お薦めの一冊!
東野圭吾さんの「赤い指」を読みました。「容疑者xの献身」での直木賞受賞後の第一作。大きな期待をして読んだ作品でしたが、その期待を裏切らない、期待以上の作品でした。構想6年の後に書きあげられた長編小説ということですが、事件を解決していくのが、以前の作品にも何度か出てきた加賀恭一郎という、剣道の強い刑事さん。この物語では、加賀刑事が病気の父親に対してとる、冷淡とも思えるような行動も描かれています。そこには、切なくなるような深~いわけが隠されていました。物語のメインのストーリーとも関連づけて流れている、恭さんと父親のサイドストーリー・・・最後の数ページの、将棋の話には涙(;_;)メインとなる事件も、いろいろ考えさせられものでした。さすが東野さん!の一作、とても良かったです。