カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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総帥 クラウス 「止めた? 二人の戦い・・・? ん・・・・ ( 辺りをゆっくりと見渡し、一人の少年の所で顔が止まった ) !! こ、こういちっ!」 目を細くしてクラウスを見つめるこういち。 ゆうすけ 「今な、公然と姉弟ケンカしてたところだったんだ。 それをあんたが現れた為に一時中断 しちまったってことだ。 世紀の見モノだったんだぜ。」 総帥 クラウス 「姉貴とやりあってた? 誰だ、お前。」 ゆうすけ 「そういやお前さんとは面識なかったな。 特殊拘置所を抜け出し、たまたまザウバーと合流したろ。あの時、近くのコンビニに居た。 後は自衛隊を襲った時、TVで脱走犯として映っているのをこっちは見ている。 ラスト は大竹林寺ではあんたが 殺流拳 の Ryuichi に蹴り飛ばされた時かな、遠目で見ていた。 だがあんたはおれを見ていない。 名前くらいは知ってるだろ、ゆうすけだ。」 黒マント男 ( そんなどうでもいい事、覚えてねぇ・・・・ ) ザウバー 「ほぅ、あいつら面識ねーのかよ、そりゃたまげたぜ。」 ゾルダ 「ゆうすけとの接触、兄貴が多すぎなんじゃねーの?」 ザウバー 「かもな。 たまたまだ。」 総帥 クラウス 「お前よくそんな事覚えてるな。 お前がゆうすけか。 名前は良く耳にしていたぜ。 こういち同様にちっこいんだな。」 ゆうすけ 「大きなお世話だ。 で、あんたは何しにやってきたんだ? 大方連絡が入らなくなって様子を見に来た・・・って ところだろうがな。」 総帥 クラウス 「その通りだ。 そうか、頭の切れる、、、、だったか。 ゆうすけ、思い出してきたぜ。」 ゆうすけ 「目的地への洞窟、そこからの入り口、今の組織の中ではあんたしか知らないはずだ。 指 示を出したが 洞窟の入り口到着 までの報告しか入らず、、、、だろう。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「!? ・・・・ 」 総帥 クラウス 「なんだと ・・・・ !! 」 ゆうすけ 「図星だろう。 悪いな、全て把握している。 いつもながら動きのない団長さんが、いつも以上に時間稼ぎをしてたしな。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「なにっ・・・・ 」 ゆうすけ 「そしてミカール、あんたはそれを後ろから付けて行き横取りを狙っていた。 そこに向け た目立つ大軍勢を 更に陽動 に使ってな。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「なんだとっ! きさま・・・・ そこまで・・・・。」 ゆうすけ 「なんだよ、おれの読みはな。」 ~ ~ ~ そう、ゆうすけの言葉通り、ここ青龍湖の湖畔にある小さい神社。 今そこでまさに、 [近衛軍長 補佐]スウラン 「来たアルよ~♪ 水軍、ミスト! 力軍、入り口塞ぐアル! 木軍、土軍、空軍、好きにやったれ~~~!」 指を差しながら、各軍に指示を出すスウラン! 湖畔に並び、両手を上げてミストを降らす水軍兵達。 巨体を生かし、小さい神社を幾重にもなるように囲んで入り口を完全にふさぐ力軍兵達。 そして木々から木の葉や枝を使っての攻撃、矢を放つ攻撃の木軍兵達。 地面に穴を開け行く手を阻み、進軍を崩す土軍兵達。 空中より無数の槍、矢を放つ空軍兵達の姿が! 湖畔の奥では、両手を膝に当てて肩で息をしているオーラを身にまとった[水軍長]の姿もあ った。 そして、 [近衛軍長 補佐]スウラン 「さてさて、一匹も残さないアル! いっくよ~!」 『ハィ、ハイハイ ヤァーー』 オーラを身にまとった姿で、次々と薄っすらと見える生物達を倒していく。 さらに、 『ハィハィハィっ とりゃーー! 』 [近衛軍長]チーラン 「スウラン、こっちはもぅ少ない。 体力温存しろ。」 神社近くで力軍の援護に駆けつけていたチーランの姿も。 [近衛軍長 補佐]スウラン 「あ~ん、 Spec-01 ではモノ足りないアル・・・。」 [近衛軍長]チーラン 「文句言うな。 ゆうすけの防御、まだ次が控えてる。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「うん、やっぱゆうすけ凄いアル~♪ ハィ! 」 ~ ~ ~ イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「なんだとっ! きさま・・・・ そこまで・・・・。」 ゆうすけ 「なんだよ、おれの読みはな。。。 _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ~ ~ ~ それは迎撃のための 作戦会議の時 (第4-473話) だった。 [近衛軍長 補佐]スウラン 「さて、やつらも もう近くまで来ている。 作戦練る、始めるよろし。」 [近衛軍長]チーラン 「うむ。 シャーク、始めるぞ。」 [水軍長](とう すいじゅ) 「はっ。」 上層部で更なる打ち合わせを開始しようとしたその時、 V ズバっ☆ V [近衛軍長]チーラン 「なにっ!」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「えっ、こ、ここは・・・ 」 ゆうすけ 「よっ、チーラン、スウラン (^_-) 」 ~ ~ ~ ゆうすけ 「まず見えない連中。 トカゲ類とも見える身体を持つのであれば試してみようか。 (ゆうすけの話を、じっくりと、そして一言一言をしっかりと噛み締めるように聞き入る 大竹林寺の軍長達) 人の体温は外気温が変化しても自分の体温はそのまま保とうとする [恒温動物] と いう分野に属するが、トカゲは [変温動物] という分野に属し、外気温に合わせる ように自身の体温も変動させている。 つまり気温が高くなれば自分の体温も高く、逆に気温が下がれば体温は下がるんだ。 だから外気温度が高すぎる、低すぎると場合により体液が沸騰したり凍ってしまっ たりしてつらい訳・・・。 たとえば標高の高い場所には羽根や毛で体温調整の出来る哺乳類、鳥類しかいない。 つまり、気温を下げれば動きが鈍く(にぶく)なるはずさ。 下げることの出きる使い手は[水軍]でミストを発生させたり常時水を当ててみるこ と。更に風も当てられれば体感温度はもっと下がるな。 [空軍]の羽ばたきや[木 軍]の疾風の木の葉 などで起こせるはず。 その[水軍]の補助は[土軍]の役割。 水場のないところに穴を掘って水槽を作ろ う。 間隔を置いて多数ね。タップリとした容量のを。 ミストは体温を下げるのみ ならず、彼等を見えるようにする目的にもなる。 こいつは最低限の準備。戦いやす い環境づくりに必要不可欠さ (^_-)-☆ 問題は大量のスペック-3・・・。 遠距離で戦う、または[火軍][水軍][木軍][力軍] [土軍]をペアにしたキャスティングで一つの相手に望む、これが基本。 それぞれの力 を合わせないとスペック-3相手にはこちらの被害が大きくなってしまう。 接近戦、従 来の各軍が固まっての攻撃では同じ防ぎ方で対応されて苦戦するから。 多角的な攻撃を行うことで、こちらの勝機が大きくなるさ。 さらには団長スナーグと率いるマント連中・・・。 サイキックソルジャーだ。 マントは姉さんなどにまかせないとみなさんでは武が悪いです。気合だけで臨ん でも太刀打ちできないでしょう・・・。 わかっているのは気泡と火炎砲、そして気刀 が飛んで来ますから・・・。 ただし、作戦が無い訳でもありません。 まず飛び道具の持ち主、出来るだけ集団から引きはがす事が第一の作業。 次に、引き剥がせなかったのは、土軍の 奈落穴 で飛び道具の発射前に姿勢と立ち位置を 動かし、正確に狙わせない、または発射させない事を第一の優先作業として下さい。 次はスペック-3、飛び道具で間髪入れずに遠方から攻撃しましょう。 目の前には[力軍]の壁を見せておいて。飛び道具さえ注意していればこの壁は作れるは ず。 注意するのは間髪開けずに攻撃ですが、間合いが空いてしまった場合。 軍を次の待ち伏せ場所まで移動させて下さい。相手の度胆を抜ければ最初の戦場は良しで すから。 問題はそのまま引き上げてはダメです。 誰かが引き留めるような戦い方をしなければ、 相手は息を吹き返してしまいます。 チーランとスウラン、時間稼ぎが出来るかな・・・。」 [近衛軍長]チーラン 「うむ。」 ゆうすけ 「その後やつらは白氷山の鍾乳洞を目指すはず。ならそのまま目的を果たさせましょう。」 [近衛軍長]チーラン 「なぜだ。」 ゆうすけ 「ここへの入り口、ここの人達はいつでも行き来出来るらしいけど、我々は・・・ 」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「そうか♪ 入り口 開閉の手形、あの日以外は現れないアル!」 ゆうすけ 「そういう事。 開閉するスイッチを見ることができないんだ。 つまり一生懸命守ることはする。 けど、入り口までしかたどりつけないのさ、やつらは。 そこで、Spec -3 を誘導し、そこに閉じ込めてやろうか。格好の軟禁場所さ(^_-)-☆ あと、白氷山の鍾乳洞へは見えないやつらも後から来る。そこへは大軍勢を揃えるな。 ここが一番兵力をつぎ込むところ。 更に、念のためにだけど青龍湖の湖畔にある小さい神社、ここへも少し部隊を配置してほ しい。 やつらがここの情報を持っていたら、白氷山へ向けた大軍勢を見せかけに使い、 ガラ隙のこちらに小部隊を向けて侵入させる事を考えるだろうから。 なので、チーラン、スウラン、複数箇所の移動となるから、よろしくね。」 ~ ~ ~ [近衛軍長]チーラン 「以上だ。 シャーク、準備を始めよ。」 [水軍長](とう すいじゅ) 「はっ。 俊、お前のところが真っ先にだ!」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「うっし、速攻で仕上げてくるぜっ!」 ゆうすけ 「スウラン、成功を祈ってる。 しっかりな。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「うん。 ゆうすけ、このあとはここに残れるのか? 」 ゆうすけ 「いや、また軟禁場所に戻らなくては・・・。 何事もなかったようにしていないと、うまくいく事もうまくいかなくなっちまうんで な。」 [近衛軍長]チーラン 「まったく・・・わざわざ戻るなんて・・・」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「仕方ないね。 さっ、ゆうすけ 行くあるよ。」 ゆうすけ 「チーランも、頼んだよ。 みなさんもしっかり。 じゃまた。」 V ズバっ☆ V ~ ~ ~ _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「うぐぅぅぅ・・・・ 」 ゾルダ 「見えないのに目立つように・・・だとよ。」 ザウバー 「まったく、こいつらふつうじゃねぇや。」 ゆうすけ 「そういう経緯さ。 ここまではな。 そして、一つ教えてやるよ。 ミカール、そしてクラウスにスナーグ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「 ・・・・ なんだ。」 総帥 クラウス 「何をだ。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「 ・・・・? 」 ゆうすけ 「お前達、一番肝心なことを忘れている、か、または知らないかだ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「肝心な事だと・・・?」 ゆうすけ 「あぁ。報告受けてないか? ここ大竹林寺、その入り口だけど今の話にも出てきたが、と ある条件にならないと関係者以外は入り口付近までしかたどり着けないのさ。」 総帥 クラウス 「また壊しゃいい。」 ゆうすけ 「強引だな。そいつは入り口なるものがそこにあり、出入りのスイッチが見えた場合の話だ。 でな、今日は とある条件 に当たらないからスイッチが無いだけではなく、壊す扉もそこ には存在しない仕組みになっているのさ。」 総帥 クラウス 「なんだとっ!」 ゾルダ 「だとよ。」 ザウバー 「そういやぁ知らずに入ってたな。 ゆうすけ 「クラウス、以前あんたが壊して出入り出来たのも、その条件にハマってたからさ。 今日では無理。更に洞窟の入り口、塞がせてもらったよ。 今頃 Spec-03 さん達は、 酸欠でのた打ち回っているかもしれないぜ。 早く助けてあげないと全滅するよ。」 総帥 クラウス 「うぬぅ、くっそぉぉっ」 -つづく- (あぁ。 全然違うね) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 16時29分57秒
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