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もうあと数日で5月も終わり、梅雨の季節となります。
毎日じめじめと降る雨には気が滅入ることもありますが 梅雨になれば花粉症ともお別れ出来るかと思うと 雨が降るのが待ち遠しくもなります。 例年に無く今年の花粉症は症状が酷く、外に出てみると そろそろ枯れ始めるはずの稲科の草がまだ青々と生い茂っていて そう簡単には花粉症から解放してくれそうもありません。 ![]() 梅雨になって湿度が高くなると、風呂場などにカビが繁殖してきます。 いつもは梅雨時にカビ退治をしているのですが、目も炎症を起こしているので 今年は早めに4月のうちにカビ退治しておきました。 風呂場の漆喰や目地に繁殖しているカビを見ると、ペニシリウム族の青黴ではなく アスペラギラス属の黒黴のようです。 黴を見ていると、化学会社にいた頃、1年間黴の培養と殺菌、制菌の研究を していたことを思い出します。 培養には、一番汎用的なPDA培地を使用していました。 ポテトデキストロースアガーの略称ですが、当時会社で製造していた薬品が 黴が繁殖して食べられてしまい、使用していた製鉄所で問題となったのです。 さすがに有機4級アンモニウム塩系の殺菌剤を入れているにも関わらず 繁殖を続ける黴には閉口しました。大概の殺菌剤の高濃度添加条件でも 繁殖するのですから。 黴を殺す市販の黴取り剤には次亜塩素酸ナトリウムが配合されています。 これは酸性にすると塩素ガスが発生し危険なのですが、それでも死なない黴がいます。 最終的に選択したのは、二酸化塩素でした。 二酸化塩素は次亜塩素酸ナトリウムよりも強力な殺菌力を持っています。 ただ、これも酸性にすると二酸化塩素ガスを発生し、毒性は塩素ガスよりもきついですから 今室内の空気を殺菌するために市販されている二酸化塩素製剤の取り扱いには気をつけてください。 二酸化塩素を溶かした水溶液は、アルカリ側では比較的安定です。 思えば、化学合成から金属加工、人工衛星部品そして黴の培養までいろんなことをしてきたものだと 風呂場で退治し損ねた黴を見ながら思い出していました。 にほんブログ村に参加しています。ポチっとクリックよろしくお願いいたします。 ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.28 08:36:51
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