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子供の心に火をつける!!魔法のマッチ

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January 15, 2009
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カテゴリ:みなさんへ
昨日は娘の「お受験」の合格発表。朝10時の発表。

1次試験は60名の受験者の中、33名の合格者に入ることができた。

長崎大学教育学部附属小学校の2次試験は、

午後1時から2時間にも及ぶ厳正なる抽選が行われる。

これほど厳正な抽選は存在しないといわれる格式高い

「御抽選」だ。

家内が底冷えのする講堂で御抽選に臨む。

33名のなか選ばれし18名が当選する!

その33名のなかには、いっしょに塾で勉強していたお友達もいる。

午前中の1次の合格発表後

「小雪も●●ちゃんも合格していたよ。」

と電話報告を受けた。

その時、頭をよぎった。

幼年時代の思い出だ。

僕は父に連れられ友達と2人で海水浴に向かった。

僕の父は、その時代の野球好きの父親が一般的にそうであった?ように

巨人の星の星一徹に風貌も性格もそっくりである。

先祖代々、桑原家?は百姓である。しかし、武士の一分を心得る

百姓だ。その血を濃く受け継ぐ厳格な父は、

「もし●●くん(いっしょにいった友達)が溺れて死ぬようなことが

 あったら、お前もいっしょに溺れて死ねことだ。もし、お前だけが

 助かれば、周りの人々からあそこの父親は自分の息子だけを助けて

 ●●くんは見捨てたといわれる。いや言わずともそう思われることは

 男として恥だ。だから、お前も死ね!おれも死ぬから」と言われたこと

 を鮮明に覚えている。

その日、僕と友人は海岸で手作りの筏をつくり沖に向かって漕ぎだした。

100メートルくらい沖に出たところで

潮に流されて操縦不可能になった。

筏はすごい勢いでどんどん沖に流されていく。

にわか手作りの筏だ。だんだん壊れ始めた。

「一瞬、もうだめだ!」と思った。

それを砂浜を見ていた父が

ライフセーバー並みのもうダッシュと飛び込みクロールで筏に追いついた。

そして友人を背負い、

「ひろ(僕の名は広行です)は筏につかまってバタ足で戻ってこい」

と言い放ち砂浜に向かって泳いで戻っていった。

それからの記憶は残っていない。


娘はかわいい友人とともに抽選に外れた。

1人だけ当選していたらと思うと正直

「ほっ」とした。

いや、判断が遅かった。

1次で合格した時に、2次の抽選は辞退すべきだった。

きっと父ならそうしただろう。

まだまだ父には遠く及ばない自分がを小さく感じる。


桑畑で鍬を背に担いで、心だけは武士のご先祖様が

僕を見て微笑んでくれている。







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最終更新日  January 15, 2009 11:57:17 AM
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