|
カテゴリ:エッセイ「人間50年その後…」
エッセイ「人間50年、その後…」⑯ 『追憶』 “追憶(ついおく)とは過ぎた時間に思いをはせること。ノスタルジア。” (『ウィキペディア(Wikipedia)』より) スターにあった日を思い出してみたい。 【緒形拳】 上京して1年目、俳優養成所に通っていた時に新任のマネージャーから仕事をもらった。 NHKの単発ドラマへの出演だ。養成所の同期生ふたりと三人での出演。一人はセリフがある工員!。もう一人はセリフのない工員2。私もセリフのない工員3。20代の女優と一緒だったが主役は緒形拳。ワンシーン、数カットの撮影だった。プロフィールに身長175㎝とあった緒形さんは173㎝の私より低く見えた。歳を重ねて縮んだのかな…と思った。初めて見る大スターであった。 2008年(平成20年)10月5日逝去。 【三国連太郎】 地下一階の新宿松竹で映画『親鸞 白い道』(三国連太郎監督作)を見終えてロビーを出ると、地上に上がる階段脇で背中からとてつもない威圧感を出している熊のような人がいた。スタッフらしき人と何かを話していて、階段を上るのに回り込んで何気に顔を確認すると三国連太郎であった。あれはオーラか!とその時、思った。 2013年(平成25年)4月14日逝去。 【夏目雅子】 映画「鬼龍院花子の生涯」の完成披露試写会の舞台あいさつで多くの出演者とともに登壇。あでやかで美しかった……。 1985年(昭和60年)9月11日逝去。 【島田陽子】 2020年3月31日に閉店した渋谷東急百貨店の正面玄関でコツコツコツとタクシーに乗車しようとする島田陽子を見た。夜のライトに照らされて、美しかった。 2022年〈令和4年〉7月25日逝去。 【梅宮辰夫】 新宿、青梅街道のサブナード地下駐車場の入り口から出てきた梅宮辰夫を見かけた。太陽のまぶしさに目をすぼめるしぐさはなんかかっこよかった。 2019年〈令和元年〉12月12日逝去。 私が出会ったスターたち。ご冥福をお祈りいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.15 07:00:07
コメント(0) | コメントを書く
[エッセイ「人間50年その後…」] カテゴリの最新記事
|
|