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伊奈利短歌 ツイ短歌 小説…伏見稲荷大社の物語 小説西寺物語 小説盆栽物語 小説鯖街道 小説老人と性 音川伊奈利

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2016年12月08日
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星どきどきハート星祝・アクセス30万回…みなさんありがとうございます星赤ハート星

星日本最初の郵便・稲荷神社参拝の講が全国←→京の都に手紙が届くシステム・講はインターネットの役割もしていた 74話

稲荷神社がここ伊奈利山に建立(711~822年)されて111年にもなる。その間に全国に約2万分祀の祠ができ、それぞれの国を代表する○○稲荷神社もあった。そして全国から本社の稲荷神社にお参りする講もできていた。この講とは地域単位、村単位で積み立てをして年に1回約5~10名の村の代表者が順番に参拝に来るというものでいわば村民旅行のようなものでこれが農民の楽しみでもあった。


そしてもう一つの目的は稲作に関するあらゆる情報がここに集まるのでテレビも電話もない時代では最大の情報源だった。集まった数組の講のメンバー全員は参拝講の講堂で稲荷神社三代目の宮司の伊蔵にこの1年間の成果を報告していた。もちろん冷害や稲の病気、農業用水の不足なども訴えていた。それに対して伊蔵を始め稲荷大学の教授、学生らが知恵を出し合いその問題の解決策をアドバイスしていた。農民らはその情報を持ち帰り村や地域に活かしていた。また売れ筋の野菜、果樹などの種も購入していた。

この講というのはたとえば越後地方のある村なら稲刈が終わった10月の2日に京へ出発、またある村は11月5日出発と日を決めていた。それが農繁期を除き1年中続くのでほぼ毎日のようにどこかの講の参拝があった。そこで伊蔵はこの講のメンバーにその講が出発する地域から、または帰る時に通る地域への書簡を預け配達をしてもらっていた。

たとえば各県の国司(県知事)が天皇に報告する事案があればその手紙を稲荷神社参拝講に託せば必ず稲荷神社へは早く安全に着くと考えていた。そのために各地の参拝講の出発の日を決めていた。その予定表を全国に配布すればたとえば新潟のある村の講は我が富山の国の近くを通るのは11月8日ごろになるとすればその街道で待っていればその講が来ることになり朝廷への手紙を託していた。手紙には宛先が書いてあり稲荷神社からその宛先に配達されていた。そして天皇からの指示や返書もその帰りルートで配達されることになる。もちろんこれには所定の郵便料金が発生するがこれは講の連中のお土産代、酒代になるので一石二鳥のアイデアだった。

それまでは1人の飛脚が手紙を配達していたが、これは山賊や強盗に襲われることもしばしあった。また急病や崖から転落死などもある。ところがこの講は5~10名の団体で襲われる危険は少ない、もし襲われてもその情報が次の講によって都に届く利点もあった。つまり、全国の街道のすべては稲荷神社に通じる当時ではかなり早いインターネットの役割をしていた。

朝廷の情報局の局長の従4位の藤原逓信は稲荷神社経由で全国の国司(県知事)から届く手紙の記録、情報を整理して天皇に報告していたが、あまりにも多い情報に音を上げていた。逓信は天皇に、
「天皇、情報局の書記官及び下級役人の数を増やしてください」
「ほう、そんなに全国から情報が集まるのか?」
「はい、連日のように講が稲荷神社へ来ますから、その都度約100件の各国司からの訴えがあります。それを吟味して返事と指示をするのですから…」
「そか、しかし、お主らは朝こそ7時出勤と早いが、仕事は12時まででそれから家に帰り食事をして午後からは遊んでいると聞くが?」
「はい、これはもう奈良時代から200年もの慣習になっていますから…今さら変更はできません」
「ほう、農民や町民は朝から夜遅くまで働いているが、その年貢(税金)でかなり高級な給料をもらっていることを忘れているのでは?」
「はい、しかし…これは貴族の既得権益ですから…」
「そか、それなら高級貴族の給料を半分にするか、明るいうちは働くか?どっちにするか決めろ…逓信」

「いゃ~それならせめて土曜日ぐらいは半ドンにしてください」

この話は官女、従女からすぐ巷に広がり、その情報が稲荷神社の講が配達した手紙で全国に広がるのには一か月もかからなかった。天皇は伊蔵に、
「お主の考えた講を使っての郵便は大成功している」
「はい、全国に赴任している高級役人もこの話を聞いて1日仕事をしているそうです」
「そか、さぼればすぐに都に情報が早く届き出世に響くから役人も大変じゃのお~」
「はい、それに地方に点在している豪族も武器を捨てて農民いじめをやめたそうです。そして稲荷神社の参拝講が倍々ゲームのように増えています」
「ほう、そか、それならお主も儲かるが、それは予のおかげであるが、何か予に飛びっきり美人の褒美をくれないのか…伊蔵」
「はっ?
、まだあっちのほうは元気ですか?…天皇…」

カメラ…画像は↑この記事とは関係がありません。
       

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最終更新日  2016年12月08日 20時21分44秒
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