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だだもれ堂筆記

だだもれ堂筆記

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2009.06.06
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テーマ:中国&台湾(3302)
カテゴリ:旅行けば
引き出しの奥から古い手帳が何冊か出てきて、その中に留学中の備忘録があった。
記憶というのは往々にして、と言うより大抵は不確かなので、ぱらぱら見てみる。
留学期間もそろそろお終いという頃。( )内は注釈。


6月3日 水 晴
昨夜12時から4時までO・K(日本人留学生仲間)と3人でずっと話していたので、
昼近く起床。授業なし。五金商店(金物・電気製品屋)で電気コンロの熱線購入、
その後郵便局近くで糧票買う。郵便局で切手、向かいの商店で布靴買う。
部屋に戻って電気コンロ修理する(切れた熱線部分を交換したのだろう)。

6月4日 木 晴
夜中、夜食会(あまり覚えていないが、夕食が早い時間だったので夜になると
腹が減り、パンやインスタントラーメンなどを食べていたような記憶がある)。
その後明け方までKと雑談。
午前授業、午後日本語課(無料で中国語の授業を受けるのと引き換えに、
大学の成人クラスで日本語の授業をするという取引を大学側としていた)。
夕方卓球に行く。E先生宅でもらい風呂。そのまま学生たちと話して10時に戻る
(E先生は日本人教師で、実力があるので一目置かれていた。彼女は自室を
サロンとして学生たちに開放し、いつでも雑談に来られるようにしていた。
日本人留学生である私たちも歓迎されていたので、よく遊びに行っていた)。


読んでいると、やたらに卓球に行ってるし誰かが遊びに来たり誰かの所に行ったり、
意外に行動的であった。特に留学期間後半は、自分の寮では入浴できないので、
懇意にしていた日本人人教師の宿舎にしょっちゅうもらい風呂と洗濯に行っている。
まるで昭和30年代だなあ。

その上、留学後半になると同室の子が同棲を始めて部屋にほとんど戻らなくなり、
事実上1人部屋だったので、夜になると誰かが来て話し込むことが常態化していた。
日本人、北朝鮮人、中国人、旅行者で大学の宿舎に宿泊している人。
寮内唯一の女子である私の部屋は、何故か留学生のサロンと化していた。
サロンの女主人のくせに、トレーナーとジャージでゴム草履履きだったのだが(笑
なもんだから、夜中に男性と2人で何時間話しこもうと色っぽい展開になることは
ついぞ無いままであった。というか自分自身そんな可能性を思いつかなかった(爆

そういう状況なので、備忘録を見ていると1人で過ごす日がすごく少ない。
しかも、週に2、3日は明け方まで話しこんでいるし。何話してたんだっけなあ。
中国論、日本論、世界の動き、留学生たち(といっても総勢10人ちょっと)の動向、
音楽、小説、その他どうでもいいムダ話だったはず。それで何時間も話せた。

ネットもテレビも携帯電話も何の娯楽もない80年代の中国の地方都市、娯楽は
とにかく人と話すことだったのだなあ。それはそれですごく良かったと思う。
ああいう時間の過ごし方は、今の日本では意識的にやらないと無理だからね。


この留学時代の自室サロン化のことはすっかり忘れていたのだが、その後北京で
仕事をしていた時、やはり自室は適当に開放されているサロン状態だった。
しかも留学生や学生たちが集まって料理も時々作っていたので食堂状態でもあった。
ルーツは留学生時代にあったのか、と備忘録を見てすごく納得したのだった。





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最終更新日  2009.06.07 00:21:56
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