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2011.09.09
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カテゴリ:SF
「スターシップ・トゥルーパーズ」 Starship Troopers 1997年 アメリカ映画

監督 ポール・バーホーベン

 未来(?)の軍事国家の地球と、昆虫型宇宙生物(バグズ)の戦争を描いたSF戦争映画です。やたらと人が死にます。死体もたくさん映ります。相手のバグズもやたら死にます。人によっては、気持ち悪くなるかもしれません。

 実はこの映画観るのは2回目でして、何年か前に見たとき、「何だ、このアメリカ的軍国主義プロパガンダ映画は???」と思い、思いっきり嫌悪感を持ったのでした。今回、思いっきり突っ込んでやろうと思い、あらためて観てみました。そして、思いました。「あれ、これって、実は反戦映画なのでは。」と。

 最初と最後、そして要所要所で挿入される、まるで大本営発表のようなプロパガンダニュース映像も、思いっきりベタな青春白書のような主人公たちの高校生活の描写も、高校の授業で小型のバグズを解剖する気持ち悪い描写も、軍国主義国家なのに、高校卒業と同時に入隊する主人公ジョニーに、反対する両親も、高校の先生や入隊受付の親父など、手足のない人が目立つことも、高校の成績で、階級や所属がしっかりと決まってくることも、ジョニーとカルメンのカップルを脅かす、ベタなライバルの登場も、「フルメタル・ジャケット」を思わせる歩兵の訓練の描写も、訓練中のミスで同僚を死なせたことで落ち込み、除隊して出て行くジョニーが、バグズによる小惑星爆撃での故郷全滅と、宣戦布告のニュースに奮い立ち、わざとらしく復帰してくるところも、小惑星爆撃や、プラズマ放射という凄い攻撃ができるのに、人海戦術で武器を持たない肉弾戦で戦うバグズの無能さも、戦艦のパイロットのカルメンがプラズマ放射の攻撃で、炎につつまれてやられたように見えたのに、次の場面でこめかみに少し傷があるだけの無傷で登場しても、巨大戦艦や爆撃機がありながら、あえて、歩兵隊の肉弾戦で応戦する地球側のおかしな作戦も、ニューク弾という大型バグズも一発で倒せる武器がありながら、機動歩兵隊の標準装備が、小型バグズが一発では倒せない機関銃で、次々と歩兵がやられていっても、戦場の真っただ中でニュースのレポートを撮っていて、レポーターがバグズにやられるという愚行があっても、最初の攻撃で30万人の犠牲者が出た後なのに、相変わらず歩兵の装備が機関銃でも、高校の片腕の先生が義手をつけて新隊長として都合よく再登場しても、元先生の隊長が、新入りなのに教え子のジョニーをエコひいきして、軍曹代理に指名しても、かつての同級生で、今は軍隊の高官になっているカールに、あからさまに歩兵は捨石的な発言をされた後に、部下にゲキを飛ばす隊長となったジョニーの描写があっても、結構親しい人が亡くなった後、一時は悲しんでいる描写があるが、すぐにけろっとして戦っていても、指導者的存在の知的バグズに、針状の口で脳みそを吸われるというグロテスクな描写が、思いきりアップで出てきても、高校の授業で、テレパシーの訓練の描写があり、途中全く出てこず、最後の最後に、捕まえた知的バグズの心をカールがテレパシーで読み、至極当たり前な「怖がっています。」という答えを得るという描写にずっこけさせられても、落胆したり、突っ込んだり、ご都合主義だと思ったりしてはいけないのです。

 すべての描写が、確信犯的なもので、戦争ってこんなに悲惨で、馬鹿らしいものなんだよ、という監督のメッセージなのではないだろうか、と思ってしまったわけです。「ロボ・コップ」や「氷の微笑」や「ショーガール」でラジー賞の常連のバーホーベン監督もやるなあ、と思った次第です。

 ところで、この記事を書くために、ネットでこの映画の感想をいろいろ見てみましたが、「かっこいい」とか、「いいSF映画だ」とか、「スカッとしました」とか、戦闘描写に肯定的な感想がけっこうあり、がっかりしました。





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Last updated  2011.09.10 00:37:00
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