もやもや
内容は重たくなく、文字数も少ないのに、読み終えるのにちょっと時間がかかりました。たぶん文体が好みではなかったせいだと思います。まあ、個人的な理由です。
パートとは言え障害者の支援をしていますので、年に何冊かくらいは関連書籍を読みたいなと常々。
障害者の社会参加の促進という意味では、最も成功した一例ではないかと。現場の方々の長年の努力の賜物だと思います。全体的にネガティブな要素はなく、色々あったが乗り越えてきたという事例は励みになります。
一方で採用は「排泄、食事等が自立できること」などがあります。一般企業としては当たり前ですよね。でも、それが出来ない方達を多く見てきた現場の者としては、心に蓋をされてしまったような読後感でした。
働くということ自体を理解していない(と感じられる)方や、人の手を借りなくては人の根元的な欲求を満たすことが出来ない方もいます。今の日本の福祉は彼らに社会参加を促しますが、彼らがそれをどう受け止めているのか、正直私にはわかりません。
手探りで、やっていくしかないのは分かっているのですが…