樫原湿原の希少動植物
樫原湿原には氷河期の残存植物、ミツガシワや、ヒメミクリ、シズイ、ヒメタヌキモなど佐賀県の絶滅危惧種や、八丁トンボ、モートンイトトンボなど珍しい動植物が共存してます。地域住民やボランティア団体が県と協力して貴重な湿地の保全活動を実施中です。写真のガイドブックは千円以上募金した人に、配布されます。私が訪れた日、ボランティアの監視員のかたと話していたらロープで囲まれたある一角に、人が入ったような跡がありました。植物が踏まれた所だけなぎ倒されているので、すぐに人が入ったのはわかるそうです。まさかなにか貴重な植物を持ち帰ったりはしないでしょうが撮影のために木道のロープを越えて湿地に入るだけでも植物には害になります。もともと、日本古来の植物が絶滅に瀕しているのは、外来種の氾濫によるものもありますが、人が珍しいからと、自分1人くらい持ち帰っても大丈夫だろうと、濫獲した人害は大きな原因です。生態系は一度こわれたら復活させるのに多大な労力や努力や人による奉仕が必要でこの湿原も愛好家や専門家の方々の日々の努力から守られています。どんなものも、動植物を採らない、持ち帰らない、他の地区から動植物を持ち込まない、道以外には踏み込まないゴミは必ず持ち帰る!人間としてのマナーの基本を守りたいです。山から動植物を持ち帰る人もたくさんいると思います。九州は自然の宝庫だし、たくさんあるから少しならいいと思うかもしれません。でも動植物は生きて子孫を残すのが目的で、そのために厳しい生存競争のなか自分たちの生をまっとうするのに似合った環境に生きています。その場から持ち去って、環境を奪ってしまって、大丈夫でしょうか?私はそれは小さな行為だけど、怖い行いだと思います。100年や1000年後に、その動植物は生きているでしょうか?図鑑のなかでしか見られない、絶滅種になっているかも。人は自然に手を触れるとき、もっと慎重になるべきだしもっと感謝して触れるべきだと思います。私たちの子孫も日本の豊かな動植物、優しい姿の草や花、長い間育まれてきた自然の森、水、昆虫や動物に触れ、見ることが出きるますよう。少しでも多くの種を残せるよう。専門家でない私たちは、小さな自然の持ち帰りはやめましょう。