺を開くとき、感得した蔵王権現を桜の木に刻んだ故事から、神木として保護されてきたため。以来、寄進も相つぎ、吉野に住む者は桜を慈しんで大切にしてきました。」 役行者の後輩の、聖宝(しょうぼう)が開基した京都の醍醐寺をはじめ、あちこちに、桜の名所となるお寺があるのが、これで理解できます。 ちなみに、聖宝の像が、この吉野山から熊野に通じる大峯奥駈道にある聖宝の宿跡というところにあります。 その像をさわると罰が当たるそうなので、気を付けてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月12日 14時18分15秒
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