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カテゴリ:映画館で見た映画
(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会 どうした三谷幸喜!ぜんぜん面白くないじゃないか! 金を返せとまでは言わないが、コメディにも何にもなっていない作品をよく作り上げたな。たぶん企画の段階では面白かったのだろう。長澤まさみを持ち上げる傑作になったのであろう。ところが完成した作品はそうではなかった。この誤算はどこにあるのか。 (ネタバレあり) 1.三谷幸喜が長澤まさみに入れ込みすぎて元夫たちの言動でスオミを持ち上げようとしたがあまりに不詳すぎて持ち上げられなかった。 2.5番目の夫役の坂東彌十郎がはじけなかった。撮影現場ではよかったのかもしれないが、映像では大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ほどのひょうきんさ、面白味がなかった。 3.3番目の夫役の小林隆もはじけなかった。まじめな男が醸し出す真面目であるがゆえの面白味がこの作品では発揮されなかった。 4.1番目の夫役の遠藤憲一は悪くはなかったが良くもなかった。これまで彼が見せていたほどの面白さ。 5.後半というか終盤にスオミが登場するのだけれど、夫たちに詰問される時の七変化(映画では五変化)が嘘くさい。ゆえに面白くない。相手によって豹変する姿がこわれたおもちゃのようで見ていられない。 6.長澤まさみがスオミの母役としても登場するのだが、母役が彼女である必要性が感じられず、悪ふざけのように見えてしまう(監督の悪ノリ) 7.瀬戸康史の演技もリアリティから逸脱するところあり。 とはいっても良かったところもある。 1.西島秀俊は主人公と言えるが、登場人物の中では一番リアリティがあったかも。 2.2番目の夫の松坂桃李もベンチャー企業の社長っぽく軽薄なノリが良かった。 3.さほどでもないはずなのに特筆すべき程、良かったと思えるのが、宮澤エマである。彼女をここまで演技させられるなら、なぜスオミも同じように演出しなかったのか、不思議である。 4.本編とはまったく関係のないカーテンコールの歌とダンスが良かった。ここでスオミの意味が知れたのは大変良かった。 といった感じであるが、この作品、見に行くには……?(お薦めしません) 2024年/日本/114分/G 監督:三谷幸喜 脚本:三谷幸喜 出演:長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、阿南健治、梶原善、宮澤エマ お薦め度 「スオミの話をしよう」★★★(60%)お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.14 22:20:36
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