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カテゴリ:アニメ
「天空の城ラピュタ」 1986年 日本映画 原作・脚本・監督 宮崎駿 声の出演 田中真弓 横沢啓子 初井言榮 寺田農 「ラピュタ」は、ジブリの中で2番目に好きな作品です。1番目は以前紹介した「カリオストロの城」ですから、正統派ジブリとしては1番です。 先日、憲法改正論議が湧き上がっている昨今、ゼロ戦を作った男の生涯を元にした話を作ってしまうという、アジア諸国の反感を買いかねない状況であることをわかっているのかいないのか、このほど公開されたジブリ最新作、「風立ちぬ」の宣伝のためのジブリ作品4週連続TV放送のトリとして放送されていましたので、もちろん観賞しました。(宮崎さんのことだから、戦争云々というのは全く考えていなくて、ただ単に彼の一貫したテーマ“空へのあこがれ”を描いた作品のひとつとして、受け止めてあげた方がいいと思いますが。) もう、みなさんご存知の作品ですから、今さらあらすじを紹介することは必要ないと思いますので、簡単に。 鉱山で働く少年パズー(田中真弓)が、空から降ってきたラピュタの王家の末裔の娘シータ(横沢啓子)を助け、海賊(空賊?)のドーラ(初井言榮)一家の助けを借り、同じくラピュタ王家の末裔で、ラピュタ再興をもくろむムスカ大佐(寺田農)をやっつけて、天空の城ラピュタをぶっ壊すお話です。 で、この「ラピュタ」のどこが気に入っているのか考えてみました。 まずは、なんといってもシータですね。この見た目は地味でおとなしそうなんですが、シンがしっかりしていて、いざとなると頑張ってしまうという、ジブリのヒロインの典型であるシータが、なんといってもかわいいんですね。(ラナもナウシカもサツキもクラリスもキキも千尋もサンもソフィーもアリエッティも、みんな同じタイプですよね。もろ、ぼくの大好きなタイプです。1番はクラリスだけどね。) 特に、パズーとシータがドーラ一家の世話になることになり、彼らの船(飛行船)に乗り込んだ時、ドーラのでっかいズボンを渡され、ウエストを絞ってはき(これがまたカワイイ!)、キッチンでドーラから、「お前の受け持ちだよ。」と言われ、荒れ放題のキッチンにびっくりしますが、腕まくりをして片づけ始める場面が、彼女の性格がよくわかって、1番好きですね。 それから、ドーラ一家ですね。男気溢れるばあちゃんドーラ(若い頃はシータにそっくりだったという話ですが、シータが年を取るとああなると思うと恐ろしいです。)と、頭の中まで筋肉なおバカですが、気のいい息子たち(ほかの手下たちも同様ですが。)、大好きです。ラスト、崩壊するラピュタの中から、全員無事で逃げ出しており、ちゃっかりお宝をゲットしているところなど、「こいつらプロだ!」と思いました。(ベタだけどね。) あと、映像がいちいち美しいのもいいですね。冒頭の夜空をゆっくり落ちてくるシータの映像に始まり、朝屋根の上でラッパを吹くパズーと飛んでくるハトたち、地下洞窟で星空のように光る飛行石のかけらたち、雲の中から現れる巨大飛行戦艦ゴリアテ、そして、ラピュタの美しい庭、などなど美しい映像が続きます。 もちろん、ジブリの映画はいつも非常に丁寧に作ってあって、どの映画も美しい映像ばかりなのですが、その中でもトップクラスではないでしょうか。 もちろん宮崎駿監督の生涯のテーマである“空へのあこがれ”をストレートに表現しているストーリー、そして、平和を訴えるメッセージが素晴らしいのは言うまでもないことです。 ということで、ジブリ随一のお気に入り作品を今回は紹介しました。 ところで、「ラピュタ」のTV放送の度に話題になる“バルス祭り”ですが、今回はサーバーの方で、十分に準備して臨んでいたようで、参加者がまた異様に増えたようですが、サーバーダウンには至らなかったようですね。 蛇足ですが、この映画には、いつも「海賊王に、オレはなる!!」と叫んでいる同じ声で、「オレは海賊にはならないぞ!!」というセリフが聞けるという特典がついていることを知ってました? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.17 21:02:45
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