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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年11月30日
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カテゴリ:第三章 188 ~ 240 話
.
   ドシャーーンっ!


 利江の足元でうつ伏せで眠っていたタロが、ピクっと反応し、顔を音の方に向けて身体を
 起こした。

 朝食を済ませ、自室に居た利江。

利江
  「なんの音?」

 ドアを開けて外に出る。
 すると、隣の部屋からスウランと、当番の戦いを終えて眠りに付いて間もなかったチーラン
 が眠そうに二人揃って出てきた。

スウラン
  「凄い音した。 門の方だった。」
チーラン
  「 △※$#◇&・・・? 」 (寝ぼけていて何言ってるか分らない ^ ^;;; )

 門側の奥の廊下から、まだ眠りに付いていなかったスンチャが走ってきた。

スンチャ
  「大変だーーー、ザウバーが、ザウバーが勝ち込みかけて来やがったっ!」
利江
  「なんですって !! ザ、サウバーが !? 」



ザウバー
  「出て来ーーーい! チビ匠人っ!
         決着をつけに来てやったぜっ!」

月光軍K
  「な、なんだこいつら・・・・
             おい、すぐに[軍長]に知らせろっ」  『はっ!』

 近くにいた月光軍兵、すぐさま走り出し、塀を軽々と超えていった。 しかし・・・・

      ズコーーーンっ!  『うぐっ』

 音と共に力無く気を失ったまま、塀の向こう側からこちらの広場まで宙を飛ばされて、
 仰向けのまま頭から地面に打ち付けられた月光軍兵。  彡ドサ!

月光軍K
  「何っ!」

 第一門からは続々とスペック戦闘員が入ってくる。 その数は200人を超えようとしていた。

館長
  「何事ですかな。」

 第二門の前で、各房長たちを従えて先頭に立ち話しかけた館長。

ザウバー
  「おぉ、館長ではないか。 朝早くからご苦労なこったな。」

館長
  「騒々しいこと。 この先は仏門の領域、無断で侵入はまかり通らん。
   それを力づくでとは、言語道断である。」
ザウバー
  「まぁ固い事を言うな。
   オレ様の個人的な事だからな。」

月光軍K
  「おぃ、この状況を空軍に知らせろ・・・・。」
  「はい。」

 小声で会話する大竹林寺の月光軍の二人。
 指示を受けた月光軍兵は、こっそりと隅に歩み寄り、空に向かって手旗信号ならぬ、
 体と手による動きで誰かに知らせていた。

ザウバー
  「さて館長、このあいだのチビ匠人を出してもらいたい。
   言っておくが、これは交渉ではないぞ。相談でもない。 強制的命令だっ! 」

館長
  「ザウバー殿。 我々大少林寺はお願い事は聞く耳こそ持てど、指示や命令などを受ける
   は、中華皇国の皇帝様でも叶わぬ決まり事。大少林寺発足以来一度も有りはせん。
   残念ながら、その命令、わしの耳には入りもうさん。
   お引取りを願おう。」

ザウバー
  「ふっ、まぁいい。 こっちははなから交渉のつもりはない。
   オレの命令に従わなかっらどういう目に遇うか・・・・身体に教え込むまでだっ! 」

 ザウバーは倒れていた第一門を立て起こし、それを片手で持ち上げ、なんとフリスビーの
 様に、掛け声と共に第二門に向かって投げつけたっ!

ザウバー
  「 野郎ども、邪魔するやつは片っ端からブッチめろぉぉぉぉっ! 」 びゅ~

    びゅん、 びゅん 、びゅん
     ガツーーン バキバキ

戦闘員
  『掛かれっっっ!』
    『おぉぉぉりゃぁぁぁっ!』
      『くたばれぇぇぇぇぇっ!』
        『うぉぉぉぉぉーーーっ!』

 広場に居た戦闘員達が、一斉に大竹林寺の月光軍も巻き添えにして大少林寺の武僧たちに
 襲い掛かったっ!

 広場に居たチュウラン、

チュウラン
  「修行僧には無理だ、下がれっ!」  『ハイ、ター! ハイっ、ハイハイ、ハーっ!』

 各房長たちがそれぞれ得意の道具を片手に第二門横の階段最上段より広場へと駆け下りて
 くる。

二十三房長
  「ほらほら、帰れーーーっ!」

 『ハッ、ハッハッ、 フンっ!』  ガシ、ガシ、バシーーっ!

二十八房長
  「この先には行かせぬはっ! とりゃーーっ!」

 『ハイ、ハイ、ハイハイっ ハイヤーっ!』  カン、カン、カンカン バシッッ!

 房長達の脇を、第二門へと駆け上がる修行僧達。 そんな中、

チュンホー
  「ハイっ ハイっ・・・」  ガシっ  『うわーーっ』

チュウラン
  「チュンホー、下がれ! まだ無理だっ!」 

 『ハイっ タァーーっ!』  ズガーーン

 戦闘員を相手にしつつ、遠めで見ながらチュンホーを気にするチュウラン。
 だが、チュンホーは腹を抱えてうずくまってしまう。

 チュンホーに容赦ない戦闘員の攻撃が襲い掛かろうとした時、

 『うぅぅぅりゃゃゃゃっ!』  彡ズコーーン

 第二門の最上段から飛び降りて、そのまま戦闘員にとび蹴りを食らわしたスンチャっ!
 チュンホーに襲い掛かろうとしていた戦闘員が見事に飛ばされたっ!

スンチャ
  「チュンホー、大丈夫か?」
チュンホー
  「す、すいません・・・」

 近くに居た修行僧がチュンホーを肩で担ぎ、第二門への階段を介添えしながら引き上げる。
 そして、

チーラン
  「まだまだ居るっ! 覚悟っ!」
スウラン
  「神聖な聖地荒らす、よくないっ! 帰らないなら、倒すっ!」

 『ハーーーイっ!  ハイハイ ハイっ!』

 更に第二門から現れたチーランとスウラン、戦闘員達に向かって飛び込んでいったっ!

 『ハーー、ハイヤー!  ハィ、タァーーーっ!』
      ササ、 ズガっ  バシ、ズコーーンっ!

 『ハイっ!  ハーーっ! ハイハイっ  ハイ、ハイ、ハイハイ、ハイーーっ!』
     ズバっ バシっ ズカズカ ガシ ドス、  バシバシバシ ズコーン!



  ~
    ~


 クンナが休む医療室に向かった利江。

 コンコン

利江
  「入るわよ。」

  「 ・・・ 」

 何の返答もない。

利江
  「クンナさん、具合はいかがですか・・・? 寝てるのかな?入りますよ。」

  「 ・・・ 」

          ガシャ

利江
  「クンナさ(ん)・・・・・ !? 」

 部屋の扉を開けて、中に入った利江。
 驚いたことに、寝ているはずの部屋のベッドはも抜けの空だった・・・




第239話 野望の激突 5 へ
(おれとやってみないか。)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。









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最終更新日  2020年09月23日 11時26分30秒
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