細く長く
「使ったお金で家が建つ」そうですが、ご自分の稼ぎで主に母にねだられてのことのようで、物欲のあまり自己破産したとかのドラマティックな要素はなし。
普段ほぼエッセイは読まないのでよくわからないですが、さっくり読めました。余韻や読後感がないので、感想らしい感想もない…どうしたものか。
ただ一読して、焦りの様なものがなくなりました。肩の力が抜けたというか。
自分はリサイクル品ばかり購入していますが、買った以上着なきゃみたいな気持ちがありまして、なんとなーく焦っていたのだと思います。
洋服と違って流行り廃りを気にしなくてもいい、古くなったら直せばいい、ってことを思い出させてくれました。元々着物を好きになった理由の一つなのに、忘れていたなぁ、と。
持ってていい、いつか着ればよいって、気持ちが落ち着きました。
着物を着るようになって三年、未だに自分に似合う物もわからず、着たい物をただ着たいように着ています。
今、良さげな悉皆屋さんを探しています。
着物とは、細く長く付き合っていこうと思います。