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テーマ:国内旅行について(2481)
カテゴリ:旅行けば
息子の要望を容れて親子キャンプ+野外活動付きの現地集合解散ツアーに参加してみた。
基本的にツアーは嫌いなのだが、キャンプの道具一切が主催者側で準備されるのと、千曲川でのラフティングとその後の温泉がセットになっているのがなかなか良いように思われ、参加決定。 結論としては悪くなかった。ただ、キャンプはマイペースが良いかなあ、やっぱり。 ラフティングは連日の大雨で30%増量(当社比)、という感じの泥色の水が轟々と流れるなかなか豪快な千曲川で、大雨に打たれながらゴムボートで下るというある意味ハイテンションというかヤケクソな状況で大変良かった。 水量が異常に多いので、途中で泥色の川に飛び込む(希望者のみ、もちろん私は飛び込んだ)こともできた。これは楽しい。 川から上がると温泉のバスが迎えに来ていて、ずぶ濡れのまま温泉に連れて行ってくれる。温泉に浸かると冷えた体が大喜びだった。 今回のキャンプに参加した時にもらったパンフレットで初めてその存在を知ってかなりそそられたのは、斑尾高原から信越県境の尾根に沿って津南の天水山に至る80kmあまりの信越トレイルというトレッキングコースだった。 6つのセクションに分かれ、少しずつ踏破することももちろんできる。 千曲川(信濃川)流域の新潟北信の山は標高が比較的低く、山の中にも突然人家や集落が出現し、畑や棚田があって人の暮らしがある。北海道の山と違って、山と人が共存している。そういう山里の風景が好きなので、これは楽しそうだ。 今回は天気も天気だし山歩きをするつもりは全く無かったので何の準備もしていないし、どの道歩くことはできなかったが、天気の良い年に、どこかのセクションをまず歩いてみたい。 ツアーも終わってさて帰るか、となったのだが、急遽県境を越えて(といってもすぐ近くだが)新潟県十日町市周辺で行われている越後妻有(つまり)トリエンナーレ「大地の芸術祭」に行ってみることにした。 今まで開催期間中に行ったことがないので、観てみたかったこともある。 作品自体はそれぞれ観ごたえがあって、観に行く価値は十分にあったと思う。だがしかし。 何の予備知識も無くふらりと行ったので、点在する作品を観るのにそれぞれ料金が必要なこと、ガイドブックが無いと目的の作品を探すのも一苦労することなど、初めて知ることがいろいろあった。 ガイドマップも売っているのだが、作者と作品番号のみでタイトルが掲載されていないので、観たい作品の作者が分からないと何がなんだか分からない。 せっかくのマップなのだから、作品名とサムネイルサイズで作品の写真も掲載する方がずっと使い勝手が良いと思うのだが。 また、多くの作品で鑑賞の際に料金が必要なのは当然だとは思うが、そういったこともマップなどでインフォメーションすべきではないかと思う。無料作品と有料作品、有料の場合はそれぞれの料金の一覧も欲しい。 多くの作品、10作品以上を観るならパスポートがお得ですよ、という情報もあった方が親切だろう。個々の作品の観覧料が無く、パスポートの料金しか掲載していないのは片手落ち(って今は放送禁止用語だっけ)ではないだろうか。我々のように数点観るだけで良い、という場合もあるし。 そして結構致命的なのでは、と密かに危惧しているのは、外部から来た人たちが食事する場所がはっきり言って量質ともに今ひとつなことだ。 名物がへぎそばとコシヒカリしかない、と言ってしまえば身も蓋も無い。 地元の人はそれほど外食しないから食堂レストランの類もぱっとせず、そば屋とごったく(親族や友人知人が集結する各種の寄り合い)の時に使う料理屋と会社の昼飯の出前をしてくれる食堂ぐらいしか無い。 普段なら仕方ないとは思うのだが、アートトリエンナーレと称して余所者を呼び込む以上、彼らにもう少し気の利いた食をその期間中だけでも良いから地域で協力して提供するべきではないかと思う。 えええええ?みたいな某そば屋に客がてんこ盛りに来ているところを見ると、ほんとに余所者が飯を食いに行くところが無いんだなあ、と思ってしまった。 コシヒカリとへぎそばに胡坐をかかず、地元産の野菜や山菜、キノコなどの素材を使った料理を工夫し、十日町市内や周辺各地域にトリエンナーレレストランを設置して提供すれば、外部のニーズにも応えられると思うんだけどなあ。今のままじゃ、皆コンビニかジャスコでおにぎりとか弁当買ってお終いになっちゃうよ。 というような妻有トリエンナーレについての意見は、妻有出身の夫が言っていることでもある。 私も全く彼に同意。余所者ではあるが夫を通じて妻有には愛着がある。せっかくの芸術祭なのだから、より良いものになってもらいたい。まだ3回目、改善の余地は多々あるだろう。 元気の無い地方都市の話ばかりしか聞こえてこない現在、地震にもめげず妻有トリエンナーレの開催や町おこしの行事の数々と、十日町は健闘していると思う。何とか頑張ってもらいたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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