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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2017年12月22日
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           V ズバっ☆ V

[竹林総元帥]チュウラン
  「貴様か、わらわを呼び出したのは。」
ゆうすけ
  「おれもメンツに入っていたみたいだが。」

 石碑の横に現れた二人。

クラウス総帥
  「あぁ、忙しいのに悪いな。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「今は貴様と遣り合っておる時間は無い。」
クラウス総帥
  「おぅおぅ尖んがりやがって。 お前と遣りに来たんぢゃねー。
   よく見ろ、こいつを戻しに来たんだ。」

 そう言うとあぐら姿勢からゆっくりと立ち上がり、背中の後ろに置いてあった石の
 欠片を持ち上げて見せた。

ゆうすけ
  ( !! )
[竹林総元帥]チュウラン
  「そ、それは!」

 二人の視線が、その石の欠片に釘づけとなった。

クラウス総帥
  「おれが以前、ここから持ち帰ったものだ。」

 文字がこちらに見える様に抱きかかえ直した。

ゆうすけ
  「行先は分かっていたが、何故今それを?」

 抱えていた石の欠片を下に置き、 ゴト

  ( そしてゆっくりと体を起こしながら )
クラウス総帥
  「あの日は、意識がもうろうとしててな、いつの間にかここに居た。
   今と異なり、誰にも出くわさなかったんでな。」

[竹林総元帥]チュウラン
  ( 黄龍道 を破門のため総出で向かった時か・・・ )

クラウス総帥
  「すると文字の掘ってある石が目の前に転がっていて、なんか読むとスゲー事書い
   てあったんだ。近くにあった石には、
               『 ・・・ 意のままに世を変えしめん事を・・・ 』
   折角だからその欠片の一つを持ち帰ったって訳だ。
   当時のオレには、『こういちをやるにはこれだ!』とひらめいた訳で。

   だがよ、つい最近になりちょいと心変わりしてな・・・。」
ゆうすけ
  「ほぉ~、感心な事じゃないか。」
クラウス総帥
  「あのイケイケのザウバーがよ、お前に付いてんだろ。
   オレの頭ではどーにも理解できねーんだ。
   そこにきて先日、ニース博士の所に3人で現れたらしいが・・・」
ゆうすけ
  「あぁ、そうするように伝えた。博士には新しい情報を伝える義務があったから。
   Spec-05 の技術を提供してくれたからね。」
クラウス総帥
  「なんか きな臭い 事になりそうなんだってな。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「そうだ。このままでは地球と太陽系が消される。」
クラウス総帥
  「そう博士から聞いたぜ。
   何がどう壊すとバランスがどうとかってーのは良くわからなねーが、こういち
   が邪魔だの上回る力をってな、どぅーもちいせぇって思えてきてよ・・・。」
ゆうすけ
  「それで持参したって訳か。」

クラウス総帥
  「まぁそんなとこだ。」  ( ちょっぴり照れくさそうにする仕草 )
ゆうすけ
  「お前、変なヤツだな。
   こういち怖さに懸命に動いていたのに、世界を牛耳るという野心が以前の総帥の
   ようには感じ無い。」
クラウス総帥
  「ふっ、変なヤツたぁ言ってくれるなぁおぃ。
   確かにオレはこういち対策で頭がいっぱいだったかもしれん。 それに加えて組
   織の連中にちゃんと飯し食わさねぇと とも思っていた。
   突然トップになっちまったからな・・・。 己の野望でじゃねぇ。
   お前の方がよっぽど変だぜ。 こんなちぃせーガキに振り回されるたぁな。」
ゆうすけ
  「この地球を破壊するというヤツら、半端無い力を持っているようだ。
   相手にすると命落とすかもしれないよ。」
クラウス総帥
  「ふん、お前に言われたくはねぇな。戦闘の真っ只中に既に両足突っ込んでいる
   お前さんによ。
   いつか無くなる命だ。心配なんかクソくらいだ。だが自分の生き様、納得して
   生涯を終えたいと思っている。 オレも一緒に戦わせろや。」

[竹林総元帥]チュウラン
  「よくぞ決心してくれた。礼を申すぞ。」
クラウス総帥
  「礼はいい、こいつはあったところに戻すだけだ。
   それより、くっ付けてみよーぜ。」

[竹林総元帥]チュウラン
  「お主一人では無理だ。
     "おい、力軍兵を一人呼べ" 」 ( 入り口に居た近衛兵に声を掛けた )


  ~

    ゴト  ガスン

クラウス総帥
  「よし、これでいい。」

 手伝った力軍兵を残し、3人が正した石碑から少し離れて、改めて石碑の掘り込んで
 ある文字を眺め始めた。


 [[ 蛮族震撼の剣 ]] (赤黒の炎)
            野心ある者、これを手にし時、赤黒い炎と共に[[ 蛮族震撼の
            剣 ]]となりて、意のままに世を変えしめん事を・・・


クラウス総帥
  「なんとも迫力ある言葉だぜ・・・。  [[ 蛮族震撼の剣 ]] かよ・・・。
   他にも もぅ2っ・・・。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「 ・・・・ 言葉にならん・・・ 。」

ゆうすけ
  「 ・・・ 野心ある者 か・・・。
   こうしてみると、[剣]はやはり一つで、『持つ者』で[炎]の色、種別が変わ
   ると考えていいだろうな・・・。」
クラウス総帥
  「3本じゃねーのかよ。
   これ読んでも[剣]が一つたぁ、どこにも書いてねーぞ。」
ゆうすけ
  「難しいかもしれないが、要所要所にヒントがあるのさ。
   たとえば、3っどれにも『●●が手にした時』とある。
   まぁこれだけでは1っとはならないが、その次、

    [[ 蛮族震撼の剣 ]] となりて・・・、

   とあるだろ?
   たとえばチュウランの持っている剣。 その剣を持ち主のチュウランが持った時
   に『チュウランの剣になりて』・・・とは言わない。
   この剣をクラウスが手にすると、クラウスの剣になりて・・・ となると筋が通る。

   1っのモノが 持ち主・用途 を変化させているという事の証。
   だから、●●が持つとどぅなる ▲▲が持つとこぅなる って但し書きが有る
   のさ。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「なるほど。」
クラウス総帥
  「そうか、その通りだ。 すげーなお前。」
ゆうすけ
  「持ち手によって名前が変わり、炎の色、特性・・・というか趣旨、後押しの内容が
   変わるってことになる。」

 チュウランとクラウスが他の石碑の文字を読み返していた。


 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎)
               全宇宙の支配者、これを手にし時、姿あるモノ
               皆漆黒の闇へと誘(いざな)い、皆無となりにけり。

 [[ 覇者創世の剣 ]] (白黄色の光と炎)
               覇者に選ばれし者が手にした時、憎悪、破壊
               、侵略よりその力で守る。

 [[ 蛮族震撼の剣 ]] (赤黒の炎)
               野心ある者、これを手にし時、赤黒い炎と共に
               [[ 蛮族震撼の剣 ]]となりて、意のままに世を変えし
               めん事を・・・


[竹林総元帥]チュウラン
  「確かに、全てに 『・・・が手にした時』 とある。」

クラウス総帥
  「なんだぁこりゃ・・・ 他のも相当やべー事 書いてありやがる・・・」
ゆうすけ
  「そうさ、とても恐ろしい事を招く代物さ。
   だから、なんとしても [全宇宙の支配者] なる者に渡してはダメなんだ。」


  ~
    ~

 空中で浮遊し、眼下を眺めていた二人、

ラニーニャ
  「にいちゃん、何か騒がしいよ・・・?」
エルニーニャ
  「お祭りでもやってるのかな。」

 バタバタバタバタ          バタバタバタバタ
      バタバタバタバタ            バタバタバタバタ

 二人は、今まさに報道されている昨日の現場上空にいた。






                              -つづく-


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 (そうでもないさ)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年11月18日 11時01分59秒
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