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2012.03.07
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カテゴリ:戦争
7月4日

「7月4日に生まれて」 Born on the Forth of Jury 1989年 アメリカ映画

監督 オリバー・ストーン
出演 トム・クルーズ ウィレム・デフォー

 オリバー・ストーン監督が「プラトーン」に続いて、ベトナム戦争を描き、米アカデミー賞の監督賞を受賞した作品です。ロン・コーヴィックというベトナム帰還兵の自伝的小説を映画化したものです。

 ロン(トム・クルーズ)は、アメリカ独立記念日7月4日に生まれ、強い愛国心を抱いて成長します。高校卒業後、自ら志願して海兵隊に入隊し、ベトナム戦争に従軍します。
 ベトナムでの戦闘は熾烈でした。ロンは、軍曹として部下を従え、あるベトナム人の村を襲撃しますが、ベトコンだと思って殺した村人は民間人で、ショックを受けているところに、ベトコンの襲撃を受け、混乱したロンは、敵と間違えて、部下のウィルソンを打ち殺してしまいます。ロン自身も、銃弾を受け、下半身不随になってしまいます。
 ベトナムの病院では、ひどい扱いを受け、絶望感を募らせます。
 故郷に帰還すると、家族からは歓迎されますが、世間は冷たい目で見るばかりでした。ロンがベトナムに行っているうちに、世論は完全に反戦ムードになっていたのです。
 自暴自棄になったロンは、酒におぼれ、暴力をふるったり、暴言を吐いたりするようになってしまいます。
 静養のため渡ったメキシコでも、ロンは自堕落な生活を送っていましたが、そこで知り合った、同じくベトナム帰還兵で、車いす生活のチャ-リー(ウィレム・デフォー)の厳しい言葉で、目を覚まします。
 帰国したロンは、まず誤って殺してしまった部下のウィルソンの両親を訪ねます。ウィルソンの両親の優しい慰めの言葉に元気づけられたロンは、反戦運動家として、立ち上がるのです。

 ロンの書いた同名の自伝的小説は、アメリカで売れたのかもしれませんが、はっきり言って、僕は、この主人公に、まったく感情移入できませんでした。

 まず、根本的に、アメリカ独立記念日7月4日に生まれたということが、どれほど特別視できるものか、アメリカ人でない僕には、まったく実感できないということです。
 ことあるごとに、7月4日に生まれたということを強調され、愛国心を叩き込まれて大きくなってきたロンですが、その特別性が、まったく理解できないのです。
 アメリカ合衆国という国は、まだその歴史が浅く、今から数世代前の移民が、イギリスの支配から、自らの手で独立を勝ち取り、原住民(かつてはインディアン、今ではネイティヴ・アメリカンと呼ばれています。)を、追い払い、自ら開拓し、建国してきたという思いがあり、国民たちはみな、強い愛国心を持っているのでしょうか。
 その辺、もう何千年も前からこの地に住み、いつの間にか国が出来上がって来ていた、我々日本人とは、根本的に、国に対する思いが違うのでしょう。(もちろん、日本人にも、強い愛国心を持っている人はいますが。)
 われわれ、日本人の感覚としては、建国記念の日(昔は紀元節といったそうですが。)2月11日に生まれたからと言って、「毎年、誕生日が休みだからいいねえ。」という人はいると思いますが、我が国の申し子というような思いは全く持たないでしょう。(いたらごめんなさい。)
 だから、題名に掲げるほど、独立記念日に生まれたことが特別視されるという感覚が、理解できないのです。

 また、世間知らずのおぼっちゃんが、戦争というものがどんなものか深く考えずに、その愛国心から自ら進んで戦場に赴き、戦場の悲惨さ、世間の冷たさから、酒におぼれ、暴れ、自暴自棄になり、まったく見ていられませんでした。はっきり言って、自業自得と、思ってしまいました。
 その後、反戦活動家となっていくのですが、それまでの、わがままぶりが印象に残っており、いまさら、何やってんだよ、という思いしか生まれませんでした。
 あの当時としては、当たり前なのかもしれませんが、どう考えても似合わないロン毛と、口ひげ姿に、非常に違和感を覚えたせいかもしれませんが。

 ベトナム反戦映画としては、戦場の悲惨さは「プラトーン」や「フルメタル・ジャケット」や「ディア・ハンター」の中盤のほうが生々しいですし、戦争から生まれる異常さということになると、「地獄の黙示録」や「ディア・ハンター」の後半、「タクシードライバー」のほうがショッキングです。
 ベトナム反戦映画の1つとして、名作に数えられる映画の1つなのかもしれませんが、僕は、今一つ、感情移入することができない、残念な映画でした。





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Last updated  2012.03.07 06:24:12
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