【かんなぎ】ナギillustと12話『本当にエフェメラル』感想
蜻蛉・儚いもの。『かんなぎ』12話『本当にエフェメラル』。ナギの居ない回。消失、喪失、空(カラ)、そんな物足りなさと切なさを感じさせる回。夜中の居間で仁が一人ぼっちで居る表現、上手いなぁ。ずっと台詞無しで進む展開、上手いなぁ。このアニメ『かんなぎ』の全話を通しての、静と動の表現、コミカルとシリアスのバランス、凄く好きです。だって『かんなぎ』はドタバタコミカルだけの作品では無いと思うから。山本寛監督は、この『かんなぎ』を脱線させず抑え目に制作するとか如何とか仰っていましたが、他作品でもこの位の抑えたスタンスで制作した方が丁度良いのではと、ちょっとだけ思ったり(笑)。おばあちゃんから『首吊り』の話が出たけれど、これがナギの穢れ云々に関係有るのでしょうか。ざんげちゃんも神様関連の話になると『あの目』になります。ナギも神様関連の話題になると、話を逸らすかの様に『あの目』になりましたよね。やっぱり人格として何か別のものが有るのかな。ざんげちゃんの場合も、元の人間の白亜の人格とは別に、乗り移った神様にも幾つか別人格が有るのかな。でもね、でももし神様で無かったとしても、其れって何か意味や価値が変るのかな。ザンゲちゃんは、父親の西洋視点(一神教)の神様観で日本の其れを語って欲しくないと云っていましたが、これには同意かな。神様や神様みたいなものって、人間側から見た勝手な押し付けや名前付けですから。雑多な霊で有っても、信じる者にとっては神かもしれないし…。西洋風に云えば神様は一つだから、他は精霊やら妖精やら天使やら(時には悪魔やらも含めて)其の下のランクと云う事になるのでしょうか。けれど、日本的な考え方で行くと、八百万の神々、ですよね。そして、仁にとってのナギは神様だからとかそうで無いとか、そんな名詞は必要では無くて、仁とナギとの関係性其のものに『価値』が有るのだと思うのだけれどなぁ。来週の予告を、仁@下野紘さんさんとナギ@戸松遥さんとで、あのテンションでしてくれた事が、凄く嬉しかったかな。上手く空気を読んでいる感じがします。『仁、デレる。』ですよ?何其れw 最終話、如何纏めてくるのか、本当に楽しみです。@立木さん&@くじらさんのご夫婦設定と、タラちゃん@貴家堂子さんご出演は、ご愛嬌。------------------------------絵の話。ナギちゃんです。ナギしか描いていないなぁ。ざんげちゃんもつぐみも皆可愛いのですが(勿論、仁もw)、矢張り、一番はナギかな。自分が描く絵は、筆(デジタルの筆です)でヌリヌリするとキモチワルイ質感になるので、今回も其れを自重する方向で。…でも駄目でした。けれど、いかにもデジタルって感じの質感(エアブラシみたいなの)は、無味無臭で詰まらなくて手抜き臭くて、好きじゃ無いのだよなぁ。ユレ・ブレ感が有りつつも、サラッとこう、何とか上手く良い塩梅にならないものかな。ナギの絵は4枚目ですが、徐々に似てきている様な。けれど未だ掴めていない感じ。---2008.12.26. 18:42 up ---