仔猫の日常

病院まで電車だけで１時間。

今日は、予約の時間より早く呼ばれました。

先生に今の辛い気持ちを話すと気持ちが動揺して涙が出ます。

先生は、いつものようにティッシュの箱を黙って、差し出してくれました。

でも、泣いちゃいけない気持ちになって我慢。

出来ない事がいっぱいありすぎて、辛い。

父の事が辛い。

何もかもイヤになっていて、消えたい衝動にかられる事。

そんな事を話しました。

薬は変わらず。

先生も辛いよねって…。

もう、僕が診て何年経つだろう。

帰り際に言われました。

そうですね…。長いですよねって。

先生に以前、いつ治るって聞いたら、あと１０年って言われたからもう少しだね。

と、笑って返しましたが、もう少しで治るなんて思えない。

そんな帰り道。

会計を済ませて外に出るとちょうど、救急搬送されてきた人が…。

良く見ると、保育器に入った赤ちゃん。

どうしたんだろう。心配になりました。

病院の敷地を歩いていると、赤ちゃん連れのご夫婦に声を掛けられました。

今日が退院でご主人と奥さんと赤ちゃんの写真を撮って欲しいとの事。

ひとつ返事で写真を撮りました。

赤ちゃんの名前を聞かせてもらって、少しだけ話しをしました。

とっても幸せそうで、羨ましかった。

まぶしかった。

交差点で信号待ちをしていると、涙がぼろぼろこぼれてきてしまいました。

ハンカチで拭っても、拭っても止まらない。

何でだろうね。

幸せな人を見て、幸せな気分になったばかりなのに…。

心は不安定。

母からメールでまた、父の具合が悪くなりましただって…。

どうしたらいいんだろう。

私にできる事なんて何もない。

何もしてあげられないよ…。

でも、何かしてあげたい。

どうしたらいいのだろう。