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だだもれ堂筆記

だだもれ堂筆記

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2013.10.22
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カテゴリ:仕事
今の仕事で何が面白いといって、教える関係ということももちろんあるんだけど、教える以外の諸々が面白い。というか教えるのは全然メインじゃなくてむしろサブ業務。

校外活動について行って道路を歩く時の誘導とか励ましとか叱咤とかトイレ探して走り回るなんてことがあり、更に予想外の事態が起きたりもするので実はかなり気が抜けないのだが、目を配って危険予測をしながら如何に安全に担当している子どもだけでなく他の子どもたちを目的地にたどり着かせるか、というのが仕事。こういうのってかなり気疲れするんだけど、でも楽しい仕事でもある。子どもたちとわいわいやり取りしながら外を歩くのはなかなか楽しい。

畑仕事の時間がある。予め畑を耕し、元肥を入れて畝を作り、子どもたちが苗を植えたり種をまいたりする。時々一緒に草取りをする。この間は芋ほりをした。掘りきれていない芋が無いか、鍬で畑を耕しがてら掘り返す。芋の蔓の葉を落とし、リースを一緒に作る。この日の作業着に着ていったジャージは泥と芋の蔓の汁だらけになった。
近いうち今度は掘った芋の料理会がある。子どもたちと焼き芋をしたりさつま汁を作ったりする予定。

手の洗い方を教える、靴の履き方を教える、鉛筆の持ち方を直す、ズボンの中にシャツの裾を入れてやる、給食の食べ方箸の持ち方を教える、全て一緒にやりながら手取り足取りというのはまだるっこしいといえばまだるっこしいけど、何度もやっているうちにできなかったことができるようになるのを見るのはうれしい。

この子が通常級にいると周りの子が迷惑するだろう言動がどうしても止められない子、知的だけでなく体力的にもかなり厳しくて行事の参加が難しい子、暴れ始めたら数人がかりで取り押さえなくてはならない子、ほとんど言葉の出てこない子(支援学校か支援級かかなり迷ったらしい)、おむつの取れない子など、支援級にはいろんな子がいる。

それでもこの仕事、「子どもが成長していく」のを間近で見られるのが楽しいのかもしれない。
教えるというより一緒にやっていく、やってみせる、やらせてみる、ちょっとだけ手伝ってみる。
大変なこともあるけど、ただ教えるだけよりなんだか楽しい。ったくしょーがねえなあ、と思いつつ、でもまいっか、と日々が過ぎていき、いつの間にか子どもたちはできることが増えている。

特別支援級はやっぱりいろんな点で普通級と違う。違うからよくわからない、だから大人からは遠巻きにされるとか、特に高学年になると普通級の子たちとの距離ができてしまう。それがわかるだけの能力のある子にとっては辛いことだろう、と思う。
でもやっぱり彼らは彼らなりの速度でちゃんと育っているし、支援級の子どもたちの実情を知らない人が思うよりもはるかにいろんなことがわかるし、いろんなことができる。知的に全く問題の無い子は支援級全体の1/3強。
将来が無限に広がっているわけではない子も正直多いとは思うけれども、それでもみんなが幸せだと思える人生を送れるように願いつつ明日もジャージで出動する。





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最終更新日  2013.10.22 23:19:38
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