一見正しいこと
一見、正しいこと
世のならい、ではないですが、一見正しいことは、即座に反論できないから、広まりやすいという、ことがあります。
例えば、「私は〇〇になったから、検査を受けてください」という啓発運動。
専門家の推奨年齢を確認したり、検査の背景を確認しないとデメリットを被る世代もあります。
例えば、乳がん検診。
あまりに若い世代が、自覚症状もなく検査だけを受けても、正しい結果を得られなかったり、検査のデメリットもあったりするようです。
日頃から、自分で触って検査することは必要とされてますが、あまりに若い世代にマンモグラフィ検査をすすめる、のは専門家によると、現状必要なことではないかもしれません。
相談することは大切に思えるので、かかりつけのお医者さんに相談することを推奨することが現実的かもしれません。
最近では、移植する気もないのに、白血病ドナーに登録することも問題視されました。
大切なのは「ドナー登録」を進めることでなく「ドナーになる」ことですが、登録を進める運動は、一見正しいため、反論すると悪者になるかもしれません。
個人的には、子どもの泣き声で虐待の通報をゴリゴリ進めることも、世のお母さん等を追い詰めてるのかな、と思ったりしています。
子どもの泣き声+通報のCM、インパクトはありますが、「泣かせたら通報される」という子育て世代への追い詰めも懸念されます。
実際に通報されることを懸念して、赤ちゃんを泣かせないことを気にしすぎて、病んでしまう人もいるようです。
でも、赤ちゃんや小さい子が泣いたことのない家は無いでしょう。
実際のところ、泣き声で通報するより、「面倒なことになるから、虐待をほぼ確信してても通報しない近隣住人」に対し、「面倒なことにはならない」という理由を詳細に説明した方が、面白みもインパクトもないですが、誠実な気もします。
「匿名」を強調しても、マンション構造や隣家の配置等から誰が通報したかは分かりそうなものなので、「近隣からの通報」であること自体を言わない等を広報する、違うアプローチも必要かもしれません。
虐待死事件で、記者等が近隣住民の声を聞き、「何かおかしかった」という声を聞くたびに、この声を取り上げられる仕組みが、現実的に欲しいのではないかと思います。
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