司法書士つるぴかはげまるのノート

全569件 (569件中 51-100件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 ... 12 >

• オダギリ展子さん独立祝い

  このブログで何度か紹介させていただいているオダギリ展子さんがこの度独立することになったので、ちょっとしたお祝いがありました。私が初めてお会いした時には、まだ本を出版されていらっしゃいませんでしたので、こういう風に環境というものは変わるものなんだな～と貴重な様子を見せていただいています。出版後、次々と色々なメディアに取り上げられ、その度にご報告いただいているのですが、すごい活躍ぶりだな～と毎回関心しています。お店は、店員の方が非常にノリがよく、オダギリさんの今後のお話などを聞きながら和やかな飲み会になりました。例によってついついのみ過ぎてしまったのですが・・・今回、色々な事情が重なり、私より早く！？独立されることになりましたが、今後の活躍をますます楽しみにしています。お互い頑張りましょう！

  Feb 3, 2007

  コメント(0)

• 地裁へＧＯ！（その２）

  私は司法書士の先輩方から東京地方裁判所民事２０部では本人申立が極端に制限されているという話を聞いていましたので、おかしなことだな～と思いながらも破産の手続きをとる場合には、依頼者の方に不利益になってしまうので（仕事を休んで裁判所に行っていただかないといけない、弁護士さんの費用と私の費用が２重にかかってしまう等等。）弁護士さんを紹介していました。事件の種類にもよると思いますが、破産の申立書というのは各裁判所に定型的なものが準備されていますから、取引の調査さえしっかりできれば、弁護士さんの作る書類と司法書士や本人が作成する書類に大きな違いはないと思うのですが・・・？今回、ある依頼者の方が、こういう東京地方裁判所民事２０部の状況を全部知った上で、それでも本人申立で東京地方裁判所民事２０部に破産申立することを決意され、私がお手伝いさせていただくことになりました。未体験のことで、どうなることやらさっぱり分かりませんが、おかしな現状に、きちんと「おかしい」と言わなければ何も変わりませんので、精一杯依頼者の方に協力して、なんとか今回の手続きを無事に終了させたいと思っています。

  Feb 2, 2007

  コメント(0)

• 地裁へＧＯ！

  去年から債務整理のお仕事の依頼を受けることが多いのですが、ものすごく大まかに言ってしまうと、債務整理の方法は４つしかありません。１　任意整理２　特定調停３　民事再生４　破産の４つです。任意整理と特定調停は、今までの業者との取引をすべて明らかにした上で、それを利息制限法（１０万円以上１００万円未満で１８％）に基づいて計算しなおして、その金額（将来利息はカット）を３年間（３６回）で分割払いできるか？というのが目安です。破産は、上記の基準に当てはまらないケース（借金の額が多すぎる、収入が少ない等）に選択することになります。３は、自宅をどうしても残したいとか、破産の申立をしても免責されないおそれがあるとか、その他の手続きだと不都合がある場合に使えることもありますが、収入の見込みが必要など制約もあります。ご依頼をいただいてから、家計簿をつけていただき、取引を調べると、だいたい任意整理か破産の手続きを選択することになるのですが、東京の司法書士はここで少しためらいを感じます。なぜなら東京地方裁判所民事２０部（破産担当部）では、本人による破産申立を極端に制限しているからなのです。何が問題なのか・・・？

  Feb 1, 2007

  コメント(0)

• 独立宣言

  去年の事務所の忘年会の際、ボスに「新人研修の終わる今年の春ごろには、独立したいのですが」と、唐突に切り出してみました。すると「それは、俺も考えていたんだよ。」と非常に好意的に受け入れていただきました。ただ、新人研修が３月一杯までかかることと、後任にどんな人がくるのか分からないので（私のような実務経験ゼロの人が来た場合、しばらく引継ぎをする必要がある）、具体的な日程などについてはその時に相談することとなりました。というわけで、まだ日程はハッキリしませんが、今年の前半には地元で独立起業します。このブログも、タイトルと内容がかけ離れてしまっているので、どのように続けるのか考えないといけませんね。

  Jan 1, 2007

  コメント(0)

• 言い訳、復活？これから

  自宅のノートパソコンがクラッシュしたことと、５月ぐらいから私個人で引き受ける仕事が多くなったことが重なり、すっかり更新をサボっていましたが、相変わらず司法書士として仕事をしています。１年以上更新を続けていたわけですが、一度途切れてしまうとこんなものか？？？という感じで、書かないことがすっかり日常になってしまいましたが、あまり力まずに、思いついたものをポツポツとアップしていきたいと思います。

  Aug 14, 2006

  コメント(2)

• 現場は混乱！？（その４）

  任期中に正当な事由がないのに役員の方が解任された場合には、その役員の方は、会社に対して損害賠償を請求することが出来ますので、（任期中にもらえたはずの役員報酬を払わなくてはいけない）役員の方の任期を延ばすことには、会社としてのリスクもあるのです。皆さんは、１０年前何をしてらっしゃいましたか？私は、公務員で、飲み会といえば駆けつけていたあほなやつでした。なにが言いたいかというと、１０年後のことなんて、誰にもわからないということです。ですから、事務所に相談に来た方には、あんまり任期を長くするのもよいことばかりでは無いんですよと案内しています。さて、この役員の任期を個別に定められるか？という質問、「理論上は可能だと思うのですが、会社法の実施に当たり、法務局側で何か回答など準備されていますか？」とついでのあった時に、近くの法務局で聞いてみたところ、「そんな難しいことは本局（＝東京法務局）へ聞くか、先例が出るまで待って下さい」と言われてしまいました。法務局の方も今回の改正で大忙しのようで・・・一応東京法務局へ質問へ行ってみますが、どうなることやら・・・先例等が出るまでしばらく混乱は続きそうです。

  May 11, 2006

  コメント(1)

• 現場は混乱！？（その３）

  まあそんな中、色々な質問が来ているわけですが、今一番頭を痛めているのは「役員ごとに任期を決められるか？」という問題です。実はこの質問、司法書士試験で昭和５７年に出題されているのですが、先例などは出ていません。会社と役員の関係は民法の委任契約にあたるので、法律の範囲（商法で任期を２年としていること）内で、個別に任期を定めることは可能であるとされています。ところで、実務上は、そんな任期の定め方を見たことがありません。今までは２年の任期でしたので、そういった面倒な決め方をしなくても、２年経てばみんな任期満了になりましたので、気に入らない役員の方には、任期満了の時点で円満？に辞めてもらっていたようです。ところが、任期１０年というとそういうわけにはいきませんので、こういったことを考えるようになったみたいですね。社長の任期は１０年にして、その他の取締役の任期は２年にするといった形になるのでしょうか？

  May 10, 2006

  コメント(0)

• 現場は混乱！？（その２）

  司法書士が会社と関わるケースで一番多かったのが、５月８日に書いた２年毎の役員改選の登記でしたので（株式の全部が自由に譲渡できない会社（譲渡制限会社といいます）では１０年まで任期を延ばせるようになりました）、司法書士が提供するサービスも変化せざるを得ないと思います。この譲渡制限会社では、取締役は１名いればよい事になりました。商法時代は取締役３名と監査役１名が必要でしたので、大変身軽になりましたね。会社の方からお話を聞いていますと、実際は社長さんだけが業務をしているのだけれど、商法で決まっていたので、しょうがなく家族や友人の方に名義だけ借りているという事もありますので、会社法により、取締役１名だけという会社が増えるかもしれません。「へ～」とか「ほ～」とかいう事がございましたら、１票お願いします。→人気blogランキングメルマガも発行してます。内容はブログのまとめのような、そうでないような？創刊号等はFreepagelist成年後見の下の所にありますので、読んでもいいかな～という方は登録して下さい。

  May 9, 2006

  コメント(0)

• 現場は混乱！？

  新会社法が５月１日に施行され、ＧＷも終わると、ほとんど営業活動をしていない神様・ボス事務所にも様々な質問が来ています。「そんなこと考えたことなかったな～」という事も多く、しばらくは混乱が続きそうです。新会社法の特徴を恐れ多くも一言で言うと、「株式会社が有限会社に近くなった」という事になるとなると思います。商法という法律が出来た当初、株式会社は大企業、有限会社は中小企業ということが想定されていたのですが、株式会社の方がカッコイイとか、信用が得られるとかいった理由で、中小企業の多くが株式会社となりました。その結果、中小企業にとっては重い規制が適用されることになるのですが（例えば役員を２年ごとに改選して登記しなければならないなど）、この規制がかなりの負担となっていました。そこで新会社法ではこういった世の中の実情を法律に反映させて、有限会社をなくしてしまい、すべて株式会社に一本化して、それに伴う色々な規定の見直しを図っているのです。

  May 8, 2006

  コメント(0)

• だまされる方が悪い！？（その５）

  つまり、「６ヶ月経っているから取消権は時効で消滅している」と主張すると、同時に、「その広告が嘘である」ということを自白してしまうということになってしまうのです。普通に考えると、こんな主張をすることはありえないでしょうから、消費者契約法だけで裁判しても勝てるんじゃないのかな？と改めて思ったのですが、なにしろ絶対的な経験値が少ないので、更に検討してみました。万が一相手方が上記のような訳の分からない時効を主張してきたとすると、消費者契約法による取消権は使えなくなりますが、民法による詐欺、錯誤を主張することにより、契約を取消したり、無効だと主張することができそうです。なにしろ、「広告は嘘でした」と言ってしまっているわけですから、難しいと言われている、民法の立証でも、認められやすいのではないかと思うのです。

  May 3, 2006

  コメント(0)

• だまされるほうが悪い！？（その４）

  この取消権、広告が嘘だと分かった時から６ヶ月、契約を結んだ時から５年が経過すると時効で消滅してしまい、使うことができないのです。今回は数年前に騙されていたケースでしたので、更にゴモゴモと考える必要に迫られました。そもそも、時効は相手方が「原告の主張する権利は時効により消滅しています！」と主張することなので、こちら側では気にせず訴えてしまってもいいんじゃないかな？訴状に書く必要もないし。仮にそう考えてみると、もし相手方が時効を主張しても、少なくとも６ヶ月のケースではおかしなことになってしまうな～と思いました。こんな感じです。「原告は少なくとも６ヶ月前には広告が嘘だと分かっていたはずである。したがって取消権は時効により消滅している」

  May 2, 2006

  コメント(0)

• だまされるほうが悪い！？（その３）

  通信販売なのでクーリングオフが使えないようだ！？と次に検討したのが消費者契約法による取消しという方法です。消費者契約法というのは、消費者（個人）と事業者の間に結ばれる労働契約以外の全ての消費者契約に適用される法律です。ただし、法律が実施された平成１３年４月１日以降の契約に限られます。この法律では、事業者が契約の勧誘をする際に、次のようなことをした場合には（ものすごく簡単に書いてます）、契約を取り消せるとしています。１　契約内容の重要事項について事実と異なる説明をして契約させた場合２　将来の見込みが不確定なのに断定的な判断を提供して契約させた場合３　メリットだけを説明して、デメリットを説明せずに契約させた場合４　居座ったり、監禁したりして契約させた場合お持ち頂いたパンフレットは、この「事実と異なる」「断定的な判断」「メリットだけを説明して、デメリットを説明しない」の３点には該当しそうだったので、この取消権で行けるかも！とがぜん盛り上がったのですが・・・

  May 1, 2006

  コメント(0)

• 

  「町長選挙」　奥田英朗著　文芸春秋社

  法律の本など、仕事上読まなくてはいけない！？本は、どうしても必要な部分だけを読んでしまい、全体を通して読むということが少ないです。会社法など、そういう読書態度では、体系が理解できないので、意味が無いのですが、応急措置ばかりしています。ところが、興味のある小説となると話は別で、スラスラスラと読めてしまいます。最近「あっ」という間に読んでしまったのがこれです。かっ飛ばした精神科医のシリーズ第３弾で、今回はニュースで話題になった人達！？を取上げていて、フィクションと現実が絶妙に絡み合っていて、今までのシリーズとはちょっと違った印象でした。もちろん、面白くて、ちょっと力が抜けて、元気になるという今までのパターンも踏襲されていたので、安心感すら感じました。友人には、話が出来すぎている、展開がミエミエなど、あまり面白くないという人もいますが、ミエミエだって、出来過ぎだって、いい話はいい話だし、小説を読んでいる時ぐらい出来過ぎた話を満喫してもいいんじゃないかな～と思っています。まだ読んだことがない人は、是非読んでみてください。力が抜けて、ちょっぴり元気が出てます。そしてなにより笑えます。

  Apr 30, 2006

  コメント(2)

• だまされるほうが悪い！？（その２）

  特定商取引法で定めている特定商取引というのは次の６つです。１　訪問販売　　　キャッチセールスやアポイントメントセールスなども含みます。２　通信販売　　カタログ販売やインターネットによる販売も含みます。３　電話勧誘販売４　連鎖販売取引　　いわゆるマルチ商法のことです。５　特定継続的役務提供取引　　一定期間、繰り返し提供されるサービスのことで、エステ（育毛増毛　　はなぜか？含まれていません）、語学教室、学習塾、家庭教師、パソ　　コン教室、結婚相手紹介サービスの６つが規定されています。６　業務提供誘引販売取引　　いわゆる内職商法や、モニター商法というやつです。（例　パソコン　　入力の仕事を紹介するから、まずパソコンを購入してください。）このうち、通信販売だけにはクーリングオフが認められていません。クーリングオフというのは、事業者によって消費者の正常な判断が奪われやすい取引形態について、消費者を保護するために認められたものなので、通信販売という形態では、自宅で正常な判断ができるはずだから、そこまでは必要ないでしょうということのようです。今回の事例は、まさしくこの通信販売に該当しそうなケースでしたので、早くも壁にぶち当たってしまいました・・・。

  Apr 29, 2006

  コメント(0)

• だまされるほうが悪い！？

  借金の整理ということで、仕事を引き受けたお客様が、実は悪徳商法にひっかかっていて、そもそも借金を増やす原因がこの悪徳商法だったということがありました。借金整理の手続きと合わせて、この悪徳会社からなんとかお金を取り戻せないものかと、ない頭（髪の毛ではありませんよ）を絞っています。こういったケースでよく知られている解決方法がクーリングオフですね。一般にクーリングオフと言われているのは、特定商取引法という法律に規定されているもので、事業者が法律で定められた書類（契約書など）を消費者に渡した日から、一定の期間内であれば、理由の有る無しにかかわらず、消費者が一方的に申込の撤回、契約解除を行うことができるというものです。民法という、契約のことを決めている基本的な法律でも、申込の撤回や、契約の解除はできるのですが、「こういうケースでは」というような条件が色々とつき、それがまた難しい！ので、実務上は、まず、「なんとかクーリングオフを使えないか？」と考えるようです。

  Apr 28, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？（その１０）

  （その９）はちょっと細かすぎましたかね・・・(^。^;) 。これら３つの方法に対して、家庭裁判所と申立人の方の意向が微妙にズレていたというのが、今回の手続きで色々とギクシャクとしてしまった原因だった訳です。どのような方法にするのか？というのは、家庭裁判所が決めることなので、こちらで悩んでも仕方が無いわけです。ただ、スムーズに制度を利用してもう為にも、本人、申立人の方の希望をしっかり把握して、裁判所に誤解の無いように意向を伝えること、そして、本人、申立人の方に制度の仕組みをしっかり理解してもらうことは本当に大切だな～と改めて痛感させられました。とりあえず、「事務所に他に相談を受けたリーガルサポートの会員もおり、もちろん裁判所で私を選任するということであるなら検討させていただきます。」となんとも歯切れの悪い回答をして、書類の追加は無事終了しました。長々と書きましたが、実際は５分ぐらいの出来事です。裁判所まで走っていた時間は１０分ですから、笑ってしまいますね(^_^;)。現在、家庭裁判所はお医者さんに鑑定の依頼を出しているとのことで、６月ぐらいにまた色々と動きがあるようです。もし後見人に選ばれるようなことがあれば、また色々と気がつくことがあるのではないかと思います。

  Apr 27, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？（その９）

  後見開始の申立を行う場合、必ず理由があります。遺産分割をしたいとか、本人名義の貯金を解約したい等々。単純に本人の調子が悪いからというのはあまり聞いたことがありません。ですから、こういった理由に対して、単純に後見人を１人選ぶだけでは済まない場合は、後見人が選ばれた後に、どのような手続きを取れば本人、申立人の方が抱えている悩みを解決できるのか考えておく必要があります。今回の申立では、この理由が、本人と後見人候補者（まだ選ばれていないので）との間で利益が相反する行為をすることだったので、理論的には３つの方法が考えられたわけです。１　家庭裁判所が複数の後見人を選んで、この利益が相反する行為の部分については、　利益が相反しない後見人に権限を与えるという方法２　家庭裁判所が後見監督人を選んで、後見監督人がこの利益が相反する行為については　本人を代表するという方法。３　家庭裁判所に提出する書類に、後見人候補者が後見人が選ばれた場合は、　直ぐに特別代理人を選ぶので、将来的には利益が相反する行為を計画しているけれど、　後見人１人で大丈夫ですよと書き、 そのとおり選ばれた場合には直ぐに特別代理人を選んで、　その特別代理人が、利益が相反する行為を代表するという方法。

  Apr 26, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？（その８）

  「特別代理人を選ぶという方法ではどうでしょうか？」という質問に対しても、「年配の方が後見人になる場合には、その事務だけということではなく、複数後見人にして、全体的にかかわってもらっています。」とのこと。特別代理人というのは、本人と後見人で利益が相反する行為をしようとする時に、後見監督人がいる場合は別にして、後見人が自己の利益のために本人にとって不利益な行為をするおそれがあるので、この行為のためだけに、特別に選ばれる後見人とは別の代理人のことです。利益が相反する行為というのは、具体的には、後見人と本人が契約すること（売買、賃貸、贈与、担保権設定など）、後見人と本人が共同相続人である時に本人だけに相続放棄をさせることや遺産分割協議をすること、後見人が負担する債務について、本人に連帯保証させたり、担保提供させたりすることなどです。

  Apr 25, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？（その７）

  書記官の方は確かに「司法書士ですか？」ではなく「リーガルサポートの会員ですか？」と聞いてきましたので、家庭裁判所の認識を改めて肌で感じさせられました。ところで、今回のお仕事については、一時、申立人（＝後見人候補者）の方と書類の作成に関して、かなりギクシャクした雰囲気になり、色々と考えさせられることが多かったため、その場で「後見人になります！」と返答できませんした。書記官の方は、もごもごとしている私に追い討ちをかけるように「申立人さんも、知らない人が後見人になるより、知っている先生が一緒に後見人になってくれたほうが安心ですよね～」とやはり率直におっしゃいました。すると、あれほど複数後見人に難色を示していた申立人の方まで「そういうことでしたら是非はげまる先生にお願いしたいと思います」とおっしゃられ、ますます断る理由がなくなってしまいました。そこでというわけではないのですが、もう一つの考えられる方法である特別代理人の選任という方法では今回の事件は上手く処理できないのですか？と提案してみたのですが・・・

  Apr 24, 2006

  コメント(2)

• ノーリスク起業予備校に参加（その４）

  前回参加したダッシュの会のセミナーでも、講師の下田先生が「自分に投資しなければ、士業の場合、現状維持もありえない！」というお話をされていて、丸山先生の今回の話もとても重なる所がありました。利益が出たら、それを自分に対する投資（財テクではない）に充てて、常に自分を向上させることが、お客さんの満足につながり、それが再度ご依頼いただける環境を作り、それにより利益が上がるので、更に自分に対する投資に充てられる・・・という良い循環を作っていくことが大切だというお話でした。こういった循環を意識しているか？意識していないか？は大きな違いですね。継続的に仕事が発生する仕組みを作るとか、自分に投資をしていくという考え方は意識したことがありませんでしたので、開業前にこういった視点を得られたことは非常に良かったと思います。その他、このブログでは書ききれないのですが、なるほどな～と思うことがたくさんありましたので、思い切って参加してみて本当によかったです。講義の内容については、あくまでも私の拙い理解を基に書いているだけですので、本当の内容は是非ご自分で受講して確認してみてくださいね。丸山先生のブログに勝手にリンクを張らせてもらったので、気になった方は遊びに行ってみてください。

  Apr 23, 2006

  コメント(0)

• 

  ノーリスク起業予備校へ参加（その３）

  私が一番「お～なるほど！」と思ったのは、（その１）（その２）で書いた起業を成功させる為には「差異性」と「マーケティング」が必要だという所で話が終わらず、「継続戦略」という考え方まで話が及んだことでした。正確な所は是非丸山先生の著書でご確認いただきたいのですが、私なりに理解した所では、継続して仕事をいただけるような仕組みを早い段階から見据えておくことが大切ということだと思いました。講義では具体的な例を豊富に交えながら、どうしてそのような仕事が継続して支持を得ているのか？ということが詳しく説明されましたので、経済、経営、なんじゃらほい？という私でも理解？できたような気にさせてもらいました。

  Apr 22, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？（その６）

  そこから話は思わぬ方向へ。パラパラと書類を確認していた書記官の方が突然「ところで先生はリーガルサポートの会員ですか？会員の方なら、今回の件で、後見人就任の意思はありますか？」と逆襲？してきました。リーガルサポートというのは司法書士の諸先輩方が作った成年後見制度の受け皿としての社団法人で、現在、約３５００人ぐらい？の司法書士が会員として参加しています。各都道府県に１つづつ（北海道は４つ）、合計５０の支部が設置されており、それぞれの地域の実情を反映した活動を行っています。私も去年会員となり、相談会に参加するなど地味に活動していましたが、特に自分が会員であるということを意識したことはなかったので、ちょっとびっくりしました。

  Apr 21, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？（その５）

  （その４）で書いたように後見監督人は後見人とはまったく別物です。しかし私としては、複数の後見人が選ばれて権限が分けられて後見業務をすることと、後見監督人が選ばれてそのサポートと監督を受けながら後見業務をすることは、あまり違いが無いように考えていたのです。きっと、とても率直であろう担当書記官の方は、この質問にもとても明快に答えてくれました。「年配の後見人の方でしたら、どうせお金を払うのですから、監督だけしてもらうよりも、苦手な仕事を全部任せてしまったほうが、楽だと思うんですよね～。」とのこと。これが東京家庭裁判所全体としての考え方なのかは不明ですが、なるほどな～と感じる判断基準でした。

  Apr 20, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？（その４）

  複数の後見人が選ばれるという方法の他に、後見監督人が選ばれるという方法があります。家庭裁判所では後見監督人と複数後見をどのように使い分けているのか？という点については私自身疑問に思っていましたので、いい機会だと思い、ついでに？聞いてみたのですが・・・後見監督人というのは、文字通り後見人を監督する人で、家庭裁判所が必要だな～と考えた時に選ばれます。後見人を監督する人なので、後見人の配偶者、両親、子供、兄弟姉妹、祖父母などはなれません。主な仕事は４つです。１　後見人の事務を監督すること２　後見人がいなくなった場合、その選任を家庭裁判所へ請求すること３　急な事があった場合、必要な処分をすること４　後見人と本人の利益が対立する時、本人を代表すること

  Apr 19, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？（その３）

  複数後見というのは、文字通り後見人を複数選ぶことです。後見人は原則として全ての権限を持っていますので、複数後見人が選ばれても、それぞれが単独で全部の権限を行使することができるというのが原則です。そして、さらに裁判所では、ＡさんとＢさん共同でないと権限が行使できないと定めたり、この権限はＡさん、この権限はＢさんという具合に権限を分ける定めをしたりすることもできます。後見人間で、後見の仕事に対して考え方が一致していればいいのですが、一致していない場合や、さらには対立してしまっている場合には、それぞれが権限を持っている結果として、全体としては矛盾や一貫しない行為が行われてしまう可能性があります。こう考えると、色々なパターンが考えられ、選ぶ側の裁判所もなかなか苦労が絶えないようです。原則として後見人は一人と聞いていましたので、「年配の方は」という発言は、新しい傾向なのかもしれませんね。今回の依頼者の方は、複数後見で、一人が司法書士などの専門家が入ると費用もかかるし、家の問題に他人を立ち入らせたくないという思いも強かったようです。しかし、この付け入る隙の無い発言にすっかり諦めがついたらしく、「それはそうですね～」と複数後見を受け入れるような雰囲気に変わってきました。

  Apr 18, 2006

  コメント(4)

• １人か？複数か？（その２）

  今回は、前回提出した後見開始の申立書に不足の資料（書式などには載っていない資料なので補足資料というべきかな）を追加するだけでしたので、郵送で送ってしまっても仕事は完了しました。ただ、依頼者の方がどうしても担当の書記官に会って、聞きたいことがあるとのことでしたので、そのお付き合いを兼ねて裁判所に資料を持って来たのでした。この依頼者の方は、非常に頭がよく、しっかりした方なので、前回の調査官面接の時に、複数の後見人を選ぶ可能性があるという話が出た際、そのような裁判所の考え方に不満をお持ちのように見えました。申立からしばらくたってもやはりその気持ちに変わりは無いらしく、担当書記官の方にもまずこの複数後見について尋ねていました。前回、誰だかわからないおじさん？と調査官の方は非常にやわらかい言い方で「複数後見人になることもあります」といった感じだったのですが、今回初めてお会いした担当書記官の方はきっと率直な方なのでしょう、「年配の方が後見人になる場合には、複数後見にさせてもらっています。」と非常にキッパリ、ハッキリと言われました。冷たいという感じではなく、ど真ん中にストライクという感じでした。

  Apr 17, 2006

  コメント(0)

• ノーリスク起業予備校へ参加（その２）

  そこで、起業するべき人間がしなくてはいけないことは、「理由」を作ることだそうです。つまり私から商品（サービス）を買っていただく「理由」を作るのです。この理由は何か特別なものである必要はなく、例えば、ある地方でそういった商品（サービス）を扱っている人がいない所で起業するとか、他の人よりいい人そうだとか、そんなことでも、とにかく「理由」を作らなくてはいけないとのことでした。そして、この「理由」は全ての人に受け入れられる必要はなく（日本人全員と仕事をする必要はない）、「この理由があるから是非あなたと取引をしたい！」という少数の人から支持が得られれば、起業成功の第一歩が踏み出せるとのこと。このごく少数の人たちとめぐり合うための手段としてインターネットが有用であり、そのためには使えるものは何でも使ってみて、新しいツールなどにも常に敏感でいなければいけないとのことでした。「へ～」とか「ほ～」とかいう事がございましたら、１票お願いします。→人気blogランキングメルマガも発行してます。内容はブログのまとめのような、そうでないような？創刊号等はFreepagelist成年後見の下の所にありますので、読んでもいいかな～という方は登録して下さい。

  Apr 16, 2006

  コメント(0)

• ノーリスク起業予備校へ参加

  ダッシュの会に続いて、行政書士の丸山先生の「ノーリスク起業予備校　第４期」に参加しました。「ノーリスク起業」というのは丸山先生が作った、商標？登録している単語で、家族を路頭に迷わせないで、ノーリスクで起業しようという考え方です。こう書いてしまうと何だか怪しげな感じになってしまいますが、決して特別な裏技があるわけではなく、しっかりマーケティングを勉強して、インターネットを利用して、最初のうちはお金をかけずに起業しようという、極めて正統派なものです。私はこういったセミナーにほとんど参加したことがありませんので、何が正統派か？ということはあまり分からないのですけれど・・・。起業が成功しないのは、そもそもお客さんがその起業したばかりの人から商品を買う理由が無いからだそうで、今までの付き合いも、実績も、経験もないのですから当たり前ですね。自分が起業することは自分にとって人生の一大事ですが、他人にとってはどうでもいいことなのです。そう考えると恐ろしくなってしまいますね。

  Apr 15, 2006

  コメント(0)

• １人か？複数か？

  後見開始申立の資料追加に東京家庭裁判所に行って来ました。前回申立の時も電車が止まってしまって、時間ギリギリになってしまったのですが、今回も信号トラブルとやらで、一向に電車が動き出す気配がありません。依頼者の方は携帯を持っていらっしゃらなかったので、自宅に電話した所、既に出発なさっているご様子。「あ～困ったな～」と慌てて私鉄を乗り継いで、何とか新橋駅までたどり着きました。この時９時２５分。待ち合わせは９時３０分。皆さんならどうしますか？私は・・・青信号と共に走り出しました！もちろん革靴、スーツです。私なり！の全力疾走。日常生活で、普段着のまま全力疾走する人間というのはいませんので、相当おかしい光景だったと思います。箱根駅伝もびっくり！？の何人抜きだ？というぐらい人を追い越して９時３５分に家庭裁判所へ到着。つるぴか頭を汗でギラギラさせて、息を切らせている私の様子に、依頼者の方も５分の遅刻の理由を聞くタイミングを失ってしまったようです。もちろんお詫びをして、納得していただけましたが、電車が止まってしまうと本当に困ってしまいます。タクシーでも同じぐらいの時間に着けたかもしれませんが、乗りなれていないのでとっさに思いつかなかったのです。

  Apr 14, 2006

  コメント(0)

• あのおじさんは誰だ！（その５）

  この調査官と本人との２人だけの面接は、本人の意思を最終的に確認するためのもので（もちろん判断能力に問題があるわけですが）、候補者の方が一緒にいると、更にご自分の考えや、気持ちを表現できない方もいらっしゃるので、必ず行われているようです。残された私、申立人、おじさんで引き続き話をしていたのですが、私のヒアリング不足から、この場で今回の申立に関係して重要なことが判明し、冷や汗タラタラでした。その重要なことについて、このおじさんも色々と詳しく聞かざるを得ず、そのことが、申立人の方にとっては、何か責められているように感じたらしく、面接の場は、ちょっとギクシャクとした雰囲気になりました。本人と調査官が戻ってからもこの話は続き、結局、詳しい話は調べてみないと分からなかったため、私の方で、追加資料を提出させてもらうということで、ひとまず面接は終了しました。帰りがけ、候補者の方が、「こんなに面倒だとは思わなかった」と非常にくたびれた様子でしたので、更に恐縮してしまいました。仕事はこうして冷や汗をかきながら覚えるものかもしれませんが、心臓によくありません。致命的なミスでなかったのかせめてもの救いなので、なるべく早く追加資料をまとめて、裁判所に提出し、本人、候補者の方に安心してもらおうと思います。ところで、最後までおじさんの正体は分かりませんでした。私が聞けばよかったのかもしれませんが、あなたは誰ですか？というのも何だか変だな～と思っているうちに面接が終了してしまったのです。次の機会には是非正体を教えてもらおうと思います。

  Apr 13, 2006

  コメント(0)

• あのおじさんは誰だ！（その４）

  面接室に行くちょっとの間も「足元に気をつけてくださいね」と本人の方へ気を使っていて、ますます普通の職員の方ではないな～という感じでした。このおじさんが家庭裁判所調査官に違いないと思ったのですが、面接室に入る前にもう一人の職員の方がいらして、このおじさんがその方を「こちらが調査官の○○です」と紹介されたので、「じゃあ、あなたは誰なんですか？」とツッコミを入れたくなりました。さて面接ですが、調査官と、この立場を明かさない？おじさんの２人で行われ、このおじさんが主にお話を進めました。面接に入る前にも、どのように座ったら本人がリラックスできるか気を配っていて、私と申立人の方だけが、調査官とおじさんとテーブルを囲む形でも大丈夫か確認した上で面接が始まりました。まず、私と申立人の方が、今回の申立の事情、どうして申立をしたのか？本人や申立人の現在の生活はどうか？という質問に答え、その後、別室で本人と調査官２人だけの面接が行われました。

  Apr 12, 2006

  コメント(0)

• あのおじさんは誰だ！（その３）

  このおじさんは「今日はよく裁判所までおみえいただきましたね」と、まず本人と申立人の方の労をねぎらい、通常の裁判所の手続きとはちょっと違うな～と思わせる雰囲気をかもし出していました。東京家庭裁判所では即日面接という方式が実施されていて、本人（判断能力に問題がある方）と一緒に家庭裁判所に行くと、家庭裁判所調査官（心理学などを学んでいる、家庭裁判所にいる専門職の人、マンガ「家栽の人」で私も初めて知りました。）が本人と面接をします。今回は、後見申立のお手伝いということでお話を聞いて書類を作っただけだったのですが、書類作成者として、本人、後見人候補者（本人の親族の方で、後見人として本人の面倒をみてきた方）と一緒にこの面接にも立ち合わせていただけることになりました。他の手続きの場面では、弁護士さんという前提で話が進められて、「司法書士なんですけど」というと、「そうですか・・・」とちょっと微妙な雰囲気になることがあるのですが、今回はこのおじさんに書類を作った司法書士です言うと、「どうぞ同席して下さい」と当然のように同席を認めていただきました。

  Apr 11, 2006

  コメント(0)

• あのおじさんは誰だ！（その２）

  後見センターの外の椅子に座っていると（５個しかありません）、センターが開く９時３０分前に、受付担当！？の書記官の方が「今日はどんな用件でいらっしゃいましたか？」と用向きを事前に確認してくれます。後見開始の申立であり、申立人と本人の方もいらっしゃっている旨を伝えると、その場で書類、切手、印紙を預かってくれました。自分で申立をする方は事前に印紙と切手は用意しておくといいですね。現在の所、東京家庭裁判所では収入印紙　　８００円登記印紙　４０００円切　　　手　４３００円（５００円×５　８０円×２０　１０円×２０）となっています。家庭裁判所によっては取り扱いが異なりますので、確認して下さい。書類を渡したので、控え室（ここは机が３つ、２人がけの椅子が４つあり、書類の作成、訂正などができ便利です。）で待っていると、間もなく書類の確認が終わったとのことで、今度は鑑定費用の１０万円を１８階（ちょっと記憶が曖昧ですが・・・）の会計係へ預けに行きます。そこでお金を預けたという書類をもらい、その書類をまた１３階の後見センターに提出し、また控え室で待ちます。時間は１０時、ここでやっと親切そうなおじさんが登場しました。

  Apr 10, 2006

  コメント(0)

• 

  ダッシュの会へ参加（その４）

  自分なりに司法書士の仕事に置き換えてみると・・・。１　業界内の争い　→優秀な先輩方が沢山います。２　新規参入者　→合格者はドンドン増えいています。気がつくと合格して早くも３年！３　供給業者　→司法書士業務支援ソフトなど非常に高額です。４　お客さん　→人によっては、相談に来た方の方が詳しいこともあります。５　代替品　→自動訴状作成ソフト、自動申請書作成ソフトなど、　　今後想像もしていなかった便利なものが出てくるでしょう。こういう状態の中に足を踏み入れるというのが起業であり、そこで３０年とか４０年間結果を出し続けなければいけないのが起業であるという非常にショッキングな内容でした。もちろん講義はこれだけで終わらず、こういう５つの状況に対して、１　コストリーダーシップ　→値段を自分が決められるような状況を作る。２　差別化　→他の人との違いを意識する３　集中　→２を前提にそこに集中して取り組むなどの対処法を示され、かすかな？希望の光をみせてもらって講義は終了しました。あくまでも私なりの理解ですので、興味のある方は直接丸山先生の本を読んでみてくださいね。自分の仕事をこういう視点で捕らえたことはありませんでしたので、何か新たな考え方を得たような気がしました。その後、名刺交換会（お見合いパーティー？のように１分ごとに席を替えながら名刺交換をするというものでダッシュの会の名物らしい）、懇親会まで参加し、非常に刺激を受けた１日（ブログは４日分ですが）でした。

  Apr 9, 2006

  コメント(0)

• 原状回復の意味（その３）

  去年の１２月１６日に最高裁判所で敷金についてはこんな判例が出ています。私なりにものすごく簡単にしてみると１　建物を退去する時の原状回復には通常の汚れは含まれない２　ただし、特に通常の汚れも含めるという約束をするのは自由だ３　それでも、その約束は明確に分かるものでなくてはいけないということになるでしょうか？ホンとにそんな簡単な内容でいいのか！という方は、Ａ４用紙２枚分ぐらいですので、是非ご自分読んでみて下さいね。この事例では、特別な負担（通常の汚れも借主負担）を了承するという書面を提出していましたが、特別な負担をするということがハッキリ分かる書面ではなかったとして、高裁に差し戻しされています。「敷金は当然返ってくるもの」という考えが広がっていますが、それを後押しするような判例で、今後の敷金返還事件では参考になると思います。くれぐれも契約書などにハンコを押す時には、注意しましょうというお話でした。

  Apr 8, 2006

  コメント(0)

• 

  原状回復の意味（その２）

  よく勘違いされているのが、原状回復というのは、通常の使用や、時間の経過による自然な建物の劣化を、建物を借りた時の状態にまで戻すことではないということです。例えば、テレビや冷蔵庫の後ろの黒ずみは通常の使い方をしていても生じるものだが、キャスター付きのイス等によるフローリングの傷、へこみは通常の使用によって生じたものではないといわれています。ですから、通常の使い方をしていても生じるであろう、黒ずみに対するクリーニング費用は大家さんが負担すべきであり、家賃には当然そういった維持費まで含まれていると考えられるのです。それでは「どこまでが通常使用で生じたものといえるのか？」ということが問題になるのですが、これはなかなか微妙な所ですね。「賃貸住宅の原状回復をめぐるトラブル事例とガイドライン」という本に上のような事例が細かく載っていますので、興味のある方はどうぞ。

  Apr 7, 2006

  コメント(0)

• 原状回復の意味

  新年度が始まり、引越しをされた方もいらっしゃるかも知れませんね。引越しの時など、どの部屋にするのか？いつ引越しをするのか？ということに精一杯で、不動産業者のいいなりに出された書類にドンドンはんこを押してしまうというのが実情ではないでしょうか？契約書は大家さんに都合のいいように書いてありますから、何かあった時に初めて「こんなことが決まっていたんだ！」とびっくりすることになります。さて、敷金というのは、大家さんが、契約が終了して明け渡しを受けた際に返すお金です。借りていた人が「払っていないお金」があった場合には、その額を差っ引いて、そのようなお金がなければ全額返すべきものです。払っていないお金というのも、なんでも認められる訳ではなく、未払いの賃料、未払いの損害金（契約終了後に出て行かなかった時の賃料相当額）、未払い光熱費、未払い設備使用料、借りている人が負担すべき原状回復費用などがその認められる範囲です。その中でも一番問題になるのが原状回復費用です。

  Apr 6, 2006

  コメント(0)

• あのおじさんは誰だ！

  東京家庭裁判所では後見の申立ては１３階の後見センターという所で受付がされます。その他の事件（遺産分割など）については、日比谷公園側から入ると１階の左側の奥の方で受付がされます。そもそも法律的にはどんな問題になるのか？ということがよく分からずにいらっしゃって、「それは１３階で扱う問題ですね～」と受付の書記官の方に言われて戸惑っている方をよく見かけます。成年後見制度の認知度はまだまだ低いようです。さて、後見センターは９時３０分から受付を開始するのですが、遅い時間に行くと長時間待つことになるので、１番受付を狙って裁判所で９時に依頼者の方と待ち合わせをしました。今回は後見制度を利用するご本人の方もご一緒でしたから、家庭裁判所調査官との面接もあり、時間に余裕を持っておきたかったのです。１３階に上がってみると、幸い他に申立らしい人はおらず、ひとまず計画通り最初に受付をしてもらうことが出来ました。

  Apr 5, 2006

  コメント(0)

• 強い！？書類（その３）

  相談者の方にお話を伺うと、そんなに強力な書面だとは思わなかったということが多く、そういった説明をせずにこういう書類を作らせてしまうということは本当に問題だと思います。説明が無いだけでなく、本人が公証役場にも行かず、委任状だけ書かされて、その委任状を使って執行証書が作成されてしまうということも多いようです。この執行証書を作っておき、さらに連帯保証人も取っておくというのが、よくあるパターンです。当然、連帯保証人に対しても強制執行できるという文言が入っています。こういうケースでは、迂闊に債務者（お金を借りた人）の債務整理に着手することはできません。こちらが業者にお手紙を出すと、すぐに連帯保証人に対して強制執行をしてしまう虞があるからです。できれば保証人の方からも委任を受けて、お仕事や経済状態などをお聞きした上で、協力して対応しなければ、保証人の方まで破綻してしまう虞があります。まず、債務者（お金を借りた人）と連帯保証人の方との協力関係をどう作っていくのか？ということが債務整理を始める大前提となります。日本では、まだ「形だけだから」とか言って、書類の説明をせず、署名押印してしまうことが多いですが、重大な結果になることもありますので、くれぐれも保証人、公正証書などの単語を聞いたら注意してください。何か書類に印鑑を押す時にはくれぐれも内容を確認しましょうというお話でした。

  Apr 4, 2006

  コメント(4)

• 強い！？書類（その２）

  通常、強制執行をするためには、まず裁判をして、その判決書を裁判所に提出しなければいけませんので、簡易裁判所でも半年近くかかってしまいます。その点、この執行証書は、当事者が公証役場に実印と印鑑証明書を持っていけば１日で出来てしまいますから、裁判に比べると経済的で、当事者が協力できる関係にあれば大変便利な制度です。当事者がお互いに納得し、法律の専門家（公証人）も間に入れて書類（執行証書）を作ったのだから、その書類にある程度の力を認めてもいいだろうということなのだと思います。ところが、サラ金がお金を貸す時にこの執行証書を作成すると、この制度趣旨から外れているよな～感じることが多いです。つまり、執行証書を作らなければお金は貸さないという関係を前提としているので、納得の上でとか、合意してといっても、経済的に強制を受けて、しかたなく作らされている訳です。

  Apr 3, 2006

  コメント(0)

• 

  ダッシュの会に参加（その３）

  続いて行政書士の丸山学先生の講義。試験に合格する前から本を読ませていただいており、話をお聞きするのは３回目でした。実はこのブログを始めたのも「ブログではじめる！ノーリスク起業法のすべて」という先生の本を読んだからで、そういう意味では非常に影響を受けていますね。さて講義はポーターという人の「競争の戦略」という著書に書かれている「５つの競争要因」という所から始まりました。いきなり「何のこっちゃ！？」という感じでしたが、私のような素人にも非常に分かりやすく、噛み砕いてお話いただきました。なんでも私たちが起業すると５つの力がかかるそうです。１　業界内の争い２　新規参入者３　供給業者４　お客さん５　代替品そもそもこういう視点で仕事を捕らえていなかったので、なるほどな～と思いました。司法書士の仕事に置き換えてみると・・・。

  Apr 2, 2006

  コメント(0)

• 強い！？書類

  執行証書という書類を聞いたことはありますか？日常生活ではなかなかお目にかからない書類かもしれませんね。これは、公証役場というあまりなじみの無い半官半民の役所で作られる書類の一つです。公証役場というのは、遺言をまちがいがない形で残したり、会社を設立する時に作らなければいけない「定款」というものにお墨付きを与える仕事などが有名ですが、その他にも結構色々なことをしています。さて、この公正役場で作られる書類の中でも、お金の支払などを目的とするもので、債務者（お金を借りた人）が直ちに強制執行されてもかまわないと記載がされているものを、執行証書と言います。この執行証書は、強力な力を持っていて、この書類で強制執行が出来てしまうのです。平穏に暮らしている方にはなんのこっちゃ？という感じでしょうが、具体的には給料の差押や、口座の差押が出来てしまいます。

  Apr 1, 2006

  コメント(0)

• 残った抵当権（その１０）

  いつからということがどれくらい厳密に求められるのか？相手側が抵当権の存在を証明するのに、「いつどんなお金なのか？」ということまで証明しなくてはいけないのか？それとも登記されているということだけで、そこまで認められて、こちら側で「返した！」とか「時効だ！」とか証明しなくてはいけないのか？この点の裁判上の機微というか、運用というか、そこのところであ～でもない、こ～でもないと悩んでいます。ボスとも相談したのですが、訴訟に詳しい司法書士にも相談してみて、もう少し見通しをたててから、実際に裁判ということになりそうです。そんな訳で、長々と書いてきましたが、なんだか抵当権を残しておくと色々と面倒らしいな～という事だけ（笑）は分かっていただけたのではないかと思います。担保がついているお金を返したら、必ずその担保を消す手続きもお忘れなく！

  Mar 31, 2006

  コメント(3)

• 残った抵当権（その９）

  いつのどんなお金なのか分からなければ、返したとか、時効にかかっているとか証明することが出来ない訳です。ちなみにいつから時効が進むのか？ということも法律で決まっています。いつということが決まっていれば、その時から進みます。いつとまでは決めていなくても、例えば、最後の一枚が落ちたらとか、桜が咲いたらとか、最後の一本が抜けたらとか決めていた場合は、やっぱりその時から進みます。まったくいつということを決めていなければ、約束をした瞬間から進みます。ちょっと脱線しましたが、今回はこの「いつどんなお金なのか？」ということがまったく分からないので、消滅時効を証明したくても出来無いのです。

  Mar 30, 2006

  コメント(0)

• 残った抵当権（その８）

  何を悩んでいるのか？？？抵当権抹消の裁判を起こす場合、理屈の上では訴状に書かなくてはいけないことはとても簡単です。１　土地、建物を持っている。２　抵当権がついている。これだけです。本当ですよ。すると、相手方は、この抵当権はいついつに契約したものなので、有効なんですよと主張することになります。そこで間違いなく抵当権が設定されたということが証明された場合には、借りたお金はもう返しているから抵当権は消えているとか、借りたお金は時効にかかっているから（債権が消滅しているといいます）抵当権は消えているとか、主張することになります。登記がされていれば、抵当権が設定されたということは推測されるので、実質的には、この返した！とか時効だ！というところが問題になる訳です。ところで、現在抵当権が登記されると、いついつのどんなお金を担保するものですということまで登記されます。ところが昔の抵当権にはこの記載が無く、一体いつのどんなお金なのか？ということが登記簿からは分からないのです。

  Mar 29, 2006

  コメント(0)

• 残った抵当権（その７）

  この特別代理人は、この訴訟だけにおいて（今回だったら抵当権抹消の訴訟）、法定代理人と同様の権限があるとされています。判例によると、この特別代理人の制度は、今回のような会社の代表者が分からないケースや、相続人が誰だか分からない相続のケースでも使えるようなのです。ですから、この会社にいくら財産がある？ということを調べる必要は無く、単純に今回の訴訟についてのみ仕事をすればいいので、清算人を選ぶよりずっと手続きが簡単に進むらしいのです。特別代理人は、裁判長が弁護士の中から選任することが多いらしく、裁判の費用とは別に、この特別代理人の報酬も予め収めなければなりません。そんな訳で、今回この特別代理人制度を使って、抵当権抹消訴訟をしよう！と方針は決まったのですが、弁護士がどのような態度で訴訟に臨むのか？ということがイマイチ想像しにくく、悩みは更に続くのです・・・。

  Mar 28, 2006

  コメント(0)

• 残った抵当権（その６）

  特別代理人というのは、訴訟無能力者（訴訟をする能力が無い人）に対して裁判をする時に、この訴訟無能力者に法定代理人（後見人等）がいない場合、裁判長に選んでもらえる人です。たとえば、後見状態の人を訴えようとした場合、その人には裁判をする能力がありませんから、順番どおりに物事を進めるなら、まず後見人選任の申立をして、選ばれた後見人に対して裁判の手続きを進めていくことになります。しかし、後見人が選任されるまでには、家庭裁判所の事情にもよりますが２～３ヶ月かかり、申立書類の準備なども含めると３～４ヶ月かかってしまいます。（最近東京家裁はとても込んでいるようです）早く抵当権を抹消して、立て替えをしたいとか、他人に売却したいとかといった事情がある場合、裁判をする前提として、３～４ヶ月かかってしまうというのでは、抵当権が消えるのがいつになるのか！？ということになってしまいます。このように裁判が早く出来ないと損害が生じてしまうという場合に、速やかに裁判手続きがとれるというのが、この特別代理人制度なのです。

  Mar 27, 2006

  コメント(0)

• ダッシュの会へ参加（その２）

  ダッシュの会２日目（１日目は仕事のため参加できず）は、社会保険労務士の下田直人先生のお話から始まりました。私より「ぱっと見」はこわもて！？ですが、話はとても面白かったです。心に留まった言葉をいくつか「学ぶだけでなく動くこと」「まず理念を持つこと（志の高い仲間が集まる）」「仲間からもらう普通（環境が人を作る）」「消費者の視点で考えない（安くても１００％の仕事をするのが当然）」「目の前の損得勘定だけで動かない」「自分が進化していかないかぎり事業が発展しないのが自営業」特に、移動の時には必ずグリーン車に乗って、自分が一緒に仕事をする人（下田先生なら経営者の方）の視点、感覚、環境に身をおくようにしているというお話は、私にはまったくない視点でしたので、非常に勉強になりました。

  Mar 26, 2006

  コメント(0)

• 残った抵当権（その５）

  何が問題なのか？前にも書きましたが、清算人の仕事というのは「払うものは払う、もらうものはもらう」ということです。ものすごく簡単に言うとですが・・・。ですから、もし裁判所が清算人を選んだ場合、その選ばれた清算人は、一体いくら支払うべきで、いくらもらうべきなのかキッチリ調べなくてはいけないのです。実際問題として、そういった資料がまったく残っておらず、その会社を清算しなくては困る！という人がいなければそんな面倒なことをあえてやる必要はありませんよね。乱暴に言ってしまうと、私がしたいことはあくまでも抵当権を消すことであって、その会社が清算していようが、していまいがどうでもいいのです。そこで出てくるのが特別代理人という制度です。民事訴訟法という法律の３５条というところに定められていて、受験の時にも勉強したはずなのですが、今回のようなケースで使えるとは思いもしませんでした。

  Mar 25, 2006

  コメント(0)

• 残った抵当権（その４）

  次に考えたのが、この会社は解散はしているが抵当権者として登記が残っているのだから、清算が終わったとはいえない。だから清算人を選んで、その人に登記手続きに協力してもらったらどうか？ということでした。会社が解散をすると、取締役や代表取締役という役職はなくなり（監査役は残ります）、清算人という役職の人を新たに選んで、その人が清算手続き（払うものは払い、返してもらうものは返してもらうこと）を進めていくことになります。この会社の場合、会社の登記簿上は解散しているだけなので、清算が終わっていないから、裁判所に清算人を選んでもらい、その清算人に、清算事務の一つとして、この抵当権の抹消登記手続きに協力してもらったどうか？なかなかの名案か！？と思ったのですが、この案にも問題があったのです・・・。

  Mar 24, 2006

  コメント(0)

全569件 (569件中 51-100件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 ... 12 >