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私のNゲージ考古学

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2021.02.16
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カテゴリ:ダイカスケール
ダイカスケールの電車シリーズについては,これまで5回にわたって取り上げてきました。
ダイカスケール 電車シリーズ(その1)103系編
ダイカスケール 電車シリーズ(その2)113系編
ダイカスケール 電車シリーズ(その3)新幹線・特急編
ダイカスケール 電車シリーズ(その4)その他
日本Nゲージ史外伝・第8回 ダイキャストの「Nゲージ」

今回は,ダイカスケールのバスシリーズを取り上げます。バスにはあまり詳しくないので,簡略な記載とさせていただきますが,なにとぞご容赦ください。
[追記]2階建てバスシリーズの説明に誤りがあったため,一部書き直しました。


(トイズマガジン1980年10月号より。バスシリーズ用のディスプレイケース)


1974年にダイカスケール 電車シリーズを発売した(株)ウッドは,1980年2月にバスシリーズを発売しました。ウッドは,ブリキ玩具などで知られるアオシン(青真商会)の関連会社で,ダイカスケール製品には,アオシンを意味する「ASC」と「ウッド」の名前が刻印されていました。

バスシリーズ発売当時の記事として,報知新聞1980年3月19日13面から引用します。なお,記事で言及されている「横シマ模様の富士急行」バスは,のちにNo.115として製品化されています。
全国の大手公営,民営の定期路線バスがミニチュアカーとして登場した。作ったのはミニチュアカーの専門メーカー,ウッド(本社・東京浅草)。「都会も地方も生活のアシはいまやバスといえます。これまで国鉄バスや都バスは製品化されていましたが,ローカル色豊かな地方のバスがない。これを作らない手はないと思いまして」とは同社の荒川常務。製品は「日野」のワンマンバスを百分の一にスケールダウンしたダイカスト製。前後二つのドアが開閉し,室内にはシートも付いている。あとは色を塗り替えれば各社のバスが出来上がり,とリクツは簡単だが「会社によって色彩はまちまちで,色彩カバー(塗り分けのカタ)作りが大変なんですよ」と同常務。北は北海道中央バスから南は琉球バスまで五十社以上の製品化が予定されているが,大手でも配色の複雑なバス会社(例・横シマ模様の富士急行)は「残念ですがリストからはずさせてもらいました」という。現在,国鉄,都営,東武,東急,京成,京急,京王,西武,国際興業,小田急,関東の東京エリアの定期路線バスが出荷中で,もうじきがん具店やデパートに並ぶはず。五月までには全国の定期路線バスがそろう予定だ。めまぐるしく変ぼうする町や村にあって,地域の特徴を守り続けているのが,ご当地バス。「家の前を走ってる」「なつかしいふる里のバス」などといったコレクションのしかたもあり,また子供たちの社会科の勉強にも役立ちそうだ。一台五百円。


ダイカスケールのバスは,記事にあるとおり,縮尺は1/100。それまでにも,はとバスや国鉄バス等のミニカーはありましたが,ここまで全国のバスを製品化した例はなく,まさに画期的な製品であったといえるでしょう。
車種は日野のRE120と刻印されており,前中扉の路線バスタイプと,前扉の観光バスタイプの2種類がありました。当初はシャーシが金属製でしたが,のちにプラ製に変わっています(※ダイカスケールの製造元は,1984年にウッドからニシキに変わっており,刻印も「NSK」「ニシキ」に変わっていますが,シャーシの変更との前後関係は調査中です。ニシキに変わってしばらくしてから,プラ製シャーシに変わったようです)。
最近では,グリーンマックス・ザ・ストアーでダイカスケール製品の扱いが行われるようになり,1985年にGM10周年記念として配布されたトミックスの三菱ふそうバスを再現した特注品「GMバス」の限定販売も行われました。


(前中扉の路線バスタイプ。現在,バスモデルのオーダーメイドを請け負う(株)ダイカスケールのサイトでは「Aタイプ」と呼称)


(前扉の観光バスタイプ。サファリバスなどのバリエーションも展開された。(株)ダイカスケールのサイトでは「Bタイプ」と呼称)


(グリーンマックス10周年記念の文字が入れられたトミックスふそうバス。最近,ダイカスケールで路線バスの塗り替えで「再現」された)


1983年12月,ウッドから,ネオプランとドレクメーラー(いずれも西ドイツ)の2階建てバスが製品化されました。当時,2階建てバスはブームで,ミニカーの世界でも,トミカ,ロングトミカ,サクラ,ヨネザワなど製品化が相次いでいます。1984年8月には,ウッドに代わってニシキから,バンホール(ベルギー)の2階建てバスがダイカスケールに加えられました。


(ドレクメーラーのはとバス)


(ネオプランの都営バス)


(バンホールの京阪バス(エンジンはベンツ製))


1986年4月には,「ハイデッカーバス」として,富士重工R3風の角張った新しいタイプの観光バス,「セミハイデッカーバス」として,RE120をより近代的な顔?に変更したモデルが登場しています。


(月刊ミニチュア・カー1986年6月号より)


(角張った新しいタイプの観光バス。近年,このモデルをベースに屋根上のディテールを追加して,日野・セレガ(2代目)風としたモデル↓も製作された。一時期,グリーンマックス・ザ・ストアー秋葉原店でセレガ風モデル2種(はとバス塗装,立川バス塗装)が展示されていた)


(観光バスタイプの前面を近代化?したモデル。くまモンなど,各種キャラクターを描いたバスも発売された。(株)ダイカスケールのサイトでは「Cタイプ」と呼称)


その他に,ダイカスケール製のバスとしては,1998年に運行開始した京成電鉄の連節バスのモデル(1/80)がありました。


[追記]上記のセレガ風バスの他に,近年,完全新規金型による日野・セレガのモデルが製作され,写真のカクタ(千葉ロッテマリーンズカラー)があるほか,ジェイアール東海バス(訓練車)があるようです(いずれも特注品)。



最後に,ダイカスケールのバスと関連する製品として,1983年に(株)ポエムから発売されたクラクションバスをご紹介します。これは,単5電池を用いてIC音を鳴らすもので,車体はダイカスケールの路線バスタイプとそっくりですが,より大きい1/85となっています。
刻印は「WDCワイド」となっており,ウッドの社員が独立して設立したワイド(株)が製造したと思われます(追記:パッケージを確認したところ,「企画製造 WDCワイド 発売元 ポエム」と明記してありました)。のちに,サウンド機能を撤去した製品も発売されたようです。
縮尺1/85といえば,HOゲージのレイアウトにピッタリですから,ぜひどこかで復刻してほしいものです…。


(トイズマガジン1983年6月13日臨時増刊号より。ポエムのクラクションバス)


(トイズマガジン1985年2月号より丸進玩具の広告。はとバスや国鉄バスも路線バスタイプの車体で製品化されている。丸進玩具のほか,マルカからも縦長のパッケージで「ミニダイカ」と銘打って,国鉄バス,はとバス,幼稚園バスの3種が発売されたようだ)





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最終更新日  2024.02.13 00:34:31
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