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テーマ:読書(8498)
カテゴリ:読書
何を見て綾瀬まるの本を読もうとしたのか覚えていない。 短編集というこの文庫を読んで見た。 「くちなし」 「花虫」 「愛のスカート」 「けだものたち」 「薄布」 「茄子とゴーヤ」 「山の同窓会」 の7編からなる。 奇妙奇天烈な内容と思え、その世界にはまり込むことはできなかった。 とはいえ、普通の世界を描いているものは傑作にも思え「愛のスカート」はとてつもなく良かった。「茄子とゴーヤ」もおもしろく読んだ。それ以外の小説はその世界が馴染めなく、想像できず、入り込めなかった。「山の同窓会」はそこそこ理解できたが、登場人物たちの存在が人間でなく未知なるものであるので想像できず、わかるようなわからないような夢の中の不毛な存在に思えてしまった。表題作「くちなし」はその世界観が把握できずになんという世界を描く作家なのだろうとおののいて読みえた。 さて、綾瀬まるの次なる作品を読むことになるだろうか……。 くちなし (文春文庫) [ 彩瀬 まる ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.18 15:43:25
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