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カテゴリ:戦争
監督 クエンティン・タランティーノ 出演 ブラッド・ピット クリストフ・ヴァルツ ブラピが、ナチスを殺しまくる男に扮したということで、話題になった映画です。 タランティーノ監督お得意の、やたら殺しまくるバイオレンス映画かなと思いきや、意外とストーリーがしっかりしていて、上手にまとまっているなあという印象でした。でも、やっぱり人がたくさん死ぬ映画ですが。 第1章、1941年ナチス占領下のフランス、“ユダヤ・ハンター”とあだ名されるナチス親衛隊のランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)が、田舎の一軒家に隠れていたユダヤ人一家を惨殺します。逃げ出した少女ショシャナを除いて。 第2章、アメリカ軍のレイン中尉(ブラッド・ピット)が、秘密部隊として、“イングロリアス・バスターズ”を組織し、ナチスの兵士を惨殺し、頭の皮をはいでいきます。 第3章、1944年パリ、ショシャナは名を変え、叔母の遺産だという小さな映画館を経営していた。その映画館で、ナチスのプロパガンダ映画「国民の誇り」のプレミア上映会をすることになります。 第4章、レイン中尉は、パリでのプレミア上映会に集まるナチス幹部を一気に抹殺しようと画策し、スパイであるドイツ人女優と酒場で落ち合います。 第5章、プレミア上映会の日です。ショシャナはナチスに復讐すべく、密かに計画しています。 タランティーノ監督の、緊張感をあおる演出が見事です。第1章でのユダヤ人一家をかくまっている家の主人とランダの駆け引き、第3章のショシャナとランダの会話、第4章のナチス将校とナチスに化けた“イングロリアス・バスターズ”のメンバーとドイツ人女優の探り合い、第5章のドイツ人女優を尋問するランダなど、独特の間で、互いの秘密がばれるのかばれないのか、ハラハラドキドキして、つい画面に引き込まれていきます。 また、タランティーノ監督お得意のバイオレンス描写も、“イングロリアス・バスターズ”が、捕まえたナチス兵を殺すシーンや、打ち合いのシーンなど、鬼気迫るものがあり、見事なものです。 また、”イングロリアス・バスターズ”のメンバーに「ナチスを抹殺し、頭の皮をはいで来い。」と命令するシーン、捕まえたナチス将校を尋問するシーン、そして最後の場面など、ブラピの完全にいっちまっている演技、最高です。 そして、ナチス親衛隊のランダ大佐の見事な悪役ぶり、非常に憎たらしいです。米アカデミー賞助演男優賞など、数々の賞を貰っているのも納得です。 ちょっと、グロテスクなシーンもあり、そういうのが苦手な人にはお勧めできないですが、実は史実と明らかに違うところもありますが、非常に見ごたえがある作品に仕上がっていて、とても満足でした。 やっぱりブラピは、いっちゃってる演技が最高です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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