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テーマ:最近観た映画。(40148)
カテゴリ:家で見た映画
”MGMがイタリアのチネチッタ撮影所で作った1952年度作品で、ヘンリック・シェンキーウィッチの原作を映画化したテクニカラーの古代史劇。登場人物3万、セット115 と称される大作で””(映画.com)とあるだけあって、スケールは壮大だ。現代ではCGで何かと群衆を増やしたりもするのだろうけれど、人海戦術というか人も建物も実物、セットとはいえとてつもないほどのお金をかけているといえよう。 今回はNHK-BSの放送を録画していたのをようやく見た。なんといっても三時間近い大作なのでおいそれとは見れない。腰を据えてみなければ。 史劇と思って見たところ、舞台はネロ皇帝のローマ帝国時代であるけれど、1897年に出版されたポーランドの作家ヘンリク・シエンキェビッチの小説が原作だ。それゆえ主人公二人は創作(架空)である。その二人の恋物語ともいえるが、ネロ皇帝の圧政というか狂気の施政はローマを焼き尽くすところまでいく。正常か異常かわからないネロ皇帝の言動をみていると、まるでどこかの高圧的で異常な現代の大統領を見ているようでもある。 狂った帝政とキリスト教布教と人種の異なる者同士の恋を描く、力作である。 デボラ・カーの美しさと、ピーター・ユスティノフの名演技に感嘆し、見入ってしまう。映像の合成の粗が見えてしまうのは1952年製作ということを考えればやむなしかな。見ごたえ十分の長編であった。 1952年/アメリカ/171分/ 監督:マービン・ルロイ 脚本:ジョン・リー・メイヒン、S・N・ベールマン、ソーニャ・レビアン 出演:ロバート・テイラー、デボラ・カー、レオ・ゲン、パトリシア・ラファン、ピーター・ユスティノフ、フィンレイ・カリー、エイブラハム・ソファー、マリナ・バーティ、バディ・ベア、フェッリクス・アイルマー、ノラ・スウィンバーン、ラルフ・トルーマン、ノーマン・ウーランド、ピーター・マイルス、ジェフリー・ダン、ニコラス・ハイネン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.08.15 18:32:45
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